職場の同僚Nに「この夏は鰻食べた?」と尋ねたら、ちょうど土用の丑の日に「ダンナには食べさせた」という。
そういえば、昔、実家の夕食のテーブルに、父の前だけにウナギやステーキが並び、母や私たち子供は別のおかずを食べるという日がたまにあった。
両親は食の好みが違っていたようで、ウナギやステーキは子供の食べ物ではなかったからかもしれない。
しかしNによく聞いてみれば、彼女は好き嫌いが激しく、単にウナギも食べられないからということだったらしい。
子供の頃はさして食べたいと思わず、いや、むしろ、あの皮の模様を見たら、一口でも食べてみたいとも思わなかったが、少し分けてもらった甘いタレをご飯にかけて満足していた。
ウナギを食べたいと思うようになったのは、30を過ぎてからではなかったか。
最近、暑い日が続いていたから、そろそろ・・・と思っていたが、近所のうなぎ屋はいつも混んでいて、予約の電話を何度か入れてみたが、まったく繋がらず。
なかなかありつけずにいたが、月曜日の夕方にやっと電話がつながり、鰻重をテイクアウトしてきて家でようやく食べた。
「ああ、おいしい!」
「しあわせ~」
心からそう連呼していた私の脳内では、セロトニンやドパミンが出まくっていたに違いない。
早速写真を撮ってSNSにあげたら、外国人の知人たちがこぞって「美味しそう!」と反応したのにはビックリした。
見ただけで美味しさが伝わるなんて、おそるべし鰻重!
食のグローバル化を実感した瞬間でもあった。
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