4月に開場してから、3ヶ月も経ってしまいましたが、やっと新しい歌舞伎座に行ってきました!


正直4月~6月は3部制だし、チケット代も値が張るので諦めようかなって思ってたんですけど、海老蔵さんの助六だし、役者も豪華なのでこれは観なければ!と思って頑張りました。
と言っても結局誕生日も近かったので、母がチケットと当日の食事等プレゼントしてくれたんですけどね^m^
日曜日は観劇前に、歌舞伎座地下でソフトクリーム食べて、歌舞伎座ギャラリーを見てから行きました。
ちゃんと歌舞伎座内も満喫したかったのですが、なにせ3部は時間も短く、売店も早く終わってしまうので開場してからは大忙しでした。
開場してからダッシュでお目当てのめでたい焼きを買って、売店チェックしてってやってたら、結局客席着いたのが開演3分前で、ギリッギリでした~。
座席は2等席だったんですけどね、以前の歌舞伎座と違って席に余裕があるし、前の人の頭もかぶらず、ちゃんと舞台も花道も見れてすごい快適でした♪さすが新しくなっただけあります!
3部の演目は鈴ヶ森と助六。
鈴ヶ森は暗闇の中、盗賊に襲われた主人公権八が相手を倒す、というちょっと物騒なお話なのですが、まるで強そうに見えない権八が実はすごく強かったり、盗賊達との立ち回りも仕掛けがあってユーモアがあるので、客席からは笑いがたくさん起こってました。
そして、後半の権八と長兵衛の出会いは一変して緊張感のある雰囲気に包まれますが、梅玉さんと幸四郎さんの台詞の掛け合いも心地よく、あらすじの割に清々しい舞台となっていて楽しめました。
助六は、十二世市川團十郎に捧ぐ、となっていました。というのも、この助六に先日亡くなられた團十郎さんが出演予定だったんですよね。
3年前の旧歌舞伎座さよなら公演を観劇した時は、助六が團十郎さん、通人が勘三郎さん、とこの舞台に出演していた方が2人も亡くなられてしまって・・・。
お2人とも、この歌舞伎座杮落し公演をすごく楽しみにしていたはずです。
結局助六には息子の海老蔵さん、通人には勘三郎さんの親友三津五郎さんが演じることになり、どちらも素晴らしいお芝居を見せてくれましたが、3年前のことを思い出すと、切ない気持でいっぱいになっちゃいます。
海老蔵さん演じる助六は、喧嘩も強く、見た目もよしの、当代きっての色男。
舞台が始まって1時間近く経って、うやうやしく花道から登場する姿の、なんて美しくてかっこよいこと!
海老蔵さんはまだ線が細いし、お父様みたいなおおらかさはまだないけれども、体中からみなぎるパワーが凄まじく、圧倒的な存在感があって、まさに主役になるべくして生まれた人だし、助六は今や海老蔵さん以外考えられないな~というのを実感します。
恋人役の揚巻には福助さん。玉三郎さんは清楚なイメージだけど、福助さんはまさに妖艶。酔っ払ってけだるい感じとか上手いよな~。あと、体を張って助六を守るところとか、美しい中に強さも見えて、かっこいい!って思いました。
揚巻もそうですが、壱太郎、新吾、右近、米吉、児太郎の若手花形の花魁道中がとっても華やか。このお芝居は彼女たち?の絢爛豪華な衣装を観るだけでも価値があるって思います。
あとから七之助くん演じる白玉の道中も加わるんですが、その美しさと迫力に惚れぼれしちゃってため息が出るばかり。
しかし、衣装の重さが30キロ位もあって、高下駄履いて、演技もしないといけないんだからほんと歌舞伎役者さんは大変ですよね。
揚巻の鯉の滝登りのお着物も凄かったけど、お着換えした時の墨絵の着物に、七夕の帯がとても素敵だなって思いました!
くわんぺら門兵衛で吉右衛門さん、福山かつぎに菊之助さん、なんとも豪華な親子共演にはにやりでした。
そういえば受付に菊之助さんの奥様いらっしゃいました。着物を綺麗に着こなしてらして、しっかりとご贔屓さんにご挨拶されてました♪あ、もちろん小林真央ちゃんもいましたよ~。
通人の三津五郎さんはまさにハマり役。股くぐりの場面ではその時の流行りゴトとかアドリブを効かせたお芝居がポイントなんだけど、今回は「股くぐるなら・・・今でしょ!」って先生の物まね、ローラの「オッケ~!」「股くぐりパート2」ってごきげんようみたいだったし、スマホ取り出して「海老蔵さんのブログチェックしよう♪あ、今日も競馬当てたんだ~」など楽しい台詞がいっぱい!
海老蔵さんには海老蔵さんの長男誕生、菊五郎さんには菊之助さんと吉右衛門さんのお嬢さんとの結婚のお祝いの言葉もあり、歌舞伎座全体がお祝いムードで、とても温かい気持ちになりました。
菊五郎さんは、ちょっととぼけていて、それでいて愛らしいお芝居がほんとに上手いなぁと。
この芸がいつか菊之助さんに受け継がれ行くんでしょうね、ほんとに楽しみです。
團十郎さん、勘三郎さんら、この3年間で名優の方々がお亡くなりになり、歌舞伎界は悲しみに包まれましたが、残された人たちと若いパワーで、これからの歌舞伎界をどんどん盛り上げ引っ張って行っていただけたらな~と思っています!
助六を観終わったあとの、心地よい疲れと充実感、あ~歌舞伎座に帰って来たんだなというのを実感。
今までみたいに毎月通うとかはもうできないけど、無理ない程度に、これからも歌舞伎を楽しみたいなって思いました。
次の日記に歌舞伎座グルメ編行きまーす!
ライトアップされた歌舞伎座。



歌舞伎座新開場
杮葺落六月大歌舞伎
平成25年6月3日(月)~29日(土)

第三部
一、御存 鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)
幡随院長兵衛 幸四郎
東海の勘蔵 團 蔵
飛脚早助 錦 吾
北海の熊六 家 橘
白井権八 梅 玉

十二世市川團十郎に捧ぐ
二、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
河東節十寸見会御連中
花川戸助六 海老蔵
三浦屋揚巻 福 助
通人里暁 三津五郎
朝顔仙平 又五郎
福山かつぎ 菊之助
三浦屋白玉 七之助
男伊達山谷弥吉 亀 鶴
同 田甫富松 松 也
同 竹門虎蔵 歌 昇
同 砂利場石造 萬太郎
同 石浜浪七 巳之助
傾城八重衣 壱太郎
同 浮橋 新 悟
同 胡蝶 尾上右近
同 愛染 米 吉
同 誰ヶ袖 児太郎
茶屋廻り 竹 松
同 廣太郎
同 種之助
同 廣 松
文使い番新白菊 歌 江
奴奈良平 亀 蔵
国侍利金太 市 蔵
遣手お辰 右之助
三浦屋女房お京 友右衛門
曽我満江 東 蔵
髭の意休 左團次
くわんぺら門兵衛 吉右衛門
白酒売新兵衛 菊五郎
口上 幸四郎

魚河岸から海老蔵さんに送られた鉢巻の目録

河東節の出演者



正直4月~6月は3部制だし、チケット代も値が張るので諦めようかなって思ってたんですけど、海老蔵さんの助六だし、役者も豪華なのでこれは観なければ!と思って頑張りました。
と言っても結局誕生日も近かったので、母がチケットと当日の食事等プレゼントしてくれたんですけどね^m^
日曜日は観劇前に、歌舞伎座地下でソフトクリーム食べて、歌舞伎座ギャラリーを見てから行きました。
ちゃんと歌舞伎座内も満喫したかったのですが、なにせ3部は時間も短く、売店も早く終わってしまうので開場してからは大忙しでした。
開場してからダッシュでお目当てのめでたい焼きを買って、売店チェックしてってやってたら、結局客席着いたのが開演3分前で、ギリッギリでした~。
座席は2等席だったんですけどね、以前の歌舞伎座と違って席に余裕があるし、前の人の頭もかぶらず、ちゃんと舞台も花道も見れてすごい快適でした♪さすが新しくなっただけあります!
3部の演目は鈴ヶ森と助六。
鈴ヶ森は暗闇の中、盗賊に襲われた主人公権八が相手を倒す、というちょっと物騒なお話なのですが、まるで強そうに見えない権八が実はすごく強かったり、盗賊達との立ち回りも仕掛けがあってユーモアがあるので、客席からは笑いがたくさん起こってました。
そして、後半の権八と長兵衛の出会いは一変して緊張感のある雰囲気に包まれますが、梅玉さんと幸四郎さんの台詞の掛け合いも心地よく、あらすじの割に清々しい舞台となっていて楽しめました。
助六は、十二世市川團十郎に捧ぐ、となっていました。というのも、この助六に先日亡くなられた團十郎さんが出演予定だったんですよね。
3年前の旧歌舞伎座さよなら公演を観劇した時は、助六が團十郎さん、通人が勘三郎さん、とこの舞台に出演していた方が2人も亡くなられてしまって・・・。
お2人とも、この歌舞伎座杮落し公演をすごく楽しみにしていたはずです。
結局助六には息子の海老蔵さん、通人には勘三郎さんの親友三津五郎さんが演じることになり、どちらも素晴らしいお芝居を見せてくれましたが、3年前のことを思い出すと、切ない気持でいっぱいになっちゃいます。
海老蔵さん演じる助六は、喧嘩も強く、見た目もよしの、当代きっての色男。
舞台が始まって1時間近く経って、うやうやしく花道から登場する姿の、なんて美しくてかっこよいこと!
海老蔵さんはまだ線が細いし、お父様みたいなおおらかさはまだないけれども、体中からみなぎるパワーが凄まじく、圧倒的な存在感があって、まさに主役になるべくして生まれた人だし、助六は今や海老蔵さん以外考えられないな~というのを実感します。
恋人役の揚巻には福助さん。玉三郎さんは清楚なイメージだけど、福助さんはまさに妖艶。酔っ払ってけだるい感じとか上手いよな~。あと、体を張って助六を守るところとか、美しい中に強さも見えて、かっこいい!って思いました。
揚巻もそうですが、壱太郎、新吾、右近、米吉、児太郎の若手花形の花魁道中がとっても華やか。このお芝居は彼女たち?の絢爛豪華な衣装を観るだけでも価値があるって思います。
あとから七之助くん演じる白玉の道中も加わるんですが、その美しさと迫力に惚れぼれしちゃってため息が出るばかり。
しかし、衣装の重さが30キロ位もあって、高下駄履いて、演技もしないといけないんだからほんと歌舞伎役者さんは大変ですよね。
揚巻の鯉の滝登りのお着物も凄かったけど、お着換えした時の墨絵の着物に、七夕の帯がとても素敵だなって思いました!
くわんぺら門兵衛で吉右衛門さん、福山かつぎに菊之助さん、なんとも豪華な親子共演にはにやりでした。
そういえば受付に菊之助さんの奥様いらっしゃいました。着物を綺麗に着こなしてらして、しっかりとご贔屓さんにご挨拶されてました♪あ、もちろん小林真央ちゃんもいましたよ~。
通人の三津五郎さんはまさにハマり役。股くぐりの場面ではその時の流行りゴトとかアドリブを効かせたお芝居がポイントなんだけど、今回は「股くぐるなら・・・今でしょ!」って先生の物まね、ローラの「オッケ~!」「股くぐりパート2」ってごきげんようみたいだったし、スマホ取り出して「海老蔵さんのブログチェックしよう♪あ、今日も競馬当てたんだ~」など楽しい台詞がいっぱい!
海老蔵さんには海老蔵さんの長男誕生、菊五郎さんには菊之助さんと吉右衛門さんのお嬢さんとの結婚のお祝いの言葉もあり、歌舞伎座全体がお祝いムードで、とても温かい気持ちになりました。
菊五郎さんは、ちょっととぼけていて、それでいて愛らしいお芝居がほんとに上手いなぁと。
この芸がいつか菊之助さんに受け継がれ行くんでしょうね、ほんとに楽しみです。
團十郎さん、勘三郎さんら、この3年間で名優の方々がお亡くなりになり、歌舞伎界は悲しみに包まれましたが、残された人たちと若いパワーで、これからの歌舞伎界をどんどん盛り上げ引っ張って行っていただけたらな~と思っています!
助六を観終わったあとの、心地よい疲れと充実感、あ~歌舞伎座に帰って来たんだなというのを実感。
今までみたいに毎月通うとかはもうできないけど、無理ない程度に、これからも歌舞伎を楽しみたいなって思いました。
次の日記に歌舞伎座グルメ編行きまーす!
ライトアップされた歌舞伎座。



歌舞伎座新開場
杮葺落六月大歌舞伎
平成25年6月3日(月)~29日(土)

第三部
一、御存 鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)
幡随院長兵衛 幸四郎
東海の勘蔵 團 蔵
飛脚早助 錦 吾
北海の熊六 家 橘
白井権八 梅 玉

十二世市川團十郎に捧ぐ
二、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
河東節十寸見会御連中
花川戸助六 海老蔵
三浦屋揚巻 福 助
通人里暁 三津五郎
朝顔仙平 又五郎
福山かつぎ 菊之助
三浦屋白玉 七之助
男伊達山谷弥吉 亀 鶴
同 田甫富松 松 也
同 竹門虎蔵 歌 昇
同 砂利場石造 萬太郎
同 石浜浪七 巳之助
傾城八重衣 壱太郎
同 浮橋 新 悟
同 胡蝶 尾上右近
同 愛染 米 吉
同 誰ヶ袖 児太郎
茶屋廻り 竹 松
同 廣太郎
同 種之助
同 廣 松
文使い番新白菊 歌 江
奴奈良平 亀 蔵
国侍利金太 市 蔵
遣手お辰 右之助
三浦屋女房お京 友右衛門
曽我満江 東 蔵
髭の意休 左團次
くわんぺら門兵衛 吉右衛門
白酒売新兵衛 菊五郎
口上 幸四郎

魚河岸から海老蔵さんに送られた鉢巻の目録

河東節の出演者
