暖冬ですね。
12月25日に以下のコメントも頂きました。
いくら低地とは言え、こんな季節にCerioの耐久卵持った♀や♂がうじゃうじゃいるなんて、おかしくないですか?これは温暖化が少なからず関係しているのでは、私などは考えてしまいます。
まず、暖冬と温暖化について。
温暖化が進めば暖冬が増えると思いますが、池の中の例年と違う現象は暖冬のたびに起こる現象でしょうか。
温暖化と関係なくとも暖冬はあります。多分池の中の現象は暖冬によって起こった現象で、温暖化だから、とはいえないと思います。
このような現象の回数が増えた、というのが温暖化の影響だと思います。今年に関して言えば温暖化→エルニーニョ→暖冬のようです。
まあ、細かいことですが。
みかわおさむしさんが言われるように、温暖化は、ミジンコに限らず、南方種の侵入およびそれによる生態系の改変のほうに大きな影響があると考えます。
さて、耐久卵とオスの大量出現について。
オスの出現や耐久卵生産は、温度の低下・長日から短日への変化・急な密度の上昇・急な餌不足・なんらかの外部化学物質などが引き金になると思いますが、秋の耐久卵生産は日長の変化が主要因だと思います。
ミジンコから見てみます。
耐久卵は黒いので、耐久卵を抱えていると魚から見つけられやすくなります。
オスは小さいのでメスのほうが選択的に魚に食われやすいです。
日長の変化によって耐久卵生産のスイッチが入った後は、温度が高いほどその生産は早い。
餌環境を考えてみます。
1種がけ取り出した場合、魚よりもミジンコよりも温度影響を受けやすいかもしれません。が、ミジンコの餌として考えた時は複数の種があり、温度が変わればそれに応じた種組成となるので、植物プランクトン量を全体で見たら温度変化の影響はある程度吸収されると思います。
ただ、光は温度の割りに例年より少ないと考えれられます。
捕食者、魚を考えます。
ミジンコも魚も変温動物なので温度依存で活性や行動が変動します。魚のほうが温度変化には強い気がします。でも、温度だけなら例年と同じ現象が、季節が少しずれだけです。例年と違うのは、ある水温における日の長さです。例年より温かいので、ミジンコと魚の両方が例年より活性が高いのですが、日が短いので魚がミジンコを捕食できる時間が短くなります。ミジンコが生き残りやすくなります。
結局どうなのかというと
分かんないです。
書いていて、よけいに分からなくなってきました。
水温と日長のみで、ミジンコ自身の耐久卵生産やオス出現に変化が生じたのか。
日長により例年通り耐久卵を生産したけれど、敵や餌との関係が変化して例年と異なるミジンコ群集の動態が生じたのか。
ただ、温度だけが関わっているのなら例年通りの現象が少し季節がずれて現れるだけだと考えています。
2007.2.2 改稿