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口腔乾燥症

2011年12月05日 | 病院だより
いい天気が二日と続かない気候となっていて今日はまあ良い天気ですが明日は雨の予報ですし、一日おいてまた雨の予報となっています。
気温も最高気温は10度を超えない日が続くようになっています。
学校ではインフルエンザが猛威を奮いつつあります。
予防接種は早めにするようにして下さい、効果が出るまでにはしばらの日数を要しますので。
 本日は病院便りを掲載します。

 口腔乾燥症はいわゆる“口が渇く”病的な状態で、一般的に唾液分泌量減少や唾液腺機能低下を認めます。 
唾液分泌量の減少は、う蝕の発生や歯周炎の増悪のみならず、摂食・嚥下機能の低下、味覚障害、舌の疼痛、口腔カンジダ症の発症に関わっています。
なお、唾液中の分泌型IgAは、病原性細菌やウイルス感染を抑制する働きがあるといわれています。

 口腔乾燥症の原因
 1)病気の症状として生じる場合
  シェーグレン症候群と呼ばれる自己免疫疾患や糖尿病、唾液腺の疾患、脱水、ストレスなど。
 2)病気に対する治療の結果として生じる場合
  薬剤の副作用、唾液腺への放射線照射など。薬剤が原因の場合が非常に多い。
 3)その他
  口呼吸など。

 口腔乾燥症の治療
 原因薬剤の変更や減量、保湿剤、人工唾液、唾液分泌促進剤、口腔機能訓練、水分補給など。

 米国の老人ホームで、前述の唾液中分泌型IgAを測定した報告があります。
これによると、分泌型IgAは週末に分泌速度の増加が認められました。
この老人ホームでは週末に家族や友人が面会に訪れたり、教会を中心としたさまざまな社会奉仕やレクレーションが行われていました。
つまり、この結果は、生き生きと生活し、精神的にも充実することが唾液分泌を促進させ、ひいては健康増進に繋がることを物語っていると考えられます。
 本日の記事は前田歯科口腔外科部長でした。
 
 ハチドリの独り言
  今週末10日土曜日からデイサービスではクリスマス会が開催されます。
  いつもだとゲームなどをして楽しんでいましたが今回は趣向を変えて昼からはこの期間中毎日ボランティアの方々が来られ、ハーモニカの演奏等が実施されます。(決して手抜きではありません)
 当日の模様は、実施後おいおい掲載していきますので楽しみにして下さい。

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