半世紀以上前に初演された伝説の作品、その封印が解かれる。宝塚でのロングラン後、進駐軍の接収から解放された東京大劇場の再開時に春日野八千代の主演で再演。白井鐵造による本物の馬が登場するスペクタクルな演出は今も語り草だ。けれど、あまりの評判ゆえに近頃は上演の機会がなくお蔵入りだった作品を、脚本から再構成し、楽曲も新たに加えたミュージカルとしてリメイク。同じテーマの京劇「覇王別姫」とも違う独自の美学と華やぎは宝塚ならでは。サブタイトル「新たなる伝説」に意気込みがうかがえる。
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