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「紅茶とお菓子の甘い日々」

木漏れ日・・・奇跡☆3

☆父との時間
手術室に運ばれる時、私は主人の手をしっかり握って、
「楽しみだね」っと、笑顔を作って送り出しました。

帰ったはずの父が「今日は会社へ行くのをやめた」と、
待合室に腰かけていました。
どんなに心強かったかしれません。
ここでも神様は、私に貴重な機会を与えて下さいました。
今までで一番父と近くなれたような、愛おしい時間になったのです。

それから三時間後、手術の途中で先生たちに呼ばれました。
「リンパ線がだいぶ腫れていましたが、リンパからも大腸の腫瘍からも、悪性がんはでてきていません。これから大腸を摘出し、残せるところは縫い合わせます」
思いもよらなかった最善の中間報告。
「良かった!本当に良かった!!」
父が泣きそうになりながら先生に頭を下げていました。
「まだ安心はできません。他からがん細胞がでてくるかもしれません。
引き続き待機してください」


☆奇跡
長い手術が終了し、摘出した腫瘍との対面です。
結局このときまでも腫瘍からガンは見つかりませんでした。
あらゆる場面で99パーセント悪性だと言われていた悪魔の正体は、
炎症性の腫瘤でありました。
それはゾンビのような塊でしたが、不思議と愛らしく、ただ感無量でした。

手術台から運ばれて来て、主人は
「だから俺はガンじゃないと言ったんだ」と、憎まれ口を叩いていましたが、
私は嬉しくて涙がこみ上げてきました。
まさに奇跡が起きたのです!!

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