昨日、播州そろばんづくりの撮影依頼を受け行ってまいりました。
日本で最初にそろばんが伝わったのは長崎県で、そのあと、雲州(島根県)や大津(滋賀県)に伝えられました。
小野市の歴史は天正8年(1580)の豊臣秀吉が三木城を攻めた際、近江方面に逃れた住民が、大津そろばんの作り方を三木に持ち帰り、その後、小野へ伝わったのが始まりです。
軸になる竹ひごやそろばん玉つくりや、組み立て工程などの、職人の技を見ることができました。
さまざまに工夫された工具を使って、手際よく作業が進みます。
ご自身のブランドとして展開する製品には、いたるところに、こだわりと厳しいチェックが入ります。
そろばんの玉に、針先で少しついたほどの傷も見逃しません。
今ではそんな「匠の技」を継承する後継者がいません。
伝統工芸士という称号はいただいても・・・・。
失ってからは、もう遅いです。
技をしっつかりと受け継ぐ方法はないのでしょうか。