Once-in-a-lifetime chance

全身にリアルに感じた自遊日々記

兎、波を走る。

2023年07月25日 21時49分50秒 | 舞台
『 兎、波を走る。』

野田地図 第26回公演

東京芸術劇場
プレイハウス

作·演出:野田秀樹

出演:高橋一生 松たか子 多部未華子

秋山菜津子 大倉孝二 大鶴佐助 山崎一 野田秀樹

秋山遊楽 石川詩織 織田圭祐 貝ヶ石奈美 上村聡 白倉裕二
代田正彦 竹本智香子 谷村実紀 間瀬奈都美 松本誠 的場祐太
水口早香 茂手木桜子 森田真和 柳生拓哉 李そじん 六川裕史


らしいといえばらしいし、あたらしいといえばあたらしい。

いつになく(というか年々?)テーマのリアリティが強烈。

野田秀樹は枯渇しないのか。

涙が止まらない。





物語なきの世界。

2021年08月02日 16時44分00秒 | 舞台
『物語なき、この世界。』

作・演出=三浦大輔
Bunkamuraシアターコクーン
出演=岡田将生/峯田和伸
柄本時生/内田理央/米村亮太朗
宮崎吐夢/星田英利/寺島しのぶ

場所はゴジラが出来た後の歌舞伎町。
きっとコロナちょっと前くらい。


リアリズムを欲されてる芝居で

物語が有りそうな役者が

物語無さげに演じるのは
きっと難しいだろうなっていう世界。




フェイクスピア。

2021年07月07日 00時22分27秒 | 舞台
NODA-MAP 第24回公演
『フェイクスピア』
東京芸術劇場プレイハウス
作・演出=野田秀樹
出演=高橋一生/川平慈英/伊原剛志/前田敦子
村岡希美/白石加代子/野田秀樹/橋爪功

物心ついたときから
教訓めいた話が好きだった。

絵本とかマンガとか、
どうってことのないモノでも、
どこかで教訓を求めてた気がする。

そこには考える理由とキッカケがあって、
少なくともそこに大きな矛盾はなくて。


野田秀樹の戯曲が好きなのは、
鬱陶しいくらいにそれを表現してくれるから。


久しぶりにズドンときた。


獣道一直線。

2020年10月30日 22時21分28秒 | 舞台

ねずみの三銃士企画公演第4弾
『獣道一直線』

作=宮藤官九郎 演出=河原雅彦
出演=生瀬勝久/池田成志/古田新太
山本美月/池谷のぶえ/宮藤官九郎

このブログを始めた16年前に行ったのがが、
ねずみの三銃士企画公演
第1弾『鈍獣』
 
 
あの時のパルコはもう無くて、
 
天変地異でいろんなものが失くなって、
 
平成でもなくなって、
 
激動の、とか簡単に言えない今現在。
 
 
けもの道でもいいから道標が欲しいやね。




赤鬼

2020年08月16日 23時30分00秒 | 舞台

『 赤鬼 』

作/演出=野田秀樹
東京芸術劇場 シアターイースト

8ヶ月ぶりの演劇。

仕事のゴタゴタからの
コロナのゴタゴタ

後のゴタゴタはきっと暫くの共存。

いろんなクラスターとやらを耳にはするし、
もはや先は見えないけども、

どうにか思考停止しないために
必要なモノであると判断

2004年に観た「赤鬼」と全く違う印象なのは、
きっと今の状況にハマリ過ぎるからだろう。

野田さんの舞台は往々にして大きな事象と合致する。
東日本大震災のときに上演していた『南へ』もソレだ。

自粛の暴発が他者へ向かう。

今の政治が何を言っても聞かないかもしれないが、
この舞台を観ればきっと何かを気づくかもしれない。

「劇場の火を消すな」と言って
自ら炎上した野田さんは
きっとワザと火を点けたんじゃないかと。

Q。

2019年12月26日 12時54分56秒 | 舞台

NODA・MAP第23回公演
『Q:A Night At The Kabuki』
Inspired by A Night At The Opera
作・演出:野田秀樹 
音楽:QUEEN
東京芸術劇場プレイハウス
出演:
松たか子 上川隆也
広瀬すず 志尊淳
橋本さとし 小松和重 伊勢佳世 羽野晶紀
野田秀樹 竹中直人 他

野田秀樹とQUEENて!!
野田地図は10年以上見続けているし、
【ボヘミアンラプソディー】は3度観た自分としては
楽しみで仕方なかった舞台。

・・
当然音楽も芝居も素晴らしいのだけど

・・・
天才×天才って各々で良いのかな。。

歌舞伎町で歌舞伎。

2019年05月26日 23時32分15秒 | 舞台
オフシアター歌舞伎
近松門左衛門 作
赤堀雅秋 脚本・演出
『 女殺油地獄 』

出演=中村獅童/中村壱太郎/上村吉弥
嵐橘三郎/赤堀雅秋/荒川良々

新宿FACE

キレイになりつつある歌舞伎町の

それでもまだ場末感漂うライブハウスで歌舞伎を上演。

それ自体から演出が始まる。



遊ぶ金から借金が膨らみ、追い込まれて人を殺める。

この界隈で起きそうな事件は300年前の実話が原作。


何が日常で何がそうでないのか。

不思議な感覚に陥った。




世界は一人。

2019年03月13日 16時41分20秒 | 舞台
『 世界は一人 』

作・演出=岩井秀人

音楽=前野健太

出演=松たか子/瑛太/松尾スズキ
平田敦子/菅原永二/平原テツ/古川琴音

東京芸術劇場 プレイハウス



いろんな想いが頭を廻り感情が揺れた。

舞台が終わり劇場を出たのに

涙が出てくる。


何がどうリンクしたのか、

わかるようなわからないような。


心の囲いが開いてしまったような。














贋作 桜の森の満開の下。

2018年11月21日 21時47分46秒 | 舞台


『 贋作 桜の森の満開の下 』

作・演出=野田秀樹

出演=妻夫木聡/深津絵里/天海祐希/古田新太
秋山菜津子/大蔵孝二/藤井隆/村岡希美
門脇麦/池田成志/銀粉蝶/野田秀樹


東京芸術劇場 プレイハウス


正直ストーリーは難解でどこまで理解出来たのか疑問だが、

不思議といつも左目からしか流れない感涙が、今日は右頬も伝った。



今の演劇の集大成を観てしまったような、、

この後の観劇が少し心配。







平成中村座。

2018年11月12日 16時50分46秒 | 舞台


3年ぶりに幕が開いた平成中村座。

十八世中村勘三郎七回忌の追善公演。



今日は公演合間の追善座談会。

当日まで発表されていなかったゲストは

笑福亭鶴瓶

野田秀樹

松本潤


亡くなって7年経ったとは思えない勘三郎さんの存在感はどうしたものか。

久しぶりの平成中村座はやっぱりワクワクした✨✨✨✨



切られの与三。

2018年05月14日 23時20分28秒 | 舞台
渋谷・コクーン歌舞伎第十六弾
『 切られの与三 』
瀬川如皐 作「与話情浮名横櫛」より
補綴:木ノ下裕一
演出・美術=串田和美

出演=中村七之助、中村梅枝、中村萬太郎、中村歌女之丞、中村鶴松、真那胡敬二、笹野高史、片岡亀蔵、中村扇雀


ジャズのような生演奏が流れても
コクーン歌舞伎じゃ驚かないが、
流れる世界は何とも言い難い。

立ち役の七之助演じる与三郎の
線の細さと頼り無さがモヤモヤしたまま芝居が進む。


自らの運命を受け止める思いとやるせなさ
弱い一人の人間に歌舞伎の型がハマる美しさに
胸が熱くなったのは狙い通りなんだろうか。

TERROR テロ。

2018年01月18日 23時27分33秒 | 舞台
「 TERROR テロ 」

作=フェルディナント・フォン・シーラッハ
翻訳=酒寄進一
演出=森新太郎
出演=橋爪功/今井朋彦/松下洸平
   前田亜季/堀部圭亮/原田大輔/神野三鈴

紀伊國屋サザンシアター



テロリストにハイジャックされた旅客機を撃墜し、
164人の命を奪い、7万人を救った空軍少佐。
彼は英雄か、罪人か?



面白いのは有罪か無罪を決めるのは“観客”による投票で、
公演ごとに結末が変わるということ。


今日14:00開演の回は有罪147:無罪146により〔有罪〕
なんと1票差!みんな真剣。客席に響めきがおきました。



世界中で公演されているこの作品
ほとんどの国では全公演無罪という結果も出ているそうだけど、
2016日本で朗読劇(橋爪功一人4役)が行われたときは4公演全て有罪と。



これは、議題・結果共になかなか思慮深い。


フランクフルト(全24公演):有罪 1 /無罪 23
ブラウンシュヴァイク(全32公演):有罪 7 /無罪 25
ニュルンベルク(全36公演):有罪 2 /無罪 34
フライブルク(全29公演):有罪 2 /無罪 27
ウィーン(全10公演):有罪 0 /無罪 10
コペンハーゲン(全26公演):有罪 4 /無罪 22
ロンドン(全33公演):有罪 0 /無罪 33
テルアビブ(全2公演):有罪 0 /無罪 2
ミュンヘン(全78公演):有罪 15 /無罪 63
ベルリン(全49公演):有罪 6 /無罪 43


ヘドウィグ(ホンニン)。

2017年10月14日 16時55分17秒 | 舞台
今は無き渋谷シネマライズでの公開が2002年

日本での舞台版で演じたのは、

三上博史、山本耕史、森山未來。



2017年、あれから15年、まさかの本人。




『 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ 』


シアターオーブ



ヘドウィグ:
ジョン・キャメロン・ミッチェル

イツァーク:
中村中



イヤ、本人スゴい、て本人だけども、

日本舞台版ソレゾレ、ソレはソレでよかったけども、


ヘドウィグを創って、演じたその人だもんな。。。

いいモノ観た!

謎の変奏曲。

2017年09月15日 23時00分50秒 | 舞台
『 謎の変奏曲 』
作=エリック=エマニュエル・シュミット
演出=森 新太郎
出演=橋爪功/井上芳雄

世田谷パブリックシアター



世俗から離れ島に独居するノーベル賞作家の元へ
一人の地方紙の新聞記者が訪れる。

二人を巡る真実とは。


場面転換なしの2時間半、二人だけの会話劇。

二転三転していくストーリーも
二人の役者の確固たる世界観にドンドン惹き込まれる。


ここ数年で観た中で、
本と演出と演者の全てが素晴らしい稀有な舞台に思う。

、、、いいもの観た!!!