12月の歌舞伎座は、土曜日に夜の部、月曜日に有休取って昼の部を観てきました。

今月は大人気の中村屋さんの公演、さらに人気演目目白押しとあって、どちらも大入満員、いつにも増して大賑わいの歌舞伎座でした。
夜の部は引窓、雪傾城、野田版鼠小僧の3演目で、世話物、踊り、新作がバランス良く組まれていたので最後まで集中して観れて良かったです。
昼の部は操り三番叟、野崎村、身替座禅、そしてクドカン新作大江戸りびんぐでっどというさよなら公演らしい豪華なラインナップ。
特に大江戸りびんぐでっどは始まるまで誰も内容を知らないわけですから、観る前からドキドキでした。
歌舞伎ってなんでもアリ、というか色んな可能性を秘めているんだな~っていうのを改めて感じたお芝居でした。
歌舞伎座の舞台で大勢のゾンビが歌って踊る、これは歴史に残る演目になるんじゃないかな?
事前に観た友達から面白くないって聞いていたし、観た人のブログを読むと賛否両論なんですけど、私はグロいところもあるけど、笑いの中にもひねりが効いているし、後半ちょっとほろりとする辺り、とてもクドカンらしい作品で面白かったと思います。
個人的には最後まで人間のままの、七之助君がとっても可愛くてラブ!でした。
笑いのツボだったのは三津五郎さん。もしかしたら一番美味しい役だったかもしれませんね^m^
あ~もう「りびんぐでっど・いん・えどー♪」の曲が頭から離れないわ~!!
昼の部は来週もう一度観る予定なのでまた感想書ければ書きます。
とりあえず夜の部の感想を。
★引窓
罪を犯した実の息子長五郎を匿って逃そうとする親の愛情の深さと、立場上長五郎を捕まえなければならないけど、なんとか逃そうとする義理の息子夫婦、まさに義理人情の世界が描かれた作品です。
息子が可愛くてしょうがない母お幸の右之助さん、遊女あがりだからちょっとおきゃんな感じのお早を演じる扇雀さんの温かい雰囲気がとっても良かったです。
芝居としては場面展開がなくまったりしていて、しかも長い台詞が続くので睡魔との闘いでした。
引き窓の仕組みとか、台詞を聞いてないと全然わからないので眠いながら必死に聞こうとしてたので辛かったです(笑)
私的にいい話だと思うけど、絶対眠くなる作品ベスト3の中の1つに入ってます(^_^;)
★雪傾城
サブタイトルは「芝翫さんと6人の孫達」(笑)
芝翫さんが、今の歌舞伎座で孫達と踊りたい!とたっての希望で実現した舞台なんだとか。
芝翫さんはお元気と言ってももうお年ですし、大分足腰も弱ってしまっているようですので、新しい歌舞伎座の舞台に立つことは難しいと思っているのかもしれません。
なんにしても、6人の男の孫に恵まれたってことは歌舞伎俳優にとってかけがえのない財産ですよね~!お孫さんを見つめる芝翫さんの表情がとっても優しげで、嬉しいんだろうなっていうのがよく分かりました。
孫全員が揃う舞台というのは今後もそうそう観れないだろうし、すごく貴重なので観ることが出来て本当に良かったです。
勘太郎くん、七之助くんはもういい役者さんになってますけど、福助の長男児太郎くん、橋之助の息子国生、宗生、宣生くんはまだ小さいので、これからどんな役者さんになっていくのかがとっても楽しみです!
★野田版鼠小僧
2003年の初演以来の再演で野田秀樹作、演出。
この作品は以前にシネマ歌舞伎で観て、私が本格的に歌舞伎にハマるきっかけになった作品だったので今回生で観るのを楽しみにしていました。
冒頭の屋根上での立ち回りから、前半の役者のハッチャけぶり、ドタバタ恋愛劇、お白州の場、ラストの三太が小判をばらまく場面、最初から最後までテンポがよくて流れもスムーズで、よく出来てる作品だな~って改めて感心させられました。
言葉も現代口調だから分かりやすいし、笑えるし、視覚的に派手なので、ちゃんとした歌舞伎かって言われれば微妙だけど、歌舞伎の面白い要素がギュッと詰まっていいるので、歌舞伎の可能性の広さを感じます。
また、前半で大笑いさせておいて、後半は一転して悲劇になり、涙なしでは見られない展開に持って行くところはさすが野田秀樹!って思います。
初演は8月の納涼歌舞伎だったそうですが、今回の再演は12月。
主人公の名前が三太(サンタ)ですし、クリスマスイブの晩、雪が降りしきる中屋根の上から小判をばら撒くっていう設定なので、まさに12月に上演するのにぴったりな演目だったんじゃないかなって思います。
昼の部もですけど、勘太郎君や七之助君、扇雀さんなど普段では見られないはっちゃけた面を見れるのも楽しいですし、体中いっぱいに汗をかきながら舞台を所狭しと走り回り、熱演する勘三郎さんの迫真の演技は素晴しかったです。
月曜日は久々に着物で観劇。
黒の結城紬に紬地のしゃれ袋帯のコーディネート。
結城紬は暖かいので冬は大活躍です。
とは言っても外は寒いので出かける時は羽織、ファー、長手袋で防寒対策バッチリ。

写真だとわかりづらいのですが、帯はスワトウ刺繍と相良刺繍が縫われてます。
デザインの素晴らしさに一目ぼれして購入したお気に入りの一本なんだけど、締まりが悪くて帯結びに苦労しました(-_-;)

歌舞伎座さよなら公演
十二月大歌舞伎
平成21年12月2日(水)~26日(土)
昼の部
一、操り三番叟(あやつりさんばそう)
三番叟 勘太郎
後見 松 也
千歳 鶴 松
翁 獅 童
二、新版歌祭文
野崎村(のざきむら)
お光 福 助
お染 孝太郎
後家お常 秀 調
久作 彌十郎
久松 橋之助
三、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん )
山蔭右京 勘三郎
太郎冠者 染五郎
侍女千枝 巳之助
侍女小枝 新 悟
奥方玉の井 三津五郎
四、大江戸りびんぐでっど(おおえどりびんぐでっど)
半助 染五郎
お葉 七之助
大工の辰 勘太郎
根岸肥前守 彌十郎
遣手お菊 萬次郎
丁兵衛 市 蔵
与兵衛 亀 蔵
佐平次 井之上隆志
紙屑屋久六 猿 弥
和尚実は死神 獅 童
石坂段右衛門 橋之助
女郎お染 扇 雀
女郎喜瀬川 福 助
四十郎 三津五郎
新吉 勘三郎
夜の部
一、双蝶々曲輪日記
引窓(ひきまど)
南与兵衛後に南方十次兵衛 三津五郎
濡髪長五郎 橋之助
平岡丹平 秀 調
三原伝造 巳之助
母お幸 右之助
お早 扇 雀
二、御名残押絵交張(おなごりおしえのはりまぜ)
雪傾城(ゆきけいせい)
傾城 芝 翫
役者栄之丞 勘太郎
芝居茶屋娘お久 七之助
新造香梅 児太郎
雪の精 奴 国 生
雪の精景清 宗 生
雪の精 禿 宜 生
三、野田版 鼠小僧(のだばんねずみこぞう)
棺桶屋三太 勘三郎
お高 福 助
與吉 橋之助
大岡妻りよ 孝太郎
稲葉幸蔵 染五郎
目明しの清吉 勘太郎
おしな 七之助
さん太 宜 生
與惣兵衛 井之上隆志
凧蔵 猿 弥
辺見勢左衛門 亀 蔵
独楽太 市 蔵
番頭藤太郎 彌十郎
おらん 扇 雀
大岡忠相 三津五郎

今月は大人気の中村屋さんの公演、さらに人気演目目白押しとあって、どちらも大入満員、いつにも増して大賑わいの歌舞伎座でした。
夜の部は引窓、雪傾城、野田版鼠小僧の3演目で、世話物、踊り、新作がバランス良く組まれていたので最後まで集中して観れて良かったです。
昼の部は操り三番叟、野崎村、身替座禅、そしてクドカン新作大江戸りびんぐでっどというさよなら公演らしい豪華なラインナップ。
特に大江戸りびんぐでっどは始まるまで誰も内容を知らないわけですから、観る前からドキドキでした。
歌舞伎ってなんでもアリ、というか色んな可能性を秘めているんだな~っていうのを改めて感じたお芝居でした。
歌舞伎座の舞台で大勢のゾンビが歌って踊る、これは歴史に残る演目になるんじゃないかな?
事前に観た友達から面白くないって聞いていたし、観た人のブログを読むと賛否両論なんですけど、私はグロいところもあるけど、笑いの中にもひねりが効いているし、後半ちょっとほろりとする辺り、とてもクドカンらしい作品で面白かったと思います。
個人的には最後まで人間のままの、七之助君がとっても可愛くてラブ!でした。
笑いのツボだったのは三津五郎さん。もしかしたら一番美味しい役だったかもしれませんね^m^
あ~もう「りびんぐでっど・いん・えどー♪」の曲が頭から離れないわ~!!
昼の部は来週もう一度観る予定なのでまた感想書ければ書きます。
とりあえず夜の部の感想を。
★引窓
罪を犯した実の息子長五郎を匿って逃そうとする親の愛情の深さと、立場上長五郎を捕まえなければならないけど、なんとか逃そうとする義理の息子夫婦、まさに義理人情の世界が描かれた作品です。
息子が可愛くてしょうがない母お幸の右之助さん、遊女あがりだからちょっとおきゃんな感じのお早を演じる扇雀さんの温かい雰囲気がとっても良かったです。
芝居としては場面展開がなくまったりしていて、しかも長い台詞が続くので睡魔との闘いでした。
引き窓の仕組みとか、台詞を聞いてないと全然わからないので眠いながら必死に聞こうとしてたので辛かったです(笑)
私的にいい話だと思うけど、絶対眠くなる作品ベスト3の中の1つに入ってます(^_^;)
★雪傾城
サブタイトルは「芝翫さんと6人の孫達」(笑)
芝翫さんが、今の歌舞伎座で孫達と踊りたい!とたっての希望で実現した舞台なんだとか。
芝翫さんはお元気と言ってももうお年ですし、大分足腰も弱ってしまっているようですので、新しい歌舞伎座の舞台に立つことは難しいと思っているのかもしれません。
なんにしても、6人の男の孫に恵まれたってことは歌舞伎俳優にとってかけがえのない財産ですよね~!お孫さんを見つめる芝翫さんの表情がとっても優しげで、嬉しいんだろうなっていうのがよく分かりました。
孫全員が揃う舞台というのは今後もそうそう観れないだろうし、すごく貴重なので観ることが出来て本当に良かったです。
勘太郎くん、七之助くんはもういい役者さんになってますけど、福助の長男児太郎くん、橋之助の息子国生、宗生、宣生くんはまだ小さいので、これからどんな役者さんになっていくのかがとっても楽しみです!
★野田版鼠小僧
2003年の初演以来の再演で野田秀樹作、演出。
この作品は以前にシネマ歌舞伎で観て、私が本格的に歌舞伎にハマるきっかけになった作品だったので今回生で観るのを楽しみにしていました。
冒頭の屋根上での立ち回りから、前半の役者のハッチャけぶり、ドタバタ恋愛劇、お白州の場、ラストの三太が小判をばらまく場面、最初から最後までテンポがよくて流れもスムーズで、よく出来てる作品だな~って改めて感心させられました。
言葉も現代口調だから分かりやすいし、笑えるし、視覚的に派手なので、ちゃんとした歌舞伎かって言われれば微妙だけど、歌舞伎の面白い要素がギュッと詰まっていいるので、歌舞伎の可能性の広さを感じます。
また、前半で大笑いさせておいて、後半は一転して悲劇になり、涙なしでは見られない展開に持って行くところはさすが野田秀樹!って思います。
初演は8月の納涼歌舞伎だったそうですが、今回の再演は12月。
主人公の名前が三太(サンタ)ですし、クリスマスイブの晩、雪が降りしきる中屋根の上から小判をばら撒くっていう設定なので、まさに12月に上演するのにぴったりな演目だったんじゃないかなって思います。
昼の部もですけど、勘太郎君や七之助君、扇雀さんなど普段では見られないはっちゃけた面を見れるのも楽しいですし、体中いっぱいに汗をかきながら舞台を所狭しと走り回り、熱演する勘三郎さんの迫真の演技は素晴しかったです。
月曜日は久々に着物で観劇。
黒の結城紬に紬地のしゃれ袋帯のコーディネート。
結城紬は暖かいので冬は大活躍です。
とは言っても外は寒いので出かける時は羽織、ファー、長手袋で防寒対策バッチリ。

写真だとわかりづらいのですが、帯はスワトウ刺繍と相良刺繍が縫われてます。
デザインの素晴らしさに一目ぼれして購入したお気に入りの一本なんだけど、締まりが悪くて帯結びに苦労しました(-_-;)

歌舞伎座さよなら公演
十二月大歌舞伎
平成21年12月2日(水)~26日(土)
昼の部
一、操り三番叟(あやつりさんばそう)
三番叟 勘太郎
後見 松 也
千歳 鶴 松
翁 獅 童
二、新版歌祭文
野崎村(のざきむら)
お光 福 助
お染 孝太郎
後家お常 秀 調
久作 彌十郎
久松 橋之助
三、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん )
山蔭右京 勘三郎
太郎冠者 染五郎
侍女千枝 巳之助
侍女小枝 新 悟
奥方玉の井 三津五郎
四、大江戸りびんぐでっど(おおえどりびんぐでっど)
半助 染五郎
お葉 七之助
大工の辰 勘太郎
根岸肥前守 彌十郎
遣手お菊 萬次郎
丁兵衛 市 蔵
与兵衛 亀 蔵
佐平次 井之上隆志
紙屑屋久六 猿 弥
和尚実は死神 獅 童
石坂段右衛門 橋之助
女郎お染 扇 雀
女郎喜瀬川 福 助
四十郎 三津五郎
新吉 勘三郎
夜の部
一、双蝶々曲輪日記
引窓(ひきまど)
南与兵衛後に南方十次兵衛 三津五郎
濡髪長五郎 橋之助
平岡丹平 秀 調
三原伝造 巳之助
母お幸 右之助
お早 扇 雀
二、御名残押絵交張(おなごりおしえのはりまぜ)
雪傾城(ゆきけいせい)
傾城 芝 翫
役者栄之丞 勘太郎
芝居茶屋娘お久 七之助
新造香梅 児太郎
雪の精 奴 国 生
雪の精景清 宗 生
雪の精 禿 宜 生
三、野田版 鼠小僧(のだばんねずみこぞう)
棺桶屋三太 勘三郎
お高 福 助
與吉 橋之助
大岡妻りよ 孝太郎
稲葉幸蔵 染五郎
目明しの清吉 勘太郎
おしな 七之助
さん太 宜 生
與惣兵衛 井之上隆志
凧蔵 猿 弥
辺見勢左衛門 亀 蔵
独楽太 市 蔵
番頭藤太郎 彌十郎
おらん 扇 雀
大岡忠相 三津五郎