
ひさびさに、新感線の舞台を見に行ってきました~!
今回の主役は藤原竜也くんと永作博美さん!
藤原君は意外や意外、新感線の舞台は初めてで、永作さんは19年ぶり2度目なんだそう。
他にもにのと仲良しな高橋克実さんや、三宅弘城さん(怪物くんのお巡りさん役の方)、北村有起哉さん(マイガールの林さん)などなど、おなじみの新感線のキャストに加え、豪華な客演陣がが揃った今作。
新感線の舞台ならではの激しい立ち回りと、壮大なセットと迫力のある音楽が売りのいのうえ歌舞伎。
観終わると、お芝居を見たぞー!って満足感と爽快感でいっぱいになれるのがいいんですよね!
詳しいことは書きませんが、今回は珍しく恋愛もので、究極の愛を描いていて、エンディングもいつもの新感線と比べて救いがあるというか明るい終わり方でよかった、って思いました。
追加チケットで取ったにもかかわらず、お席が歌舞伎でいうなら「とちり」の花道よりのキャストの表情がばっちり観れるなかなかいいお席だったんですけど、主役の2人がとにかくちっちゃくて細くて可愛いな~って印象でした。
特に永作さんは41歳だなんて信じられないって位可憐で、動きも軽やかでびっくり。たっちゃんも童顔だから2人並ぶと子供みたい、とっても可愛らしい♪
でも、なんとなくだけど、たっちゃんも永作さんも新感線の中にいると違和感ありというか、魅力がイマイチ出しきれてなかったような気がします。たっちゃんはお芝居上手なのは確かなんだけど正統派すぎて、濃いキャストの中にいるとちょっとかすんじゃう的な、ね。たっちゃんには蜷川舞台みたいなギリッギリなお芝居の方が合ってると思うんだよな。
そんな中、異彩を放ってたのが、高橋克実さん。
演じるゴダイは超悪者。非情で頭がキレて、誰も逆らえない絶対的な存在なんですけど、まさか克実がこんな悪者演じるなんて思ってないからもうびっくりですよ!
声色もTVで見る時と全然変えて野太くて、嫌な奴なんだけどなにげに男らしくて素敵!って思っちゃいました。
美味しい役柄ってのもあるけど、一番かっこよかったです。
古田新太さんは木更津キャッツのオジィみたいな役やってたりするけど、舞台じゃめっちゃキレる演技で迫力すごいあるし、三宅さんもバカ殿かと思いきやめっちゃ強いし、オジさんパワー炸裂って感じでしたわ~!
残念だったのは橋本じゅんさん。主にコメディな役どころだったけど、周りがみんなシリアスだから一人浮いちゃっててイマイチだったかも。
なんだかんだいいつつも粟根さん、高田さんは安定な演技でとってもよかったし、やっぱ新感線のお芝居は楽しいし、いいリフレッシュになりました!
また秋?には五右衛門ロックやるみたいだからまた観たいし、9月からの佐藤隆ちゃんや小出くんが出る蜷川舞台も見たいし、今年はジャニ活動以外も充実させたいなーって思ってます♪
劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「シレンとラギ」
【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】 藤原竜也 永作博美 / 高橋克実 / 三宅弘城 北村有起哉 石橋杏奈 粟根まこと 高田聖子 橋本じゅん / 古田新太 ほか
会場:青山劇場7/2まで
【物語】
その頃、その国には二つの王朝があった。 北の王国・通称 幕府。 若く愚かなギセン将軍(三宅弘城)を王とするが、その実はモロナオ執権(粟根まこと)が幕府を運営し北の王国を牛耳っている。王宮の警備には、侍所【さむらいどころ】のキョウゴク管僚(古田新太)と、その部下で若くして守護頭【しゅごのかみ】を務める息子ラギ(藤原竜也)があたっていた。先代の王の十三回忌の日、王宮に敵国の刺客が忍び込む。仕留めたのは、闇の任務を司る狼蘭部隊の中でも腕の立つ毒使いシレン(永作博美)。キョウゴクに呼び戻され北の王国へ戻ってきたのだ。
「伝説の狼蘭にお会い出来て光栄です。」 かつての功績をたたえ、シレンへの憧れと好意を臆することなく口にするラギ。 伝説とも語られるその武勇伝は、20年前の任務で敵国・南の王国のかつての独裁者・ゴダイ大師(高橋克実)の自然死に見せかけた暗殺であった。 しかし、キョウゴクが語った事実に、再びシレンはラギと南の王国へと向かうことになる。 「ゴダイが生きていた。」呼び戻されたシレンの任務は、20年ぶりに仮死状態から目覚めた南の国王の暗殺だったのだ。
かつてキョウゴクとモロナオらは、ゴダイ大師と共に、同じ理想を抱き一つの国づくりを目指して戦っていた。しかし南でゴダイ教の教祖となり独裁者となったゴダイと袂を分かち、キョウゴクとモロナオは北の王国へ付く。そうして北と南は2つに分かれ敵対することになり、シレンをゴダイの愛妾として潜入させ毒殺したのだった。
それから20年の月日が流れ、一時は衰退していた南の王国は、ゴダイが目覚めたことにより勢いを盛り返していた。そこへシレンと、シレンの従者として潜入したラギ。シレンは、かつて国王の愛妾として南の宮廷にいた頃を知るゴダイの正妻モンレイ(高田聖子)と、幹部シンデン(北村有起哉)に迎え入れられる。そこで2 人が目にしたのは20年前の独裁者の面影は一切ない、赤子のようになってしまったゴダイだった。
その頃北の王国では、キョウゴクと娘のミサギ(石橋杏奈)がモロナオによってありもしない謀反の罪をでっち上げられ窮地に立たされていた。そこへ南の王国一の武闘派ダイナン(橋本じゅん)が現れる。かつての仲間であったダイナンによって命を救われるキョウゴクとミサキ。そこでキョウゴクはダイナンから、ゴダイとモロナオを倒し、北と南を一つにしようという提案を受け… その暗殺行の中、シレンとラギは次第に惹かれあう。 しかし、この恋が2 つの王国の運命を大きく動かすことになる…