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スプリング・ソナタを聴く

2009年01月12日 | 今日聴いたCD
ベートーベンのスプリング・ソナタを聴いた。久しぶりに聞くバイオリンとピアノの音。チェロと比べて表現力があっていいなあと思う(チェロ弾きとしては思っちゃいけないのだろうが(笑))。

バッハばかり聴いている中でベートーベンを聴くと古典派が際立つ感じがする。クラシックそのもの,ドイツ音楽そのもの(笑)。
確かに,このスプリング・ソナタは充実していてよいと思う。また,緩徐楽章など,どこかシューベルトの歌曲に似ていなくもなく面白い。

今日はとても寒く,いくら薪をもしても20度くらいにしかならない。そんな夜に聞く若いベートーベンのソナタは文字どおり春を思いおこさせてくれた。
早く春になあれ。

■Beethoven, Ludwig van; Sonate fuer Klavier und Violine Nr. 5 F-dur op. 24 "Fruelings-Sonate" Martha Argerich, Piano, Gidon Kremer, Violine. Recorded in 1987. Polydor, 419 787-2


4 コメント

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2年前の冬 (ひなげし)
2009-01-12 23:34:19
このスプリングソナタ私も聞いたことあります。
若いクレーメルによる若いベートーベン。
姉御アルゲリッチとの掛け合いも瑞々しくて大好きです。

私のチェロの先生は毎年冬至が近付くと愚痴っぽくなり、なぜかそのあと「最近のお勧めの曲」を紹介するのが2年続けての恒例行事でした。
2年前にすすめられたのがこのスプリングソナタ。
「寒い国の人の演奏がいいんですよ。春への憧れが強い国の人のがね・・・・・」と、遠い眼をしていました。
今年は愚痴を言うのをやめようと決心したらしく、「お勧めの曲」もなしです。(笑)
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春の曲 (isis)
2009-01-13 22:41:04
ひなげしさん,

思い出の曲ですね。。。
確かに,寒い国の音楽は「春への憧れ」が前面にでますね。

私が春の曲でも天才的だと思うのは,メンデルスゾーンの「春の歌」,シューベルトの「春に」,シュトラウスの「春の声」,宮城道雄の「春の海」ですね。どこからインスピレーションが湧くのだろうと思うほど天才的。凡人にはどうしようもない(笑)。

でも,チェロの先生がバイオリンの曲を薦めるとは面白いですね。やはり,歳をとると自分の年齢と冬が同期してしまい,春=青春を回顧してしまうのでしょうか。寒い冬=嫌=老化も嫌=昔は良かった=俺にも若い頃があった=青春=春は暖かかった=スプリング・ソナタ,みたいな(笑)。

冗談はさておいて。このクレーメルとアルゲリッチの演奏は録音も良く,仰るとおり,二人の音楽家の息が合ったいい演奏です。まさしくクラシックという中で独自の音楽世界を作っていく様子を目撃するような面白さがあります。古楽器とは対極の世界ですね(笑)。

先生の「お勧めの曲」がなくなって,ちょっと淋しいですね。
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re: BeethovenとFaure (Mike Oishi)
2009-01-13 23:49:20
isisさん

私も偶然このCDを今日購入し聞きました。Kremerは、
Maiskyと友達なので、この頃、良い伴奏のpianoを共有していたのでしょう。しかし、これは、名演ですね。

ところで、2-3年前に購入した本で、白水社
斉藤秀雄講義録という、理論と音楽の説明、演奏家の心構えなどを書いた本があり、購入した当初は、さっぱりわかりませんでしたが、最近、少し譜読みができるようになったので、読み直しています。

P138あたりに、Beethovenの曲には、オホホ笑いが登場する。話や彼の曲は、テンポがほぼ一定である説明。また、小節のどこで盛り上がるか、またしぼむのかの説明のときにフランス風の代表で、夢のあとで
が登場し、フランス風は、一音一音ふわっと膨らませ
すっと消えるさまを説明してあります。

ちょうどisisさんは、本曲を習得されているとのことですので、是非、お勧めです。

これを読んで、演奏に反映できれば、桐朋音楽中学
卒業くらいの内容は、あると思います。

大石

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フランス風 (isis)
2009-01-14 23:13:04
大石さん,

斎藤schoolの本,面白そうですね。
フランス風は音を膨らませるのですね。どこかバロック時代の音作りに似ているようです。確かに,「夢のあとに」では,直線的な音,現代的な音では様にならないような期がします。参考になります。

で,その「夢。。。」ですが,まだ半分までがやっとという状態です。中学までも行っておりません(笑)。フレンチ・スタイル習得までは長すぎる道のりが待っている気がします(笑)。トホホ。。。
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