不育症に立ち向かうお友達のブログを読んで、私の場合を書きたいと思いました。
ものすごく長文なので、興味のある方だけ読んで下さい。
不妊症・不育症って、関係の無い人にはピンとこない問題かもしれないけど、本人にとったら、まさに人生最大の難関です。
結婚 → 妊娠 → 出産 = 一人前の家庭を築くコト
そんな図式が漠然とあって、その軌道に乗れない自分が“欠陥”みたいに思えて
私だって、「結婚したら子供が出来る」って、ごくフツ-の事だと思ってました。不妊症なんて他人事だと。
まして、不育症なんて言葉すら知りませんでした。
まさか自分が…って。
それなのに、外野はこっちの胸のうちも知らずに、好き勝手な野次を飛ばして来ます。
「子供はまだ?」 「早く作ったら?可愛いのに」 「年を取ってからだと大変だよ」 …云々
うるっさい!っちゅうねん そんなんわかってる~!
うちの場合、それは私の両親でした。
嫁いだ娘が、いつまでも好きなコトばっかりして遊びまわってる(と見える)のが親として心配だったのでしょう。
顔を合わせると 「子供はまだか?」攻撃で、喧嘩ばっかりでした
…と言うか、その話題になると私がムクれて黙り込むパタ-ンです。
「欲しいけどなかなか出来ない」とは、心配させたくないから言っていなかったので。
期待・落胆・期待・落胆…
毎月その繰り返しを味わう私の気持ちなんて知らないクセに…
でも、ついに私の所にもbabyちゃんがやって来てくれたのです
嬉しくて嬉しくて、それと同じ位に親を喜ばせたい一心で、すぐに報告しました。
「そうか~、そうか~」 あんなに嬉しそうな親の声は、今でも耳を離れません。義両親も喜んでくれました。 何と言っても、待望の長男の子供ですから。
でも… その数日後、今度は悲しい報告をしなければならなくなってしまいました。
それ以来、両方の両親から “孫” を催促されたことはありません。
2度目の妊娠が分かった時には、さすがにいつ報告するか悩みました。あんなに喜ばせておいて、あんなにガッカリさせてしまったのだから…。しかし、報告する間も無く、またbabyちゃんはお空に帰ってしまいました
だから、両方の両親達は、2回目の流産の事を知りません。
そして、私が不育症の検査を受けている事も、知りません。
そんな私の一番の味方は、夫だと思っています。
彼が支えてくれるから、私はこうして前に進んでいられます。
ただ、1度だけ、どうしても許せない出来事がありました。
私が妊娠中に、夫の実家でマッサ-ジチェアを使った事があるのですが、「妊娠中にマッサ-ジチェアを使うのは良くない」と、義母が人から聞いたらしく「流産したのは、あの子があれを使ったからじゃないの?」と言ったそうです。
そして、それをそのまま私に伝えた夫… ショックでした
初期の流産は、胎児側に原因が有る事が殆どです。
そんな事、何度も話し合って夫も分かっている筈なのに。
何も知らない人が勝手な事を言うのは、仕方の無い事だと割り切れます。でも、夫はいつでも私の味方であって欲しいし、心無い外野から庇って欲しいのです。
悲しくて悲しくて… 家出をしたいくらいでした。
何日も機嫌の直らない私に、夫も困った様子でした。
悪気も無く、軽い気持ちで言ったのだと言う事は、私にも分かっています。でも、このまま なぁなぁで流すのではなく、ちゃんと私の気持ちも分かって欲しい
そこで、私はある
HP を、夫のパソコンのスタ-トアップ画面に登録しておきました。
夫が立ち上げたら、自動的にそのHPを読む事になります。
私に言われるより、人にアドバイスされたほうが効果があったようです。客観的に冷静に、感情的にならずに私の気持ちを伝えることに成功しました。それ以来、夫は以前に増して、私の良きパ-トナ-でいてくれます。
不妊・不育を克服する為には、夫婦の協力なくしては望めません。
どうぜ、私の気持ちなんて分からない… なんて、諦めたらずっと分かり合えないまま。
これからも、ちゃんと自分の気持ちを伝える努力もして
お互いがお互いを “一番の味方” って思える関係でありたいと思います