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ミジンコ研究会

ミジンコとかプランクトンとかマイナーな小さい生き物とか。

耐久卵と温暖化

2007年01月19日 | ミジンコ(やや難しい)

暖冬ですね。

12月25日に以下のコメントも頂きました。

いくら低地とは言え、こんな季節にCerioの耐久卵持った♀や♂がうじゃうじゃいるなんて、おかしくないですか?これは温暖化が少なからず関係しているのでは、私などは考えてしまいます。

まず、暖冬と温暖化について。
温暖化が進めば暖冬が増えると思いますが、池の中の例年と違う現象は暖冬のたびに起こる現象でしょうか。
温暖化と関係なくとも暖冬はあります。多分池の中の現象は暖冬によって起こった現象で、温暖化だから、とはいえないと思います。
このような現象の回数が増えた、というのが温暖化の影響だと思います。今年に関して言えば温暖化→エルニーニョ→暖冬のようです。
まあ、細かいことですが。
みかわおさむしさんが言われるように、温暖化は、ミジンコに限らず、南方種の侵入およびそれによる生態系の改変のほうに大きな影響があると考えます。

さて、耐久卵とオスの大量出現について。
オスの出現や耐久卵生産は、温度の低下・長日から短日への変化・急な密度の上昇・急な餌不足・なんらかの外部化学物質などが引き金になると思いますが、秋の耐久卵生産は日長の変化が主要因だと思います。

ミジンコから見てみます。
耐久卵は黒いので、耐久卵を抱えていると魚から見つけられやすくなります。
オスは小さいのでメスのほうが選択的に魚に食われやすいです。
日長の変化によって耐久卵生産のスイッチが入った後は、温度が高いほどその生産は早い。

餌環境を考えてみます。
1種がけ取り出した場合、魚よりもミジンコよりも温度影響を受けやすいかもしれません。が、ミジンコの餌として考えた時は複数の種があり、温度が変わればそれに応じた種組成となるので、植物プランクトン量を全体で見たら温度変化の影響はある程度吸収されると思います。
ただ、光は温度の割りに例年より少ないと考えれられます。

捕食者、魚を考えます。
ミジンコも魚も変温動物なので温度依存で活性や行動が変動します。魚のほうが温度変化には強い気がします。でも、温度だけなら例年と同じ現象が、季節が少しずれだけです。例年と違うのは、ある水温における日の長さです。例年より温かいので、ミジンコと魚の両方が例年より活性が高いのですが、日が短いので魚がミジンコを捕食できる時間が短くなります。ミジンコが生き残りやすくなります。

結局どうなのかというと
分かんないです。
書いていて、よけいに分からなくなってきました。

水温と日長のみで、ミジンコ自身の耐久卵生産やオス出現に変化が生じたのか。
日長により例年通り耐久卵を生産したけれど、敵や餌との関係が変化して例年と異なるミジンコ群集の動態が生じたのか。

ただ、温度だけが関わっているのなら例年通りの現象が少し季節がずれて現れるだけだと考えています。

2007.2.2 改稿

コメント (1)
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ケブカミジンコ訂正

2006年12月11日 | ミジンコ(やや難しい)

みかわおさむしさんから御指摘いただいたので
色々と訂正です。
ありがとうございます。

前の記事は、コメントとの関連もあるので、
訂正せずに残してあります。


まず
Ilyocryptusに訂正です。
東海大出版の図鑑には図と本文が異なっており
IlioとIlyoが使用してありました。
そこでどっちが正しいのかなと
名大出版の図鑑を調べて、使ったのです。
それが間違っていたのですね・・・。
ちゃんと確認しなきゃ(アコム・熊田曜子風)。

Ilyokoufukusこれが限界。


種はみかわおさむしさんからコメントを参考に
名大出版の図鑑(東海大出版はIlyocryptusはsordidusの1種のみ)と
色々な文献に当たってみました。
ここ10年くらいでこの属は色々と分かってきたようですね。

と言っても、写真の個体は手元にいないので
写真を拡大するしか方法がなかったのですが、何とか同定し直してみました。。
で、結論は・・・・・・よく分かりませんでした。

I. spinifer のような気もしますが
殻がちゃんと脱落している(殻の年輪?が見られない)ので
I. agilis のような気もします。
年輪が見られないのはピントのせいかな?
いくつかの写真を見て、もあるようには見えない。
結構大きかったので、成体か、何回かの脱皮は経験しているはず。

また、探して、部分のアップの写真を撮ろうと思います。
泥の上にいるから見つけにくいんだな、これが。


これを読んでいる多くの方にとっては、
難しい話になっているので
今度解説します。


追記
熊田曜子風って書いたらすぐにアイドル系の
トラックバックがついてしまう。
アイドルは嫌いじゃないが、とりあえず削除だ。

コメント (1)
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ミジンコ、宇宙へ

2006年12月01日 | ミジンコ(やや難しい)

財団法人日本宇宙フォーラム  第14回 衛星設計コンテスト
**宇宙旅行で心を癒す「ミジンコが棲む小さな地球」**
というのがアイデア大賞を得たそうです。

解析書のPDFファイルを読むと
「無重力になるとストレスで死んでしまう。重力が必要。」
と書いてあるのだがここは疑問だ。
重力が無くてもいいと思うのだけれどなあ。
どちらかというと、重力の無い状態でのミジンコを見てみたい。
それと、触覚ではなく触角だな。正確に言えば第2触角だ。

でも、ミジンコ好きな人ではなくても
ミジンコが人を癒すのではないかと考えているのですね。
おおいに癒されて欲しい。

実験室においてもミジンコを調子良く維持し続けるのは、
増える時はかなり増えるけど、
いいかげんに飼うと調子いいけど、
きちんと飼おうとすると陸上でも意外と難しい。

ミジンコの棲む、というか湖の生態系は物質循環がその系の中だけで行なわれることから小宇宙と表現される。
もし、ミジンコが宇宙へ行くのなら「小宇宙から大宇宙へ」ってことになるな。


PS

クマムシ研究会に参加してきます。
第一回ということなので何か参考になることがあるかもしれないし。

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知恵を拝借

2006年07月28日 | ミジンコ(やや難しい)

6月26日のコメントで下記のようなものを頂きました。


生命、遺伝子、動物、環境など日々の暮らしの中で自分なりの科学テーマを見つけ
「21世紀を幸せにする科学」というテーマで作文を書け。 という課題になりました。。。

「21世紀を幸せにする科学」というテーマで
何かミジンコのことをテーマに書けない
でしょうか…。。。


ということらしいのですが、皆さん、何かありますでしょうか?
思いつかれたら、コメントをください。

普通に考えると
「ミジンコでバイオマニピュレーション」
「毒性試験生物としてのミジンコ」くらいが思いつきます。

前者に関して・・・

「ミジンコ」「バイオマニピュレーション」で検索するか
『ミジンコはすごい!』か
『ミジンコ先生の水環境ゼミ』を
読めば分かりますが、簡単に説明すると・・・

湖沼で透明度を低下させる原因は植物プランクトンである。
植物プランクトンを減らすには、窒素やリンの流入を無くせばいいけれど
そう簡単にはいかない。
ならば、植物プランクトンを食べる生き物を増やせばいい。
植物プランクトンを激減させてしまうほどの能力を持つのはミジンコである。
ミジンコを増やせばいい!!

どうやればミジンコが増えるのかは本を読むか何か調べてみてください。
これ以上書くと宿題にならないかもしれないので。


ミジンコを水槽で飼って、何とか拡大した映像を壁に映し出して癒しを演出するのも一案。
ミジンコで癒されるかどうかは知らないけれど、私の周りの人は多分癒されます。

コメント (4)
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D. pulicaria?

2006年06月25日 | ミジンコ(やや難しい)

みかわおさむしさんから
「ミジンコ中のミジンコ記事のDaphnia pulexD. pulicariaではないか」
と御指摘をいただきました。

分類はとんと苦手で、、、、
みかわおさむしさんのような方や皆様を頼りにしております。

で、同じ時期同じ場所でとったミジンコの画像を載せておきます。
分かる方、ご教授願います。
「この部位の画像が必要だ」という要望もお願いします。

顔です。

Dscn1191

単眼から吻の辺りの表面の網目模様
上方が吻の先、下が単眼。頭が右、体が左方向になっています。

Pulex

D. pulicariaは単眼から吻の表面網状組織は長四角形らしいのですが、
普段そんなものを見ないので、
正確な場所や、長四角がどれくらいきちんとしたものなのか知らないのです。

コメント (4)
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