Catherine's Farm 【家庭菜園日記】

昨年から始めた家庭菜園にめっちゃハマっています。
私のお気に入りの畑の様子と、日々の出来事を綴って行きたいと思います★

癌検診の勧め

2005年07月14日 22時15分53秒 | 闘う母の側で
今日から3日間、母は検査入院です。
私は仕事なので送って行けませんでしたが、仕事帰りに見舞いに寄りました。病室には父も付き添っていましたが、先日転移していなかった事が分かってから二人共ぐっと雰囲気が明るくなって、一安心です


母が癌だと宣告されて思う事… 
それは癌検診を皆さんに勧めたい!という事。

実は、私の胸にもシコリが有ります。 もう、数年前からそれは有ります。

 「ま、まさか、乳癌…?」

一番最初に気付いた時、それこそ目の前が真っ暗になり、恐怖で涙がボタボタとこぼれました。
怖くて怖くて…、怖過ぎて病院へ行く勇気がどうしても有りませんでした。

気のせいなんかじゃなく、間違い無く 不安の塊のシコリがそこに有るのに。

早く行かな…
早期発見が治療の第1歩って言うやん…
こうしてる間に、他へ転移して取り返しが付かなくなるかもしれへん…

分かっているのに、行けませんでした

だから、私は母に向かって 「どうしてもっと早く病院へ行かんかったん!」 とは責める事が出来ません。 怖くて行けなかった気持ち、痛いほど分かるから。


勇気を出して市の癌検診に申し込んだのは、シコリに気付いてから、既に1年以上も経った後でした。もちろん、触診で直ぐに引っ掛かり、エコ-に回されても当然また引っ掛かりました。そこで紹介状を書いて貰い、乳腺外来への受診を勧められました。

やっぱり… と言う気持ちで、覚悟はしていたつもりなのに、それでもまた、病院へ行く勇気が持てずにウジウジと迷いながら過ごしました。

人が聞いたら、「アホっちゃう?はよ行かんかい!」って思うのでしょうが、“癌”だと宣告される恐怖、それを受け止める自信がどうしてもありませんでした。

やっと病院を受診したのは、癌検診からまたもや半年以上が過ぎてからでした。そこで細胞診をして貰い、その結果は… “繊維線種” との診断でした。

その当時付き合っていた今の夫が、一緒に結果を聞きに行ってくれたのですが、結果を聞き、診察室を出た所で、ホッとしてまたボロボロ泣いてしまいました

もし癌であったなら… 
結婚の約束も無かった事にしよう、そう自分の心の中で決めていたので。

悪性ではないので、そのまま年1回の受診の経過観察で過ごしています。でも、今回母の癌が分かったので、今後は毎年細胞診をして貰うつもりです。近親者に癌の人が居ると、自分も癌になる危険性が格段に上がる為です。


子宮癌検診・胃癌検診・胸部検診・基本健康診査 これらを私は毎年受けています。(妊娠の可能性がある場合は、胃癌検診・胸部検診は受けられませんが) そして、周りの友達には 「癌検診受けやなアカンで!」 と勧めています。

だから、みなさんにもどうしてもお勧めしたいのです!


面倒臭がらず 怖がらず 恥ずかしがらず
どうか、どうか勇気を出して 癌検診を受けて下さい!


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速報

2005年07月11日 15時38分19秒 | 闘う母の側で
先週の水曜日、母の検査に同行しました。
検査内容は、骨シンチとCTです。

骨シンチとは、
『注射した薬が骨の代謝や反応がさかんなところに集まる性質を利用して、炎症や腫瘍 骨折等を調べる検査。乳癌、肺癌、前立腺癌などは、骨に転移しやすいと言われ、それぞれの癌治療前や治療後の経過観察にも用いられる。』

というモノだそうです。


ついさっき、母から電話がありました。
今日、検査結果を聞きに言ったそうです。

結果は… “他への転移なし” だそうです

母の嬉しそうな声、笑っている顔が見えるようでした。
そりゃもう、安心したのでしょうね。

「良かったね~!! 良かったね~!!」 私も何度もそう言いました。
本当に、本当に心からホッとしました。

当初は薬でシコリを小さくしてから、半年後に手術という予定でしたが、他へ転移しないうちに、出来るだけ早い時期に手術するかもしれないとの事でした。

…って事は、先生は転移の可能性大だと、思ってたってことですかね


とにかく、ぐっと心の不安が軽くなりました。
それは、母もきっと同じ
希望が開けた分、治療にも前向きになれるといいなぁ


こないだの七夕に、短冊を書いて川に流しに行きました。
それは、夫と出会ってから続く、毎年の恒例行事なのです。

今年のお願い事には、もちろん母の事をお願いしました。
まず 第1歩の願いは叶いました。

神様 心から感謝します


そして、ご心配頂いた皆様にも 心から感謝

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頑張ります

2005年07月01日 21時04分55秒 | 闘う母の側で
沢山の温かいコメント、本当にありがとうございました。
見ず知らずの私や私の母の為に、こんな風に心配して下さり
励ましの言葉をかけて下さるなんて…
胸が一杯になって、涙が溢れてしまいました。

ひとつひとつの言葉が胸に染み込んで、私の強さになっていきます。

そうだ! 私が一緒になってヘコんでどうする!
母が望む事、それは、一緒になって悲観して泣き崩れる事でも無く
同情して、腫れ物に触る様に 当たり障り無く接する事でも無いはず。

先が見えなくて、後ろ向きになりそうな、逃げ出してしまいそうな気持ちを、勇気付けて、手を引っ張ってあげる事。 ずっと側に居て励ましてあげる事。
それが、私が母にしてやれる唯一の事。

その為には、私がもっと母の病気に関して勉強して、母が道を見失ったり、行く道を迷う時に、意見してあげられるようになりたいと思う。
実際に味わった本人にしか、本当の怖さや悲しさや絶望感は、到底分からないと思う。
母の不安を全て理解してあげることは、出来ないかもしれない。
だけど、色々なHPやブログを読み漁るうちに、少しづつ理解が深まっていく。

私は、母の全てを包んであげられるようになりたい

私、頑張ります!!


昨日、母とカツラを探しに行きました。
病院勤め時代の友人に聞いたり、HPで色々と探したりしましたが、
運良く、見に行ったウィッグ屋さんで、母の今の髪型・髪色と良く似た感じの物が見付かり、母も気に入ってくれたので、その場で即決しました。
頼めば、洗い替え用に同じ物を取り寄せても下さるとの事だったので、良かったです。

その後、検査入院に向けて、パジャマや身の回りの物を買い揃えました。
気持ちが明るくなる様、可愛らしいパジャマを選んであげました。

そして、母に書いて来た手紙を渡して来ました。
手紙なんて、結婚式の感謝の手紙 以来です。
照れてしまったり、泣けてきそうになったりして、口ではなかなか本心を言えませんが、でも、ちゃんと自分の気持ちを伝えたかったので。

昨日の帰り道も 「家に着くまでは泣かない!」 の賭けをして帰りました。
この賭けに勝つことは、今の私の心の拠り所です。

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神様 助けて下さい

2005年06月30日 09時52分13秒 | 闘う母の側で
昨日、実家の父から呼び出され、夜に一人で実家へ向かいました。
照れ屋の父から電話してくるなんて、今まで1度も無かった事です。
 「お母さんの事で話があるから、来て欲しい。旦那さんには内緒にしてくれるか」 と。
すごく嫌な胸騒ぎがして
 「なんでなん?ちゃんと言って」
と、言いましたが、電話では言いたくない と。

行きたくない、聞きたくない、知りたくない、イヤだイヤだ…
色んな悪い想像が胸に膨らんで、逃げ出したい気持ちで一杯でした。

家に近づくと、近くの公園で父が一人で待っていました。
いよいよ只事では無いと確信しました。
二人、ベンチに座り… 父が静かに話し出しました。

 「お母さん、病気になってしまったんや… 癌や…」

頭がグルグルして、父の言葉が遠くに聞こえます。

癌… それは乳癌で、しかもかなり進行している可能性があるようです。母は、もうだいぶ前から自分の異変に気付いていたようですが、父にも誰にも言い出す勇気が無く、病院にすら行けなかったのです。

他に転移しているかどうかは、再来週に検査入院して調べるそうです。胸の癌もかなり大きくなっているので、すぐには手術も出来ないらしく、薬で小さくした上で、半年後に手術をするそうです。

一通り父から話を聞いた後、家に向かうと母はなかなかお勝手から出てきません。
でも、泣いている様子が伝わってきます。

どうして? どうして? なんでお母さんが? なんでなん!

誰に向かって怒ればいいのか
どこにこの気持ちをぶつけたらいいのか
分かりません

母は、ずっと泣いていました。
気持ちが弱ったら、身体が病気に負けてしまうやん!
そう思うのに、「元気だしなよ」 なんて、とても言えません。

再来週の検査入院で、薬の副作用で髪が抜けてしまうそうです。
女として、どんなに辛いことでしょう。
 「カツラが欲しいの…」
泣き腫らした顔で、母が言いました。

何でもしてあげる。
お母さんがして欲しいこと、何でもしてあげるから
だから、笑って 元気出して 病気と闘う勇気を持って欲しい

オ-ダ-メイドのかつらを用意するには、時間がかかります。
でも、髪を無くす不安は大きく、とりあえず簡単な物でも手元に有る方が母も少しは気が楽になるらしく、今日、市販の物を見に連れて行くことにしました。

帰り道、「家に着くまで、絶対に泣かない」 自分の中で賭けをしながら帰りました。
泣いたら 「助からない」 と認めるようで、懸命にこらえました。

夫は帰りが遅いので、私が帰った時にはまだ家に居ませんでしたが、帰って来た夫に、全てを打ち明けました。

「お母さんの前では泣いたらあかんで。泣くならこの家に帰って来てからにしなな」
夫はそう言いました。
私は母の前では、決して泣くまいと思います。
私が出来る事は、母を力付ける事だけだから。

神様 どうか どうか母を助けて下さい



今迄のブログにコメントを頂いた方、
ごめんなさい お返事もう少し待って下さいね 
私も母を支えられる様、元気を蓄えます
だから少し時間を下さい

コメント (14)
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