最近,前から欲しかったハインリッヒ・シフの無伴奏を買った。1984年録音で2枚組にしては安価なのは録音が古いせいか。と言っても1984年のデジタル録音である。シフは知名度が低いからなのか。よく分からないが,内容は文句なしに名演である。
全体的に,あのシフの大きな体から音楽が吹き出してくるような感じ。そんなエネルギーを感じる。だから,1番の前奏曲の異例な速さに驚かされはするが音楽自体に破綻はまったくない。
テンポは全て速めなのだが,特に最初のプレリュードは速い。1分56秒である。私のコレクションの中での最速は,ビルスマ(1979録音)とマイスキーが2分12秒で1位を分けあっていたのだがそれらよりもなお速いのだ。しかも,音自体もよく充填されており,ダイナミックスも十分ついた演奏である。焦ったような感じは全くなくそれなりに心地よい。
速く演奏するメリットは,和声進行が分かり易くなると言うことだと思う。次の音がすぐ鳴るわけだから繋がりがより分かり易くなりバスの進行が掴みやすくなる。バッハの意図したことを明示してくれるのだ。この意味ではより作曲者に近い演奏だとも言える。
最後の6番もチェロ・ピッコロのための曲ということを忘れてしまうほど自然に弾かれていて,これには呆れるほどである。無理して弾いているというところがまったくない。これはひとえにシフの技術の高さと大きな体にあるのではないかと思っている。少しも神経質なところがなくそれでいて繊細。もう何も言うことはない。
(Bach: Cello Suites, BWV1007-12, Heinrich Schiff, vc. EMI 7243 5 86534 2 7, recorded in 1984)
全体的に,あのシフの大きな体から音楽が吹き出してくるような感じ。そんなエネルギーを感じる。だから,1番の前奏曲の異例な速さに驚かされはするが音楽自体に破綻はまったくない。
テンポは全て速めなのだが,特に最初のプレリュードは速い。1分56秒である。私のコレクションの中での最速は,ビルスマ(1979録音)とマイスキーが2分12秒で1位を分けあっていたのだがそれらよりもなお速いのだ。しかも,音自体もよく充填されており,ダイナミックスも十分ついた演奏である。焦ったような感じは全くなくそれなりに心地よい。
速く演奏するメリットは,和声進行が分かり易くなると言うことだと思う。次の音がすぐ鳴るわけだから繋がりがより分かり易くなりバスの進行が掴みやすくなる。バッハの意図したことを明示してくれるのだ。この意味ではより作曲者に近い演奏だとも言える。
最後の6番もチェロ・ピッコロのための曲ということを忘れてしまうほど自然に弾かれていて,これには呆れるほどである。無理して弾いているというところがまったくない。これはひとえにシフの技術の高さと大きな体にあるのではないかと思っている。少しも神経質なところがなくそれでいて繊細。もう何も言うことはない。
(Bach: Cello Suites, BWV1007-12, Heinrich Schiff, vc. EMI 7243 5 86534 2 7, recorded in 1984)
このStrad-1711-'Mara'の音は、最高ですね。
高域も中域も福よかで、低域もPreludeの奏法に
示されるように、Stradの倍音をうまく引き出せるように早く、弾いたのだと感じます。
とにかくStradの倍音は、総合的な
響きが素晴らしいですね。
私もこのcdは、安い$11.(2枚組)なのに
この実力と音のよさに圧倒されました。
ビルスマの2枚組、ジャンドロンの2枚組
の無伴奏も安くて聴き応えがありますね。
やはり、J.S.Bachですね。
ついでに、Maria Kliegelも2枚組-無伴奏Naxas
1,800yenがあったので最近買いました。
これも素晴らしい。
女性のCellistは、難しさをやさしく表現する。
ついでに我がSteven Isserlisさんが、来月シカゴに
きます。今回は、彼のお爺さん(Russia人)の曲も交えたRUSSIAN COMPOSER特集です。
東京にもくるといいですね。
もちろん、私は、その日の為に、予習しておきます。
http://music.uchicago.edu/?cal2
大石
シフ,いいでしょう。。。?
古楽器の演奏もいいですが,これはそんな問題を問題とも思わない演奏。音楽に精通して,そこから独自の音世界を紡ぎ出す。それだけの自信も感じられます。その割にはこの安さ。コスト・パフォーマンスも一流(笑)。買わない手はない。
むろん,クリーゲルも買いたいのですが,ものがない。たまには昔風に店に注文を出すか。。。
シカゴのイッサーリス,楽しみですね。
Maria KleigelのこのCDは、山野銀座で売っています。勿論、Amazon.co.jpでも(実は、これが便利で、CDだろうが、日本の本などは、紀伊国屋より探しやすいです。アメリカからでも電車チンを考えるとお徳です。)
Micha Maiskyの今秋の予定は、濃厚です。
http://www06.upp.so-net.ne.jp/mmfc/p2.html
私は、Bach無伴奏2夜と紀尾井ホールに行く予定です。また、11/4のファンとの集いも魅力的です。一度、彼とCelloの話をしてみたかったのです。(isisさんも如何ですか?-小島会長と面識がありますので、顔パスです。)
ご存知かもしれませんが、
Yuli TurovskyというCellistがMontrealに住んでいます。彼は、Michaと同じロシアユダヤで、カナダに亡命しています。年齢は、60くらいです。I musici de Montrealという自分のOrchaestraも持ち、指揮もします。cdは、www.analekta.com
奥さんもコンマス、娘もviolinist.
彼のCelloもふくよかで、民族色豊かな魅力があります。
それでは、
大石
返事が遅れてすみません。
実は,昨夜書きこみしたのですが,消してしまったようです。ここのところ,残業が続いていつので,自宅でパソコンの前で寝てしまうこともしばしば。
クリーゲルはamazonで買うことになるでしょう。マイスキーは,お誘いいただき有難いのですが,またの機会にしたいと思います。相済みません。