シンガー越智順子さん

昨日、越智順子さんのバースデーメモリアルフィルムコンサートに行ってきました。

ご存知の方も多いと思います。

越智順子さんは日本人離れした声量と抜群の歌唱力を持ち、最も活躍が期待されたジャズ・ポップスシンガーだったそうです。

実は私、昨日初めて越智さんが歌っているのを見たんです。


私が越智さんと初めてお会いしたのは、3年近く前でした。
何故私がそこにいたのか未だに不思議ですが、一度だけ同じテーブルでお酒を飲みました。
その時の私は恥ずかしながら、越智さんを知らなくて…。
「すごいオーラのある人やなぁ…」ってかなり緊張していました。

すごく気さくな方で、「あなたは何やってんの？ピアノ？サックス？ボーカル？」って私に聞いたのです。
何故そのような事を聞いたのかと言うと、私以外の方々が全員ミュージシャンだったからで…。
私は「美容師です」と答えると、「へぇー。どこで？」とか興味を持って色々聞いてくれたのを覚えています。

越智さんは目の前でＢＧＭで流れている歌をずっと口ずさんでいました。 口を大きくあけて笑いながら楽しそうに。
私はなんと贅沢な体験をしたんでしょうね。

いつかライブで聞きたいなぁって思っていました。


でもその願いは叶わず、フィルムでのライブを見る事になるのでした。


本当に暖かい人でパワフルでかっこよくて美人でかわいくて、なんと伝えたらいいのかわかりません。
とにかく、凄かったです。

フィルムなのに生ライブを見ているような気持ちになって、つい拍手してしまいそうになって焦りました。
そしてただ、涙が止まらなかったです。

歌を聞いてなんだかわからないまま、泣いてしまったのは初めてでした。
越智順子さんと言う人は聞く人に大きな何かを伝える力があったのでしょうね。


会場にはミュージシャンの方々がたくさん来られていて、多くの方々が涙していました。

フィルムの中で指揮者の佐渡裕さん（「題名の無い音楽会」で有名な）の言葉にも感動し泣いてしまい、本当に素晴らしい人だったんだろうな、としみじみ思いました。


本当に生で越智順子さんのライブを見たかった。


何も知らない私がブログで越智さんの事を書くのがいけないんじゃないかとも思ったのですが、あまりに素敵なフィルムコンサートでしたので、ご存知ない方にどうしても伝えたくて私の言葉で書かせていただきました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

RIC




最後に越智さんが言われていた素敵な言葉を書きます。

「楽器は歌え、歌は語れ」