ねこのひたい

ねこのひたいのような庭と、趣味の読書と,
おとぼけな日々のことをいろいろ書きたいです。

人助けをした、と思う・・・

2012年01月11日 | 子どもの観察

3連休、14歳になったふくふくのお誕生会を開催しました。

本人の

「肉が食べたい」

との希望を反映し、食べ放題のお店へ。

 

その帰り、事件は起きました。

夫が「この道が近いんだ」と主張するので

閑静な住宅地の中の道を通りました。

住宅地なのですれ違う車も全然ありませんでした。

 

突然、前の席に座っていた夫とむしむしが

「うわぁ!!何あれ!!!」

「人が倒れてる!!!」

と叫びました。

 

私は後ろの席に座っていたので

なんだかよくわかりませんでした。

が、二人の叫び声にとっても驚きました。

 

「停まった方がいいかな?」

と夫が聞くので、

「いいんじゃないの?」

と答えました。

 

車を降りて通り過ぎて来たほうをみると

確かに人が倒れてました。

車道と歩道の間くらいに、その人は倒れていました。

見る限りではぴくりとも動きません。

反対側の歩道には、ジョギング中と思われる

男性が二人立って、同じ方を見ていました。

 

夫がその二人に歩み寄り

「救急車呼んだほうがいいでしょうかね・・・」

と聞きました。

「いいでしょうね・・・」

とどちらかが答えました。

 

その場で携帯を持っているのが夫1人だったので、

夫が119番をしました。

が、場所の説明ができません。

男性二人もそれほど近くの人ではないようです。

 

そこで私が目の前のお宅に事情を説明し

そのお宅の方が夫に代わって

119番に場所を説明してくれました。

 

その後夫が再び119番の人と話したのですが

「呼吸や意識はありますか?」

と聞かれ

「怖くて近寄れません・・・」

と答えてました・・・。

 

今になると「どうよ?」と思うのですが

「及び腰」、この言葉がその場を支配してました。

 

救急車を待つ間、私たち夫婦、男性二人、目の前のお宅の夫婦

6人で倒れてる人を見守っていました。

最初はかなり遠巻きに見ていたのですが、

少しずつ距離をつめることができました。

倒れている人は、吐いていて、その上頭から血が出ていました。

しかし、相変わらず意識や呼吸がどうなってるのか

私にはわかりませんでした・・・

 

すると、私が訪ねたお宅のおじいさんと思われる方が出てきました。

その人は果敢にも倒れている人に手をかけて揺さぶり

「名前は?家はどこ?」

と聞きました。するとかろうじて名前を名乗るじゃありませんか。

 

名前を聞いて、

「〇〇ってあの辺の家じゃないの?」

とそのおじいさんが言いました。

事態は急展開です。

 

その後しばらくして救急車がやってきました。

ほぼ同時に、倒れている人の家族もやってきました。

ほっとしたのも束の間、パトカーもやってきました。

「119番すれば警察にも連絡が行くんだ~」

落ち着いて考えれば当然のことですが、

そのときはびっくりしてました。

 

夫は通報者なので事情を聞かれていました。

何も知らずその場を通った人には

「あ~、あの男がはねたんだ~」

の図に見えたことでしょう。

 

倒れていた人は救急車に収容され、

夫の聴取も終わり、

見守っていた人たちは

「お疲れ様でした・・・」

とふさわしいかどうかちょっとわかんないあいさつで

その場を解散しました。

 

帰り際、家族の人から夫は声をかけられました。

「お名前だけでも・・・」

夫は

「いや、いいです」

時代劇だったら

「名乗るほどの者ではございません」

ってとこでしょうか・・・

 

ちなみに倒れていた人は、結婚式に出席していたとの

家族の方の話でした。

私たちが見つけた時は結婚式に引き出物の袋は見あたらなかったので

多分どこかで落としてしまったんでしょう。

頭の血は酔って倒れた拍子に、歩道の縁にでもぶつけたことが

推測されました。

 

事のなりゆきを車の中でどきどきしながら伺っていたうちの娘二人も

「酔っ払いか~」

と安堵の言葉をもらしてました。

 ひき逃げでもされた人かと思ってたみたいです。

私たち大人は、最初こそそう思ったものの、

事故の様子も見当たらないしひき逃げではなかろうと

思っていたんですけどね。

 

それにしても・・・うちの夫婦、びびりすぎだったよ・・・

と思わずにはいられません。

確か以前PTAの講習でやった救命救急法では

「大丈夫ですか」と声をかける

「呼吸があるか確認する」

「気道の確保をする」

とかやった記憶があるんだけど、全然活用できませんでした。

唯一「気道の確保」を

「横向きに倒れているから大丈夫!」と安心した位です。

 

帰りの車の中は、まだ興奮が収まらない我が家の4人が

それぞれ言いたいことを勝手に発言してました。

夫は「多分、家族は感謝するよね?」

と問いかけてきました。

「う~ん、頭から血が出てたし、他の車にひかれなかったし、

凍死もしなかったし・・・うちのお陰でいいんじゃないかな・・・」

自分自身もびびった以外何もしなかった気がするので

「人を助けた」と断言ができません・・・

 

断言できるのは、夫があの場で名乗らなかったのは

懸命な判断だったってことだけです。

こんなんで「お礼を」何て言われたら、恐縮しちゃうものね・・・

 

最後にもう一度言いたい。

夜道に人が倒れてると、びっくりするよ~!

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