
(野生の花 No.10 / スー・ブラックウェル(2014))
Su Blackwell(スー・ブラックウェル)さんは、イギリス・ロンドンを拠点におとぎ話や民話を”ブック・スカルプチャー”(本を素材とした彫刻)という独自のスタイルで表現するアーティスト。
そんなスー・ブラックウェルさんの個展が、銀座のポーラミュージアムアネックスで開催されています。
スー・ブラックウェル 「Dwelling -すみか- 」@ポーラミュージアムアネックス
スー・ブラックウェルさんは、まず、古本屋で古い本を探し、その本を読んで思い描いたイメージを本の上に再現されていくのだそうです。
古い本のページを数ページ切り取り、ラフな設計図と現物を突き合わせながら、非常に細かいパーツを組上げていく様子が会場のビデオで紹介されていました。
同じ”紙”という素材でも、経時や素材によって全く異なる質感があるので、古い本というのは魅力的な素材なのだそうです。
今回の展覧会のテーマは「Dwelling -すみか- 」。
作者が憧れだったというツリー・ハウスや、この写真のように海の中に建つ家、そして森の中や海の中などの ”人間の家”とは限らない11点の”すみか”が並びます。
こちらの作品は、本のページを削って作られた荒波の表現が面白かったです。
とても細かい作品で、ひとつ作品を作るのには2-3ヶ月もかかるそうです。
会場には小さな”家”(すみか?)が並び、この家の中で作品を一人ずつ鑑賞していきます。
暗い空間の中でライティングによって作品が演出されて、さらに物語の雰囲気をより再現しているようでした。
この個展は、本日6月14日(日)までです。
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■ DATA
会期:2015年4月29日(水・祝)-6月14日(日) (会期中無休)
会場:ポーラミュージアムアネックス (access)
時間:11:00-20:00(入場は閉館の30分前まで)
入場料:無料
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ポーラミュージアムアネックス、次の展示は、先日の「ガイアの夜明け」で紹介されていた”プラント・ハンター”西畠清順さんの展示なのだそうです。
「ウルトラ植物博覧会」西畠清順と愉快な植物たち
7月3日(金)-8月16日(日)
ギャラリーで植物の展示なんて、ちょっと不思議な感じですね。
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