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Retro-gaming and so on

「その着せ替え人形は恋をする」のキャスティング

さて、今晩辺りから2022年冬アニメが本格始動しはじめる。
個人的に今期一番の期待、「その着せ替え人形は恋をする」は明日(1/8)から放送開始。
全員テレビの前で正座して観るように(謎

ところで。
星田さんが例によって面白い記事を上げていた

自発的に「こういうイメージだな」と脳内再生させてみるまでは不思議なことに聞こえてるようで聞こえてなかったりしませんかね?
で、アニメの放送で一度聴いてしまうと相当なことがないと上書きはされませんよね?まあ、僕はそうなんです。

実の事言うと、最近の声優はかなり上手くなっているので・・・いや、これは結構異論がある人も多いみたいなんだが、個人的にはかなり上手くなってる、って思うんで違和感が出る事はあまりない。
この「上手くなってる」ってのをどう捉えるのか・・・昔は「舞台役者やってたけど食えなくて」アニメの声優に転身してくる人が多かったらしい。
んで個人的な意見を言わせてもらうと。「舞台経験がある」から上手い、とは限らんと思うのだ。
逆に、舞台役者ってのは遠目の人にも分かりやすいように演技をするので大仰しい、って言えば大仰しい演技を多用する。つまりある意味不自然なんだよな。その不自然な演技、ってのが往年のアニメで大発揮されてたわけだが、それは個性、として評価はされるが、どう考えても万能型には至らなかった。
反面、声優を最初から目指して声優になってる最近の若い層だと、あまり舞台経験が無い、って辺りが僕の好みにむしろ合ってる、って感じるのだ。
そう、往年の声優が舞台役者型だとすれば、今の若い声優はアナウンサー型だ。個人の個性が出るよりむしろ個性を殺して正しい発音と滑舌を徹底的に訓練してるように思う。どっちが聞きやすいのか、っつーと個人的には圧倒的に後者だと思うんだ。
最近の若い声優は個性がない、とか言われるケースもあるが、個性がない、んじゃなくって個性を殺してるんだと思う。訓練的には圧倒的にアナウンサーに近い訓練をしてるんじゃなかろうか。
良く考えてみれば分かるだろう。テレビ局のアナウンサーが個性だらけの発声してたら聞きづらくてしゃーない。そして本質的にはアニメは圧倒的に舞台よりもテレビ局のアナウンス業務に近いのである。
だから、僕個人としては、往年の舞台俳優上がりよりも今の若手声優の方を支持してるんだ。わざとらしい演技よりもナチュラルな発声の方がいい。確かに誰が何を演じようとも見分けが付きづらいし、誰が何やろうと卒なくこなす。
でもそれでエエんちゃうの?ってのが僕が思ってる事なのだ。下手な個性はむしろ邪魔なのである。

そういうのも相まって誰が何を演じようと大差ない状況が今の状況だと思うわけだが・・・・・・。
実は星田さんが件の記事を書いて、それを読んで、いや、黙ってようと思ってたんだが・・・期待のアニメ「その着せ替え人形は恋をする」なんだが、ティザー見た時に得た不安が、星田さんが指摘したそのもの、主役二人の声の印象が僕の思ってた印象と全く違ったのである。
こんな食い違いは久しぶりである。
う〜ん、と。

この主役二人を演じてる声優さんは全く知らん。経歴も知らん。
石毛翔弥って人と直田姫奈って人らしいが・・・・・・。
ごめん、全く知らんわ。
いや、知名度が無いから云々、ってワケでもない。そもそも「誰が何演じても大差ない」と思ってる僕のような存在が知名度云々、なんつったって説得力がないのは百も承知である。
しかし、この二人の「声質」ってのが僕のイメージと全く合ってなかった、ってのは事実なのである。

まず主人公の五条新菜。
ティザー観る限り、石毛氏なる人の声は、フツーの中肉中背の、青春ラノベ系の主人公の声なら合ってると思う。
しかし、五条新菜は違うのだ。平たく言うと、彼は気弱でひょろっとしてるが背はかなり高いキャラクタなのだ。
僕の印象から言うと、どんな肉付きしてようが、タッパがあるヤツってのはもっと声のピッチが低い、っつーか太い気がするんだよな。骨格的にはそうだろ?
リアルを思い返してみても、背が高いヤツはもっと声に芯があるヤツばっかだっと思うんだ。つまり、性格的にはどうあれ、青春ラノベ主人公系の声がハマるわけがない、と言う思い込みがある。
このティザー観る限り、こんな「優しそうな声」、っつーか「優しいだけの声」じゃあねぇと思うんだよな。
性格設定に寄せすぎて、体格的な事を忘れてんじゃねーの、って感じたキャスティングである。

もっと問題抱えてるな、とか思ったのは喜多川海夢の声。ギャルじゃねぇあまりにも知的な声、ってのに違和感を生じてる。

いや、ヒロインをどーの、って言うべきじゃないんだろうけど。実は喜多川海夢、ってキャラはハッキリ言っておバカである。何つーんだろ、一点だけ突き抜けたバカなんだよ(笑)。一点突破型バカ
でも、ティザー観てみると知的な喋り方してるんだよなぁ・・・・・・。それがすげぇ違和感。
喜多川海夢には信念がある。あるんだけど、語彙力はないし、こんなにハキハキした喋り方をする筈がない、って思ってるんだ。




そう、喜多川海夢ってキャラはいわばギャルテンプレとしてもっとダラシない喋り方をせんとイカンと思うわけだ。ハキハキ喋っちゃダメだろう、と言う。
同じギャルキャラでも「はじめてのギャル」の八女ゆかなとは違うのだ。彼女はギャルだが、超優等生、ってこたぁないが、それでも勉強は出来る優等生なのだ。だからギャル語を喋ろうと彼女には最低限の知性がある。従ってアニメ版の八女ゆかなの喋り方には違和感がなかった。ありようがない。
一方、喜多川海夢は基本「ホントにギャル」なのだ。恐らく、クラスメート構成から言っても五条新菜が進学した高校はそんなに偏差値自体は高くない。そしてそんな中でも喜多川海夢は「あまり勉強が出来ない」方なんだ。
原則、知性がないけど、「自分の好きな事だけは徹底して譲れない」キャラが喜多川海夢。そのキャラの肉付けで考えると「考察に価する」発言をするにせよ、もっとバカっぽい喋り方をせんとアカンと思ってる。
偏見かね?分からんけど。
でもサイテーでも、もうちょっと声のピッチは上なんじゃないか、とか思ってる。

とまぁ、いや、星田さんの記事読んで「墓まで持っていこう」と思ってた不安を書くハメになっちまった(笑)。
でも、明日が本放送なので、その前に不安を吐露しておいて、本放送を楽しみにしよう、と思いなおした。
不安抱えたまま観てもアレなんで、結果、良かったかもしんない。
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