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チェリスト 阪田宏彰のBlog

日々感じたこと、おすすめなモノ、お気に入りなど

YSQ久々の名古屋公演!

2018-09-29 | YAMATO String Quartet
10月8日、名古屋の宗次ホールです。


ようやく告知をする気になったと思ったら、この公演のチケットは既に完売だそうです。
ご購入くださった皆様、ありがとうございます!

YSQとして初めて演奏する宗次ホールは、室内楽、特に弦楽四重奏に力を入れる硬派なホールです。
依頼公演ではクラシック以外のレパートリーばかりを並べたプログラムになることが多いのです。(それはそれでYSQは楽しんでおります)
しかし、宗次ホールは「演奏者の意思」が最優先。
普段から弦楽四重奏の深淵を楽しむお客様を掴んでいるのでしょう。
東京・横浜での定期公演さながらのストーリー性を維持したプログラムを組ませていただきました。
クラシックからタンゴ・ロックまで楽しんでいただく、重量級プログラムです。

今さら力説しても、もうチケットは無いんですけどね・・・。
耳の肥えたお客様で埋まったホールを唸らせるべく、YSQ全力公演です!

いっつも全力ですけど。
それしかできませんけど。
今回も頑張ります。

YAMATO S.Q.2018横浜公演御礼

2018-09-20 | YAMATO String Quartet
今回もたくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございました!
おかげさまで、無事終演することができました。

毎年恒例、楽屋前の廊下でパチリ。

並べると体型や生え際の変遷が分かるので、宴会のネタとして盛り上がるのです。

今年の榎戸はもはやプロレスラーのようですね。
僕のお腹もスクスクと成長していますが、それよりオデコの成長が素晴らしいですね!
今年のピアニカはバッチリだ。(何のことか分からない方は、11/28に小金井宮地楽器ホールへ!)

石田は本当に変わらないな・・・・。


さて、次の10/8の名古屋公演までYSQはしばしのお休みです。
久々の名古屋公演。
宗次ホールでの公演は売れ行き好調とのこと。
お客様が多いほど燃えるYSQです。楽しみ!

あ、10/5に澤クヮルテットの公演も!?
石田泰尚の師匠、大関先生の所属する素晴らしい弦楽四重奏団です。
僕たちが弦楽四重奏にのめり込むきっかけになった、音楽の塊のようなコンサート。
僕は9/24の白寿ホールでの公演に伺う予定です。


名古屋に行ったら宮田楼のひつまぶし食べなきゃ!
と思ったら閉店!?
日比野駅で「うなぎの宮」に?
確かめに行かなければ。

YAMATO S.Q.北海道から横浜へ

2018-09-18 | YAMATO String Quartet
YAMATO S.Q.初の北海道公演は、おかげさまで無事終わりました。

地震による停電と物流の停滞で日常生活にも支障をきたす状況の中、万難を排してご来場くださったお客様、ありがとうございました!
スーパー・コンビニの棚が空っぽで、外食しようにも閉まっているお店も多い中、厚岸・中標津で温かく迎えてくれた皆様のおかげで思う存分食い道楽も満喫できました。

また、とてもたくさんのお土産・差し入れをいただきました。


ちづるちゃんとの8ヶ月の最後にお世話になった釧路の作曲家、石丸先生からいただいた釧路の地酒。
そのコンサートから、先月のプレコンサート、今回の本公演と続けて聴いてくださった菅野先生(国立音大の同級生のお母様!)からいただいたのはワインと大量のおつまみ。
Cello Ensemble 008の紋別公演でお世話になったIさんご一家からいただいたコーヒーの詰め合わせ。
帯広音楽鑑賞協会の楠村さんは有名なスイートポテトを持って駆けつけてくれました。
中標津農業高校の皆様からいただいた、手作りのプリンやジャムやケーキ。プリンもケーキも美味でした。
プレコンサートでご協力いただいた別海町のピアニストOさんから、ご当地マスコット。
中標津に到着する前から色々気遣ってくださった歯医者さんの土井上先生は、写真にはありませんがホテルにワインとチーズを差し入れてくださいました。(いただいてすぐお腹に入ってしまったのです。)
同じく写真にありませんが、「ちづるちゃんと僕の8ヶ月」を読んで下さって、「赤いチーフ」をくださったOさん。(連絡先を知らず、お礼ができておりません。ご覧になっていたらどうぞご一報ください。)

そして中標津町しるべっとホールの皆様から、メンバーそれぞれにいただいたドーナツ。

余りに似ていたので、大事に持ち帰りました。

毎食毎食、手を抜くことなく美食と大食と間食を並行してこなしつつ、公演3回と公開リハーサル(9/19横浜公演プログラム)をこなしました。
9/19の横浜公演に向けて、リハーサルもカロリー補給も、準備は万端です。


食べるか、楽器を弾いているかしか無かったツアーも、最後に一瞬観光らしき時間がありました。
開陽台という素晴らしい景色の中での2枚。




ツアーの最初に、ちづるちゃんのお墓にお参りしました。
とても明るく、景色の良い場所でした。
こんな景色を見られる場所で、彼女は眠っています。

15日には会場に来ていてくれたことでしょう。

コンサートには、ちづるちゃんの兄弟や、ちづるちゃんの行動によって繋がった釧路と音更のジュニアオーケストラの仲間たちも会場に来てくれました。

ちづるちゃんに代わって「白鳥」の特訓中のハルキくん、ちづるちゃんの妹ちゃん弟ちゃんも。ちづるちゃんのお兄ちゃんはコントラバスを始めました。

ちづるちゃんに代わって新たにチェロを始めた弟くんのレッスン。

僕史上の最年少の弟子の誕生です!

YAMATO String Quartet 中標津公演

2018-09-14 | YAMATO String Quartet
明日9月15日は、YAMATO String Quartet北海道初の公演になる中標津公演。


先週の地震では直接の被害は無かったそうですが、全道の停電と節電の呼びかけの中、開催が危ぶまれていました。
ご心配くたさった皆さま、公演は予定通り開催されます!

演奏曲目は
ゴジラ:伊福部昭
ピンクパンサー:ヘンリー・マンシーニ
ニューシネマパラダイス:エンニオ・モリコーネ
天使の死:アストル・ピアソラ
天使の復活:アストル・ピアソラ
ビートルズメドレー
カシミール:レッド・ツェッペリン
ボヘミアンラプソディー・クイーン
21世紀の精神異常者たち:キング・クリムゾン
紫の炎:ディープ・パープル
など。

実は12日から北海道入りしているYAMATO S.Q.は、厚岸町から始まる音楽鑑賞教室で毎日公演しています。
15日の中標津公演の翌朝は、公開リハーサルも。(15日のチケットの半券をお持ちください)
ラヴェルの弦楽四重奏曲や、ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」など、19日の横浜公演の曲目をリハーサルします。


北海道の皆様、この機会に異端の弦楽四重奏の世界を是非ご覧ください!

YAMATO String Quartet 横浜公演

2017-09-07 | YAMATO String Quartet
今年も定期公演の時期がやってきてしまいました。
さあ、大変。

今年から主催してくださる「株式会社リリー」の社長さんは、穏やかな雰囲気の中できっちり締めるところは締める方です。
昨年まで、クラシックを含むプログラムの半分は年間共通プログラムだったのですが、今年からは東京公演と横浜公演でほぼ完全に違うプログラムになりました。

でもYSQの核心の部分は思い通りにさせてくれます。
後半の近藤和明氏のアレンジによるプログラムへの制約は一切無く、思う存分「ピアソラ」と「ロック」に邁進してください。とのこと。

その結果、今年のプログラムはこうなりました!
恒例のプログラムノートチェックですが、今年は既に入稿済みです。
次回こそはみなさまに事前チェックをしてもらえるよう早めに・・・。




弦楽四重奏曲第一番  Op.11 :チャイコフスキー

バレエ音楽の世界で有名なチャイコフスキーですが、3大バレエとして有名な「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」の他にはバレエ音楽は書いていません。
バレエの他にも「悲愴」などに代表される交響曲、ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲など、絢爛豪華なオーケストレーションとロマンティックな旋律で魅了する作曲家です。
チャイコフスキーの数少ない室内楽作品の中でも特に有名な第二楽章の「アンダンテ・カンタービレ」を含むこの曲ですが、残念ながら第二楽章以外は演奏機会が多くありません。
この曲が書かれた 1871 年、チャイコフスキーは作曲家としての評価を高めつつあったものの、サンクトペテルブルク音楽院の教師の生計は苦しいものでした。
そのため自作によるコンサートも小ホールで開催されることになり、そのおかげで全 3 曲の弦楽四重奏が書かれることになったのです。
既に歌劇や交響曲で自身のスタイルを確立していたためか、各楽器の扱い方は管弦楽のミニチュア版であって弦楽四重奏のスタイルではない、と言われています。

23 年前のデビューコンサートで「オーケストラのような巨大な響き」と評された YAMATO S.Q. は、この曲をどのように表現するのでしょうか。
Tchaikovsky String Quartet No.1 (The Smetana Quartet 1969)



悪魔のロマンス:ピアソラ
「天使のイントロダクシオン」「天使のミロンガ」「天使の死」「天使の復活」という天使 4 部作をレパートリーとして完成させた YAMATO S.Q. と近藤和明氏の向かう先には、もちろん「悪魔」がありました。
昨年の定期公演で取り上げた「 Vayamos al Diablo 」に続く悪魔は「 Romance del Diablo 」です。
悪魔という標題とは裏腹に、どこまでも優しく美しいメロディが甘く語りかけます。ピアソラにとってはこの甘美な世界こそが「悪魔」だったのでしょうか?
Romance de diablo - Astor Piazzolla



シータ:ピアソラ
ピアソラの輝かしいキャリアの最初は、史上最高の楽団と言われた「トロイロ楽団」での 5 年間でした。ゴジェネチェやホセ・バッソなど、個性的なメンバーを多数輩出したトロイロ楽団ですが、ピアソラは音楽的な意見の相違から脱退してしまいます。しかし、懐の深いトロイロとの交流は途絶えることは無かったようです。
押しも押されぬ国民的スターになっていた 1975 年、師トロイロの死後すぐに書かれたのが、「トロイロ組曲」です。
組曲は、師が愛した 4 つからなります。「バンドネオン」「ウィスキー」「博打」、そしてトロイロ夫人である「シータ」です。
この曲を演奏するピアソラを訪ねたシータは、トロイロのバンドネオンを形見に渡したそうです。
Piazzola / Agri - Zita. Tangocity.com



ザ・シネマ・ショウ:ジェネシス
1967 年に結成されたイギリスのロックバンド「ジェネシス」の活動は、大きく分けて 3 つの時期に分類されます。
デビューからピーター・ガブリエル脱退までの第一黄金期、フィル・コリンズ主導による第二黄金期、 2006 年~ 2008 年の活動再開期です。
第一黄金期の頂点に輝く「月影の騎士」は、ピーター・ガブリエルの独特なパフォーマンスに、フィル・コリンズのドラムが加わってプログレ色を強めた頃のアルバムです。
このアルバムの B 面 3 曲目に収録されたこの曲は、終曲「 Aisle of Plenty 」が夢から現実に引き戻すための短いトラックであることを考えると、アルバムのクライマックスに位置しています。
特殊なチューニングによる 12 弦ギターで奏された叙情的なイントロに続き、ジェネシスの特色であるテクニカルなインスト部が 7/8 拍子で軽やかに繰り広げられます。
Genesis - The Cinema Show



「狂気」より:ピンク・フロイド
YAMATO S.Q. と近藤和明氏のコンビでお送りしたキング・クリムゾンのコンセプト・アルバム「クリムゾン・キングの宮殿」全曲演奏に続き、プログレッシヴ・ロックの魂を表現するために選ばれたのは、ピンク・フロイドの「狂気」。
「月影の騎士」と同じ 1973 年に発表されたアルバムです。
プログレッシヴ・ロックを語る上で、コンセプト・アルバムというスタイルを避けて通ることはできません。
けだるく幻想的なサウンドと、哲学的な詞で知られるピンク・フロイド。
1970 年のコンセプト・アルバム「原子心母」でプログレッシヴ・ロックを代表するバンドとして認知され、この「狂気」の大ヒットで唯一無二の存在となります。
テープ・コラージュや、シンセサイザーの SE だけで成り立つ楽曲は割愛し、中核を担う「 Breath 」「 The Great Gig in the Sky (虚空のスキャット)」「 BrainDamage< 」「 Eclipse 」の4曲が順に演奏されます。
Pink Floyd Dark Side of The Moon LP

(虚空のスキャットは14:30〜)


以上です。
中でも「狂気」の中の「虚空のスキャット」で見せる石田泰尚の叫びは、石田ファンならずとも一見の価値があると思います。
お楽しみに!

YAMATO S.Q.の裏方にも光が。

2017-09-05 | YAMATO String Quartet
昨年の10月2日に文京シビックホールでYAMATO S.Q.の出演するコンサートがありました。
「山田耕筰の音楽」と題されたコンサートの半分を担当し、山田耕筰の弦楽四重奏曲全3曲を紹介するという任務を仰せつかったのです。



丘山万里子さんという評論家の先生が、このコンサートの模様をウェブマガジンに書いてくださったそうです。
書いていただいたことも全く知らなかったのですが、このウェブマガジンが国会図書館に収蔵・保存されることになったとか。
写真などの転用許可の連絡をいただいて初めて知ったのです。
記事はこちら

そういえば、当日ホールの方が仰っていました。
「まさかいらっしゃるとは思っていなかったテゴワイ評論家の先生がご来場です。」
もとより好き嫌いははっきり分かれるグループです。
今更批判にさらされることなぞ怖くは無いので聞き流していたのです。

結果、とても好意的に書いていただきました。
特に普段誰も気にも止めない「企画者の仕事」にスポットを当てていただけたことが嬉しいですね。
連絡先も知らずお目にかかったことも無いのですが、この場を借りて丘山先生ありがとうございます。
お目にかかったことが無いのは丘山先生のせいではなく、本番終了後お客様の誰より早く全員いなくなっていたYSQのせいです。
ご挨拶もせず、大変失礼致しました。

依頼をいただいてから本番まで、ホールの企画担当である岩下さんとかなり細かい打ち合わせをしました。
とてつもなく長いメールが飛び交い、岩下さんには通常のコンサートの数倍の負担がかかったことと思います。
こちらもこの場を借りて、岩下さんありがとうございます。


ところで、YSQと山田耕筰の弦楽四重奏曲の関係を知る人はもう少ないでしょう。
はるか彼方昔にこの作品群をCDに録音しているのです。
録音会場や録音にかけられる時間など、思うに任せない状況の中でした。
若くて対応する術も知らなかったこともあり、ジャケット写真にはメンバーの疲労の色がありありと映し出されています。

もし、奇跡的にこのCDを手にされた方は是非大事にしてください。
金庫に入れて誰の目にも触れないようにすることをオススメします。
絶対無くさないように、鍵はお預かりしますよ。

YSQ2017始動

2017-05-24 | YAMATO String Quartet
今年もYAMATO String Quartetが動き出します。

明日5/25の19:00から、「後援会プレミアムライブコンサート」が仙川フィックスホールにて開催されます。
後援会の会員限定なので、ご希望の方は急ぎ下記までご連絡ください。

【ご予約・お問い合わせ】
株式会社リリー 03-5379-4377
http://lirye.co.jp

今年も、9/12のみなとみらい公演、11/20のサントリー公演がありますが、先行予約は会員様限定で、詳しい情報も明日のコンサート会場で発表になるそうです。
今年から主催になった株式会社リリーのご意向で、まずは後援会会員様への特典の充実に努めるということです。
何やら限定グッズまで制作している様子・・・。

というわけで、今年の情報はまだ公開できないのです。
決してサボっていたわけでは・・・!
明日の演目についても、秘密なのです。

それでは明日、お楽しみに!

チェロケースのリフォーム!

2017-05-02 | YAMATO String Quartet
また仕事や告知とは無関係な・・・。
でも、ちょっと画期的な出来栄えなので自慢させてください。
今回はこれです!


「アコードケース」というチェロケースがあります。
これが世に出た20数年前は、チェロケースの世界に黒船が来たくらいの騒ぎでした。
自動車の世界でもカーボン素材がもてはやされた時代に、未だクラシックカーのように木製の重たいチェロケースが主流だったチェロケースの世界。

「チェロケースが片手で持てる!」
と、次々とアコードケースに替えて自慢気に持ち歩く同僚達。
僕は40万円オーバーという価格に手も足も出なかっただけなのですが、「軽いけど、安全性がねぇ・・・。」とか負け惜しみを言いつつ、10年くらい「アンチアコードケース派」としてレジスタンスを続けておりました。

しかし、15年くらい前?に奇跡が訪れました。
「宣伝用としてアコードケースの看板を背負って歩く」というオファーが!
あっさりと「アコード最高!」と言を翻し、アコードケースの広告塔になったのでした。

二つ返事で引き受けたものの、「アコード命!」みたいな恥ずかしいデザインのケースだったらどうしよう!? という不安を抱えていました。
やって来たのはこれ。


結構良いデザインで、とても気に入りました。
クロアチア製なのにイタリア国旗まで貼って、お馬鹿ですねぇ〜。
これは当時乗っていたアルファロメオというイタリアの車が好き過ぎて、イタリア大好きになってしまった結果です。


その後、音楽界の片隅でひっそりと生きるチェリストとして艱難辛苦を舐める10数年。
大事な大事な楽器を守ってくれたこのケースも、ヒビ割れまで発見されるほどやつれて来たのです。
楽器の安全のためには修理するか新調するしかありません。

でも思い出してください。
買うとなると、とっっっっっても高いのです。
無理無理。

直して使うことを考えるしかありません。
アコード社には、金具の交換くらいの修繕オプションはあるものの、ヒビ割れを直すなんていう修理は無さそうです。
そこで思い出したのが、アルファロメオを擦ってしまった時にお世話になった板金塗装の修板塗(シュバント)さん
素晴らしいクオリティの仕事をしてくれるのです。

車の板金塗装の技術で出来るんじゃない??
どうせなら傷だらけの塗装も綺麗に直したいし、全部塗ってもらおうかな?
そこまでするなら、思い通りのデザインにできるんじゃない?

次々膨らむ妄想を、チェロのお弟子さんが絵にしてくれました。


目一杯膨らんだ期待とデザイン画を持って久しぶりにお邪魔すると、ちょっと怖そうだったお兄さん達がまあまあオジさんになって出迎えてくれました。
さすがにチェロケースは初めて! ということでしたが、快諾をもらいました。
というか「うん」というまで帰らない粘りで引き受けてもらい、気が変わらないうちにその場でケースを置いてきたのです。

全身整形手術を前に緊張して直立するケース。


よく見ると本当に傷だらけです。


このお店の素晴らしい仕事は、色を決めるところから始まります。
世界中の車の膨大な色見本を端からめくって、イメージしている色を探します。


そして、無ければ希望を聞きながら丁寧に色を作ってくれるのです。


各所にあった金具を全て取り外し、その為に内張も全て剥がします。
分解され、厚化粧を落として素顔を見せたケース。既にヒビ割れは修復済みです。


表と裏をそれぞれ塗装。


斜めのラインを入れて上からクリアを乗せたら出来上がり!
と思いきや、塗装を重ねたライン部分が膨らんでいることが気になったらしく、乗せたクリアを研磨。
二度目のクリアでようやく出来上がり!


仕上がりの連絡を受けて引き取りに行くと、金具も内張も元通りになったチェロケースが高級車の間に寝そべっていました。


そうっと立たせてみると、置いて帰った時の寂しそうな緊張は消え、堂々と自信に満ちた立ち姿です。


それもそのはず。
取り外された金具たちまで、綺麗に磨かれてピカピカになっているのです!


ようやく自宅に戻ったチェロケースを見て、ご満悦の一枚。



40万円超えのアコードケースには数種類の色を二色選んでオーダーできるシリーズがありますが、一番安い20万円前後のケースに思い通りの塗装をお願いした方が安い!
ましてや、古くなったアコードケースを新品に買い替えるくらいなら、絶対にオススメです!

ただ本業の自動車仕事の繁忙期には中々取りかかれないこともあるようです。
預けられる期間に余裕を持たせてくれれば、「まあ、やってもいいけどさぁ・・・。」とのことでした。

YAMATO String Quartet さいたま公演!

2016-11-06 | YAMATO String Quartet
もうこれ以上ないくらい間際の告知です・・・。



既に今日です。
14時から東浦和のプラザイーストホールにて。
YSQ、今年最後の公演になります。
チケットなど、詳しくはこちら

曲目が決まっております。

ピンクパンサー変奏曲:ヘンリー・マンシーニ
ニューシネマパラダイス:エンニオ・モリコーネ
アディオス・ノニーノ:アストル・ピアソラ
ブエノスアイレスの秋:アストル・ピアソラ
革命家:アストル・ピアソラ
カシミール:レッド・ツェッペリン
ボヘミアン・ラプソディ:クイーン
リトルウィング:ジミ・ヘンドリクス
紫の炎:ディープ・パープル

クラシックは無し!
YSQが最近離れていた映画音楽。
そしてリクエストは多いものの、あまりに難しくて滅多にやらないピアソラの「革命家」も久々の登場です。

コンサート会場でしか販売していないCD「YAMATO String Quartet LIVE!」の販売もあるそうです。
終演前にこの記事に気が付けた方は是非!

YAMATO String Quartet後援会ミニコンサート

2016-09-20 | YAMATO String Quartet
サントリーホール公演の翌日、紀尾井町サロンホールにて後援会ミニコンサートです。
YAMATO S.Q.23年の歴史を支えてくださる皆様に向けて、今年はこんなプログラムを用意しています。

「ブリティッシュロックの系譜」
【前半】
近藤和明氏(作曲・アレンジ)講演

【後半】
YAMATO S.Q.
・ビートルズメドレー
・21世紀のスキッツォイドマン:キング・クリムゾン
・カシミール:レッド・ツェッペリン
・紫の炎:ディープ・パープル
・ボヘミアン・ラプソディ:クイーン


乳酸大量生産プログラムもさることながら、これまでお客様の興味を集めながら一切声が聴けなかった近藤和明氏の講演が見物です!
ロックに対する深い造詣、アレンジ上の仕掛けなどを思う存分語っていただきます。

とここまで宣伝しておいて、今年の後援会ミニコンサートは既に満席だそうです・・・。
何が出るか分からないうちから、応援の気持ちだけで予約してくださっていたお客様だけの特典になってしまいました。
来年はお早めに!