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『身体障害者の聖人 聖ヨゼフ・コトレンゴ』アロイジオ・デルコル神父著、3
今では、ヨゼフちゃんは、もうりっぱな青年です。神さまからいただいたタレントを使って、熱心に勉強しています。神父さまになるためだといっています。でも、大学に進み、神学博士号をとると、みんなは、胸をわくわくさせて期待します。"今にヨゼフは、えらい学者になって、コトレンゴの家名をとどろかせるぞ!"と。
でも、ヨゼフは、そんなことには、なんの魅力も感じまえいちせん。かれのすばらしい英知は、"一番大切なことは、神学の知識をじっさいに実行することだ"と考えたのです。
それで、さっさとトリノの町に行って、教会の仕事をはじめました。ヨゼフの信仰は、生きていて、その心は、いつも愛で豊かにふくらんでいます。なぜなら、いつくしみの聖母を保護者に選んだからです。貧乏人の世話をするための保護者です。ああ、どんなにヨゼフは、聖母を愛していることでしょう。かれは、マリアのみ心を喜ばせることなら何でもします。
聖母の聖画を飾って、その前に花をささげ、「マリアさまのために、いつも新しい花を」といって、たびたびとりかえるのです。
そのヨゼフが、「ねえ、カナリアさん」とある月、カナリアを入れた島籠を聖母のご絵の前に置いていいました。
ちゃんと、ごちそうを運んであげるからね、わたしがいないとき、美しい歌でマリアさまを喜ばせてね。あなたをマリアさまの歌手にしてあげたんだから」と。
ヨゼフの心は、こうして、聖母にふれ、そのやさしさと、愛をくみとって、ますます、慈愛ふかくなっていきます。
今では、ヨゼフちゃんは、もうりっぱな青年です。神さまからいただいたタレントを使って、熱心に勉強しています。神父さまになるためだといっています。でも、大学に進み、神学博士号をとると、みんなは、胸をわくわくさせて期待します。"今にヨゼフは、えらい学者になって、コトレンゴの家名をとどろかせるぞ!"と。
でも、ヨゼフは、そんなことには、なんの魅力も感じまえいちせん。かれのすばらしい英知は、"一番大切なことは、神学の知識をじっさいに実行することだ"と考えたのです。
それで、さっさとトリノの町に行って、教会の仕事をはじめました。ヨゼフの信仰は、生きていて、その心は、いつも愛で豊かにふくらんでいます。なぜなら、いつくしみの聖母を保護者に選んだからです。貧乏人の世話をするための保護者です。ああ、どんなにヨゼフは、聖母を愛していることでしょう。かれは、マリアのみ心を喜ばせることなら何でもします。
聖母の聖画を飾って、その前に花をささげ、「マリアさまのために、いつも新しい花を」といって、たびたびとりかえるのです。
そのヨゼフが、「ねえ、カナリアさん」とある月、カナリアを入れた島籠を聖母のご絵の前に置いていいました。
ちゃんと、ごちそうを運んであげるからね、わたしがいないとき、美しい歌でマリアさまを喜ばせてね。あなたをマリアさまの歌手にしてあげたんだから」と。
ヨゼフの心は、こうして、聖母にふれ、そのやさしさと、愛をくみとって、ますます、慈愛ふかくなっていきます。