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『身体障害者の聖人 聖ヨゼフ・コトレンゴ』アロイジオ・デルコル神父、5
ときならぬ鐘の音をきいて、何ごとかと町の人々が集まってきます。もうじゅうぶん集まったとき、熱心な祈りから頭をあげて、「みなさん、聖母に感謝しましょう、大きな恵みをうけました。そうです、大きな恵みです」とヨゼフ神父。
でも、人々は何のことやら
いったい、どんな恵みでしょう?それは、もうすぐ分るはずです。かれは、まもなく、それに実行をもって答えるのですから。
ある日、町の小さな家に、ベットやジューダンが持ちこまれていました。「神父さま、どうなさるのですか?」とか聞く必要はありません。借りた部屋は2つ、ベットは4つですが、玄関に表札がかかげられました。「み摂理の小さな家に」と書かれています。そして、すぐ第一の入居者がやってきました。自分では何ひとつできない中風病みの女の患者でした。かの女が訪れたこの日は、1828年の1月17日だったので、ヨゼフ神父は、この日を特別に心にとめて記念日としました。
かれに協力する婦人たちがいました。かの女たちが、「はい、神父さま、よろこんでお世話します」と答えるとき、その心は、病人を通じてキリストに仕える熱意にもえていました。
さらに、このうわさを聞くと、王室付の医師まで、"み摂理の小さな家"の患者を無料でひきうけました。