城陽人のフォトアルバム

季節の移ろい、日々の情景、目に映る景色、町並みの風情や、カメラに映った画をそのままに貼り付けてゆきたいと思っております。

城陽文化財巡り・P6<<平井神社>>

2013年10月11日 | 京都・城陽文化財巡り

シリーズとしてUPして行きたいと思っております

郷土の歴史、史跡、建造物、古き物などは多く存在します

それらを紹介するとともに、自分の知識として、

又、記録として残してゆきたいと思っております。


大きな地図で見る

これが市より紹介されている城陽市の文化財案内図です

平成4年現在ですので変更があるかもしれません

これによると33ヶ所の文化財が存在します。まるで西国霊場の数と一緒です

では巡礼といきますか!?

これだけ回るのに時間は掛かりそうですが、スローライフの事とて急ぐ事はありません。

因みにこれは平成4年現在ですが、現在は55件(平成25年)となっています

まーゆっくりと楽しみましょう

 

P6ページ(6)は平川に鎮座する

 「平井神社」「本殿」「若宮八幡社」「鳥居」府登録文化財

 を

紹介しましょう。

上記『3』番です

 

近鉄電車・久津川駅にしに隣接し人通りの多いところに立地します

この左の木は「ケヤキ」で城陽市の名木・古木」に選ばれています 

創建年代は分かりませんが、江戸時代中期の享保十八年(1733)蓮開寺の配下としてには存在していたとのことです。

当時は「神仏習合」と云い神と仏が一緒にお祀りされていました

   

この江戸時代の「明神鳥居」は、1685年(貞享二年)の再興で、右側の柱には「牛頭天王鳥居奉再興山城久世郡平川郷」と、左側の柱には「貞享二乙丑年(1685)九月吉祥日」の造立銘が刻まれていて、江戸時代には疫病に霊験あらたかな牛頭天王社であったことを示す重要な遺品だということで、府登録文化財となっています。

  

 鳥居の脇の「常夜燈」・普通はこの神社のものであれば、ご神前燈となるはずですが、何故か「愛宕」常夜燈となっています。

    

「蓮開寺」・神社の中にお寺があります。江戸時代は神仏習合と云うことでこんな事があったのでしょう。

この寺の創建は明らかではありませんが、享保十八年には存在していたようです。氏神社に付属していた宮寺と呼ばれ平川村の「祈願所」でもありました

江戸時代は神仏習合により、神社に宮寺が併置されていましたが、明治になくなりましたが、ここでは今も宮寺として現存している数少ない例です。毎年2月15日には無病息災と豊作祈願のための「大般若経転読法要」が営まれています。

御神体は薬師如来像一基と仏像二基。大般若経六百巻が納められています

 

面白いのは神社の中に御旅所がありました。同じ境内の内だったら御旅所など要らないはずなのに不思議でした。 

「割拝殿」と奥に見える「本殿」

江戸時代には平川村の産土神で牛頭天王社と呼ばれていたが、以前は古宮(平川廃寺跡)に座したが、火災で焼失後現在地に移転したといわれる

    

「割拝殿」には明日10月12日の「お出で」で準備の出来た神輿が飾られていました。

「本殿」は、1645年(正保二年)建立の一間社流造、鉄板葺きの建物です。

 

明治に造られた狛犬

 

2枚の由緒案内(どの画像もそうですが、クリックしますと拡大したオリジナルの写真が見られます) 

    

拝殿前の燈籠には「天保三年」の銘・「ガン封じの守り神」・「がん封じの神木」

元の神社の名前を取った「牛頭庭園」

  

摂社・「大国主神社」      摂社・「天満宮社」

 「若宮神社」本宮も府登録文化財です

  • 「若宮神社」は江戸時代初期の建立で、一間社流造、正面の柱に桃山時代風の彫刻がされております
  • ご祭神は天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)がお祀りされています

  

石垣基壇の上に建ち、屋根は銅板葺です。

 

建築年代は不詳ながら、細部の装飾に本殿との共通性が見られ、本殿と共に屋根の葺き替えが行われた記録が残り、本殿と同時期の建立と考えられています。

拝所の正面

  • 本殿は府登録文化財。正面の柱に桃山時代風の彫刻 が施されています。

 

ご祭神は神速須佐之雄命、八十猛命、奇稲田比命の三体です

 

  

「蟇股」上の実肘木などは慶長年間豊臣氏の造営に用いられた形を用いるなど、桃山時代の様式を伝える建物です

  

海老虹梁で身舎(もや)と向拝をつなぎ、中央に蟇股(かえるまた)が置かれています。これらの細部の装飾は桃山時代の意匠をよく伝えています

  

木鼻は白く塗った象鼻を彫刻し、建物全体に朱を施し彩色されております。

  

裳輿」の彩色が鮮やかで桃山時代の特色を表しています

  

本殿の回りはぐるりと塀が取り囲んでいます

 本殿の裏です

本来は神様や仏様の裏もお参りしたようです。では失礼して今回はここまで。



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