ザ・シネマ・ショウ:ジェネシス
1967 年に結成されたイギリスのロックバンド「ジェネシス」の活動は、大きく分けて 3 つの時期に分類されます。
デビューからピーター・ガブリエル脱退までの第一黄金期、フィル・コリンズ主導による第二黄金期、 2006 年~ 2008 年の活動再開期です。
第一黄金期の頂点に輝く「月影の騎士」は、ピーター・ガブリエルの独特なパフォーマンスに、フィル・コリンズのドラムが加わってプログレ色を強めた頃のアルバムです。
このアルバムの B 面 3 曲目に収録されたこの曲は、終曲「 Aisle of Plenty 」が夢から現実に引き戻すための短いトラックであることを考えると、アルバムのクライマックスに位置しています。
特殊なチューニングによる 12 弦ギターで奏された叙情的なイントロに続き、ジェネシスの特色であるテクニカルなインスト部が 7/8 拍子で軽やかに繰り広げられます。
Genesis - The Cinema Show
「狂気」より:ピンク・フロイド
YAMATO S.Q. と近藤和明氏のコンビでお送りしたキング・クリムゾンのコンセプト・アルバム「クリムゾン・キングの宮殿」全曲演奏に続き、プログレッシヴ・ロックの魂を表現するために選ばれたのは、ピンク・フロイドの「狂気」。
「月影の騎士」と同じ 1973 年に発表されたアルバムです。
プログレッシヴ・ロックを語る上で、コンセプト・アルバムというスタイルを避けて通ることはできません。
けだるく幻想的なサウンドと、哲学的な詞で知られるピンク・フロイド。
1970 年のコンセプト・アルバム「原子心母」でプログレッシヴ・ロックを代表するバンドとして認知され、この「狂気」の大ヒットで唯一無二の存在となります。
テープ・コラージュや、シンセサイザーの SE だけで成り立つ楽曲は割愛し、中核を担う「 Breath 」「 The Great Gig in the Sky (虚空のスキャット)」「 BrainDamage< 」「 Eclipse 」の4曲が順に演奏されます。
Pink Floyd Dark Side of The Moon LP