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映像と文化通信『DVD録画で警察は変わるか?(1)』

2008年05月05日 06時58分24秒 | 写真・映像・アート
 取り調べのDVD録画*(註2):一年後に始まる裁判員制度で取り調べの可視化が一部実現の可能性がある。

  鹿児島の選挙違反事件:取り調べで ”踏み絵” が使われたという。大阪の裁判官襲撃事件ではある被疑者は拷問を受けたと聞く。小林多喜二(知っているかと訊かれたそうで、取り調べではそういうこともありとほのめかされたという)と同様殺される恐怖、やっていないことを自白せよと迫られたそうである。

 こういう冤罪事件は富山のケースほか後を絶たない。憲法で人権を保証していても実際はこのようなケースが少なくない。
 
 筆者も昨年、ヤミ金融事件の証人として警察に協力を要請された。被疑者を起訴したい(組員は責任を逃れるため子分にではなく、普通の人を金融会社の責任者にするのが常套手段)警察。被疑者の組員を起訴するため筆者の証言が必要だったようだ。

 作文された、起訴するのに都合がよい供述調書にサインしろという。筆者はそこは違う、あそこは違うと抵抗。普通の人だけを起訴するのでなく、むしろ組員を起訴できればという気持ちは筆者にもあるが、脚色され、作文された調書には疑問がある。筆者がしゃべったというのが証人供述調書。抵抗感があった。

 そこで筆者は警察には不信感があると、人のよさそうな50代後半の取り調べ官に、突然、言った。そこは他の人も取調べを受けているのが聞こえていて、とてつもない大声で怒鳴られて取り調べを受けているのが良くわかる署内だった。(註1も含めてこの項次回につづく。)


*(註2)中国新聞の報道、
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200804290272.html
取り調べ可視化へ街頭署名 '08/4/29

広島弁護士会は28日、広島市中区の紙屋町交差点周辺で、取り調べの可視化制度の導入を求める街頭署名活動をした。弁護士約20人が参加し、自白の強要による冤罪(えんざい)防止を訴えた。
 鹿児島の選挙違反事件や富山の女性暴行事件の冤罪の例を挙げ、「後で検証できるよう、警察官と検察官の取り調べの全過程を録画する立法が必要」などと訴えるチラシ約3000枚を通行人に配布。制度の導入を求める署名を157人分集めた。署名は日弁連を通じて衆参両院議長あてに提出する。


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