写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

それがどうした、ランキング

2020年10月30日 | 随想

ここにきていろいろなランキングが相次いで発表されてきている

都道府県魅力度ランキング2020(株式会社ブランド総合研究所)

1.北海道、2.京都府、3.沖縄県、4.東京都、5.神奈川県、6.大阪府、7.奈良県、8.長野県、9.福岡県、10.石川県、・・・・、26.富山県、27.山梨県、28.新潟県、・・・・、42.岐阜県・茨城県、44.福井県、45.佐賀県、46.徳島県、47.栃木県

 

都道府県「幸福度」ランキング2020(株式会社ブランド総合研究所)

1.宮崎県、2.沖縄県、3.大分県、4.福井県、5.石川県、6.鳥取県、7.京都府、8.富山県、9.熊本県、10.香川県、・・・・、40.山形県、41.山口県、42.千葉県、43.新潟県、44.青森県、45.福島県、46.佐賀県、47.秋田県

 

47都道府県「幸福度」ランキング2020(一般財団法人日本総合研究所)

1.福井県、2.富山県、3.東京都、4.石川県、5.長野県、6.滋賀県、7.山梨県、8.山形県、9.埼玉県、10.鳥取県、・・・・、39.福島県、40.宮崎県、41.和歌山県、42.福岡県、43.長崎県、44.青森県、45.沖縄県、46.大阪府、47.高知県

 

―――っと、同じ時期に同じテーマの調査が出た訳だが、ブラ総研1位の宮崎は日総研での結果はなんと40位 ! 2位の沖縄も45位。一方、40位の山形は8位など、バラツくにもほどがある。

採り上げている出版社も、片やダイアモンド・オンライン、こなた東洋経済オンライン

従来の通説では、「幸福度」といえば「福井」であり、富山・東京・石川・長野などが続く、というのが定番だと思っていたものだが、いつの間にやら茨城県が7年連続ワーストということをNHKなどが大きく採り上げて話題となり、「魅力度」のほうが人口に膾炙する指標となってきていたようだ。

そうなると勢いを買って「幸福度」ランキングでも幅をきかすようになってきたというか、検索サイトなどではブラ総研の関連サイトのほうが多いみたいだ。

 

その他のランキングなどを見てみると、

「消滅しない」都道府県ランキング2020

1.沖縄県、2.北海道、3.福岡県、4.石川県、12.富山県、20.福井県、・・・これを否定するかのような議論が、「県」の再編による道州制ということで喧伝されとことがあったが、どう考えても新潟と富山・石川・福井が1つになるなんてこたぁあるはずねぇべ、などと思っていたら、たまたま出てきたのが、47を25に・・・県(2014年2月11日)のところで少し紹介していた行政区域の再編案(出典:不明)の図だった。

https://livedoor.4.blogimg.jp/goldennews/imgs/7/8/78fac29d.png

 

そこでも触れていたように、これは現在の「県」どおしの合併による道州制とは一線を画すものであり、県境の枠を超えて文化的・経済的に地域を括ったもので、非常に良くよくできている、と個人的には思っている。

「金沢県(仮称)」をコメントする前に他の地域の再編箇所を見てみると、「新潟県(仮称)」が山形の庄内地方や福島の会津地方を含み、上越地区をはずすという、まっこと実態をきちんと捉えた、どストライクの再編案となっている。確かに、上越は新潟よりも長野との経済関係・交通関係の結びつきが強く、これがきちんと反映されている。

埼玉・東京・横浜の各県(いずれも仮称)は議論のあるところだろうが、「名古屋県(仮称)」が美濃と三重を含むというのも経済的に適っているし、「京都県(仮称)」が琵琶湖と若狭湾のサバという古くからの繋がりを考慮していることにも感心させられる。

山陰はやはり1つで良いだろうし、北陸はやはり、金沢を核とした経済圏を1つの行政区としたほうが何かと都合が良いだろう。(役所が少しくらい遠くても、ネットで各種行政手続きができればど~ってこたぁない。)

飛騨地方は富山との強い繋がりがあることから一緒に加えてあるのも、実態を的確に捉えている。

こうして再編し直したとすると、面積や人口は下図のようになるようなのだが、う~む、いいんじゃないですかねぇ。

 

で、このように再編したとなった場合の「金沢県(仮称)」の地域だが、ちょうど霊峰白山を取り囲んでいる地域となる。白山圏というか、この際「白山県」にしておいても良いかもしれない。

 

富山県西部は世界遺産白川郷や東海北陸自動車道なんかもあって、白山とは親和性が深いものの、富山県東部は立山連峰の偉容が強くはたらいているからだろうか、白山との繋がりを感じるのがちょっと弱いかもしれない。

まぁでも、広域的には、立山よりも白山のほうが地域からの尊崇が大きいのも実態なのだ。

 

小矢部川犀川浅野川なども、この付近が水源地である。

 

因みに富山市は神通川の流域の一部分だが、神通川を遡ると、本流の宮川(水源は川上岳(読み方は「かおれだけ」、標高1,625m)には国際観光都市高山が鎮座しているし、支流の高原川(その上流の本流が平湯川で水源が乗鞍岳(標高3,026m)、支流の蒲田川は水源が槍ヶ岳(標高3,180m)と穂高岳(標高3,190m)には奥飛騨温泉郷が林立しており、富山市はもっとこれらの地域の活用を図ってくるべきだった。

新幹線開通時にもそのチャンスがあったのだが、暗愚なリーダーたちは白内障症候群にでもかかっていたようで、手術でもして目を見開かなければ、これからも発展的な展開は期待のしようがない。

 

 

横道に逸れたが、ランキングを もぅ少し見てみると、

教育水準の高さ自慢・・・・1.秋田県、2.福井県、3.石川県・奈良県、5.富山県、・・・・まぁ、全国学力テストの結果を後追いしているような結果だ。

市区町村魅力度ランキング2020・・・・・1.京都市、・・・、8.金沢市、・・・、47.飛騨市、・・・・

全国住みたい街ランキング 2020年版・・・・・1.横浜市、・・・・、40.金沢市、・・・

全国「住み続けたい街」ランキング2020・・・・1.富山市、・・・、5松江市、・・・・いかがなものか、とでも言いたいくらいなのだが・・・。あくまでも「生活ガイド.com」というサイトの会員アンケートによる、と明記しておかなければ数字が一人歩きするぞ。

地域注目度ランキング・・・・・1.横浜市、2.福岡市、3.名古屋市、・・・、8.富山市、・・・、18.金沢市、・・・何を根拠にしてはじき出しているのさっぱりわからんランキング。

 

いろいろなランキングを見てみても、まぁ、それがどうした、という感覚しかないのだが、ここで、気になる指摘が下記。

大仏と鹿だけ?魅力度ランキング7位なのに敬遠される奈良の問題とは

奈良には「自然」と「食」のイメージがない、お金が落ちる仕組みがない、という指摘は的を射ている。大仏ではなく、馬と鹿しかいない、ということだろう。

これは奈良に限らず、風光明媚な自然だけの地域、歴史遺産だけが取り柄の地域、伝統文化だけに頼っている地域といった、それぞれの地域の観光にも同じ指摘が出来るだろう。

関係者は熟思されたし。