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見逃せない野町和嘉写真展 『聖地巡礼』

2009年04月08日 07時40分41秒 | 写真・映像・アート
野町和嘉写真展 聖地巡礼が今、東京都目黒区の東京都写真美術館で開催(5月17日)されている。

 筆者は三月に観覧、その展示内容に圧倒され、感想もなかなか書けないできた。

写真家野町和嘉氏は高知県出身、高校時代から写真を本格的に撮る若者だった。
欧州に滞在中、サハラ砂漠を訪れ、その魅力のとりこになって行く。
 (砂漠はシンプルで美しいが)しかし過酷な自然の中で祈りを基本に生活する人々を
撮影しつづけた。

20代後半に出版した「サハラ」の写真集は日本ばかりでなく、ヨーロッパでも紹介された。
欧州では”禅”的な審美眼で砂漠を捉えたとも評価されたという。

サハラのほかナイル川全域、エチオピアを取材、イスラム教やエチオピアのキリスト教(コプ
ト教)徒たちも撮影した。

またインドやチベットを訪れ、チベット仏教の深い信仰に生きる人々を撮影。

 イスラム教、キリスト教、仏教と宗教的関心は広がりを見せる。

 南米のアンデス山脈で(キリスト教の信仰から)祈る人々を撮ってきた。

 最近はインドへの取材をする中で多神教的なヒンズー教に生きる人々に関心を寄せている。

野町氏の写真集『バハル』や今回と同じ写真展を見た人は、例えば『(佐伯)----(佐伯剛  2008年10月26日

「風の旅人」編集長)--- 写真展を見た後、さらにこれだけのスライドを見ると、心に負荷が掛かりすぎて、息絶え絶えになってしまいますね。』とその内容の濃さ、重さに驚嘆する。

 多くの人々が野町さんがなした偉業に脱帽して、深い尊敬の念を抱きつつ、頭を垂れる。

 高知県では昨年展示され、今回は東京都写真美術館で展示。

 2009年5月17日(日)まで開催中---休館日:毎週月曜日
     (休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)

 是非、ご覧下さい。

 最近、写真集「ペルシア」平凡社 野町和嘉 2009年3月25日発売 を出版。

  今後インドの取材:

 南米アンデス地方の取材など意欲を持ち続けている野町さん。

  とても楽しみだ。

  これからも見守り続けたい。

 これまで見たきた展示とくらべてというと語弊があるが、今回の展示は筆者には最良・最高だと感じられた。全国から東京へ見に行って頂く価値は十分あると確信する。

 四国八十八ケ所巡礼へ出かける意欲がおありの方は、東京都写真美術館は見逃せないとお薦めします。大伸ばしされたプリント作品群に圧倒されるでしょう。

 まず、野町氏のブログ(ホームページをご覧下さい。


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