ひばりクイズ_610_r 2025_6/15 社会が油断する原因
★動機づけ面接を始める・続ける・広げる 愛着障害・トラウマ・発達障害とESS―MIの新しいフロンティア?
精神療法. 48(2) 225-234. (2022) https://x.gd/INf5k
********* コラム 知育アプリの真相 ***********
ある「ひらがなを覚えるアプリ」では,まずリンゴのイラストが出てくる。
り・ん・ご と文字が表示され,音声が流れる。
子どもは,リンゴを,となりの男の子のイラストの口にもっていく。
男の子は,もぐもぐもぐ,「おいしいね」 ニコッ
つぎに,ミカンが出てくる。 み・か・ん と表示&音声 → 口にドラッグ。 「おいしいね」
ところが,ときどき,トウガラシ が出てくる。
この場合,男の子は「ギャーっ からい~!!!」と大騒ぎ。子どもはおおよろこび。夢中になってやり続ける。
ところが,このトウガラシ,いつ出てくるかわからない。ランダムに出てくる。
子どもは,まだかな,まだかな,とドキドキしながら待っているので,トウガラシが出ると,やったー! と,ドーパミンがドバっと出る。
これって,( g )に似てない?
親は勉強してると思って安心してるかもしれないけど,静かにしているということは,この間,親とコミュニケーションはない,ということ。そして,子どもの話す力は逆に?
そう。言葉の発達は逆に遅れてしまう。
(gはギャンブル)
**********************
< 感想 >
コラムのひとつ【知育アプリの真相】の内容で取り上げている、ギャンブルに似ているというところはまさに自分も思っていたところでした。
知育アプリに限らず小中学生がこぞってやっているアプリゲーム内のくじ引き的要素の演出が、まさにパチンコと同じような射幸心を煽る内容であるところに怖さを感じています。
→
ネットは文字通り無法地帯と化しています。
「知育アプリ」という名前自体が、社会が(a. 油断)する大きな原因になっています。
もう一つ残念なのは、ギャンブル依存やゲーム依存も含めて、医学や(b. カウンセリング)が、なかなか問題(c. 解決)の助けとなっていないことです。
依存症は慢性の(d. 再発)性疾患です。そのことがしっかり世間に伝わっていません。
医学の側も自分たちの非力さを積極的には(e. 発信)しません。
「専門家につなげることが大切」で終わっていて、その後どうなるかについての情報がない(書けない)のです。
それは患者に希望を与えるという意味で仕方のない側面もありますが、こちらも社会が(a. 油断)する原因になっています。
【解答例】 a. 油断 b. カウンセリング c. 効果 d. 再発 e. 発信