CULTURE CRITIC CLIP

舞台評
OMSの遺志を引継ぐ批評者たちによる、関西圏のアートシーンを対象とした舞台批評

ANJIN イングリッシュサムライ

2010-03-11 15:22:06 | 西尾雅
戯曲と演出それにタイトルロールの三浦按針役が英国人、字幕スーパーの翻訳が舞台上下(かみしも)に流れる日英合作に最初はとまどうが、日本人の私自身が按針を今まで知らなかったことを反省、日本史をあらためて見直す好機となる。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのディレクターでもある演出家グレゴリー・ドートンが、日本に帰化した按針とシェイクスピアが同年生まれと知って企画はスタート。驚くべきことにシェイクスピアと家康の没年も同じ。見事な一致からシェイクスピア目線による関ヶ原の戦いを経て徳川幕藩体制が盤石になるまでを家康と按針を対比させた本作が誕生する。 . . . 本文を読む