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『ボアブディルの嘆き~チェロ小品集』(クリーゲル)を聴く

2007年10月23日 | 今日聴いたCD
お待ちかね,マリア・クリーゲルの最新リリース盤,ちょっとお洒落なチェロ小品集の登場である。と言っても,クリーゲルのこと,最初の「カルメン幻想曲」(バイオリンのそれとは別)では凄みをきかせた音にまず圧倒させられる。作曲も現代的だ。しかし,続く「ドン・ジョヴァンニのテーマによる変奏曲」や「フィガロ変奏曲」ではうって変わって軽さを見せる。この小品集は彼女の表現力の見本帳のようだ。原題がShowpiecesとなっているわけが頷ける。ジャケットには薔薇を胸にあしらったクリーゲルが微笑む。う~む,現代のカルメン,かな(笑)。

先だって来日したときのピアニスト,ニーナ・ティックマンの伴奏とともにクリーゲルの幅広い表現力が楽しめる1枚となっている。

■『ボアブディルの嘆き~チェロ小品集』(Virtuoso cello showpieces)Maria Kliegel, cello, Nina Tichman, piano. Recorded in 2004, NAXOS,8.557613


4 コメント

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re: Maria (Mike Oishi)
2007-10-24 23:44:47
isisさん
ダイナミック、豪快なCellist-Maria.
今回は、選曲がいいですよね。

やはり、生演奏を聞くのは、いい刺激になりますね。
昨日、私の黒人の先生のlessonを受けましたが、ISSERLISの報告をすると、私の弓の張り方が、強すぎると指摘を受け、強く弦に当てたときに5-7MMの棒と
毛の感覚が一番よい。と教わりました。

現在、BOOK3のWeber-Scherzo、Presto, 16th notesをやっていますが、この緩い張り方のほうが、音質が良いのがはっきりしました。

BeethovenのMenuetin Gも同時に習いましたが、これくらいになるとA弦で、1POSから4,5POSに弦上を伝ってシフトする技術がでてきて、やっとPROたちのSolo
のしぐさに似てくるので、多少、誇らしげですね。

皆さん、頑張りましょう。

大石
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大人弾き? (isis)
2007-10-25 01:13:00
大石さん,

3巻のひなげしさんと同じところですね。
弓の張りは強奏の時,スティックと毛の間が5~7㎜くらいがよいということですね。弓の個体差,奏者の個人差はあると思いますが,そうかも知れませんね。

ベートーベンのト調のメヌエットはレッスン名曲中の名曲ですが(笑),やっと「大人の」曲が出てきた,という感じではないでしょうか。私も最近復習しておりまして,中間部の音の跳躍するところなど改めて苦労しております(笑)。
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オトナ (ひなげし)
2007-10-25 06:20:45
オトナの曲ですかぁ・・・・
はじめてのオトナの恋はほろ苦いわ。 くくっ。 
じゃなくて、オトナの曲は難しいです。
練習してもしてもなかなか上手くなれません。
今日当たりクリーゲルの新作が届くはずです。
それを楽しみにヤダけど今日も仕事に行ってこよっと。
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ルートビッヒの青春。。。 (isis)
2007-10-25 22:17:47
ひなげしさん,

ト調のメヌエットが1795年頃の作品とすれば,作曲者ルートビッヒ・ファン・ベートーベンは25歳前後。
貴族の人気を得なければ,スターにならなければ生活できない中で,ウケ狙いのダンス曲を乱発。なのかな(笑)。そんな彼の気合いの1曲がこれ。優雅な中にもダイナミックなエネルギーを放射。なわけはないか(笑)。

まあ,そんなアダルト?ベートーベンの1曲。あの運命交響曲まではまだ10数年あるけれど,大人のレパートリーとして練習する価値はあります。健闘をお祈りいたします。
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