キリストのあかしびと 公教会の教父たち

公教会(カトリック教会)の諸聖人、教父、神父らの伝記を掲載していきたいと思います。彼らは、クリスチャンの模範です。

聖ドミニコ・サヴィオ - 小さな巨人 14

2018-01-10 05:45:47 | 聖ドミニコ・サヴィオ
『聖ドミニコ・サヴィオ - 小さな巨人』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ、14

 夏休みがおわって、ドン・ボスコの学校に帰ってきました。思いきり飛びまわって遊び、勉強に熱中する学校、神さまをおとうさま、マリアさまをおかあさまと呼び、先生があんなに愛してくれるドン・ボスコ! こんな楽しい生活ってあるでしょうか? ドン・ボスコの生徒がどんどんふえてきました。日曜学校のほうもです。

 みんなで楽しく遊んでから、ビリリリッー・・とベルが賑ります。子どもたちは、遊びをやめ、教理のお勉強にと、聖堂に、香部屋にグループに分れて集まってきます。何人もの神父さまや神学生が教えます。でもまだたりません。ドミニコが村でしたことを知っていたドン・ボスコは、ある日、「ねえ、ドミニコ、きみが村でしたように、この子どもたちにも教えてくれないか?」といおました。

 今ドミニコは熱心な先生です、自分より少し年下の仲間に教理を教えています。

 住み慣れた村を後にして、ドン・ボスコのおかあさんが来ました。食事の準備、お洗濯、つくろいものと、目の回る忙しさが待ち受けていたからです。

 ある日、そのお母さんが言いました。

 「ねえ、ドン・ボスコや、お前は沢山のいい子を持っているけど、ドミニコはまた特別だね」

「ええ、おかあさん、ドミニコの手本はすばらしいですよ」と歓迎して言うドン・ボスコ。

 でも、一方困った子供もいました。ある日、たった一ついかないストーブに大きな子が雪だまを作っては、投げこんで遊んでいるのを、ドミニコがみつけました、「きみ、やめないか、ドン・ボスコ先生がいけないといったろう!

「よけいなロだしするな、これでもくらえ」と相手はドミニコをなぐりとばしました。でも、ドミニコは、ぐっと耐え、「ゆるしてあげる」といいました。


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