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禁煙のすすめ

2007年06月26日 | 病院だより
二ヶ月ほど前に「たばこの害について」というタイトルで掲載しましたが本日は別の視点から禁煙について掲載致しますのでご覧下さい。
今からでも遅くありません
 *タバコ1箱で2時間寿命が縮む
 喫煙は肺癌、肺気腫、心筋梗塞、狭心症などのリスクを増加させます。
癌死亡率トップの肺癌だけでなく、食道癌や喉頭癌の発生にも大きく関与しており、癌で死亡する率は吸わない人の4.7倍にもなると言われています。
毎日タバコを1箱吸うだけで1日2時間、年間30日も寿命を縮めていることになります。
*喫煙率がまだ高い日本
 昨年秋のJTの喫煙率調査では男性41.3%、女性12.3%で、合わせて26.3%でした。
徐々に減ってきてはいるものの、欧米と比較してまだまだ喫煙率は高いと言わざるをえません。
さらに、副流煙は受動喫煙として周囲の人の健康まで害します。
タバコにかかる費用も塵も積もればで、毎日1箱吸うと年間10万円、10年で100万円になります。
しかもタバコが原因で病気をすると何万円も、いや何10万円もの医療費が負担になります。
 *禁煙の具体的方法は?
 ガン予防の最も重要で手っ取り早い方法は禁煙することです。
わかっちゃいるけどストレスは多いし、簡単に止められないから辛い思いもされている事でしょう。
タバコはニコチン依存症なので、1人で禁煙するのはなかなか困難です。
やめようという動機付けと強い意志が最も大切です。
 三菱病院ではタバコをやめたいと思う人を応援し、禁煙のお手伝いをしております。
具体的には禁煙補助薬であるニコチンパッチを毎日1枚体に貼り付けて、ニコチン依存症状を緩和します。
是非禁煙を決意されるよう、そして手助けの必要な方は気軽に医師にご相談下さい。
実際に半分の方が禁煙の継続(卒煙や離煙)に成功されています。
 
 *肺癌検診を受けましょう。
 胸部レントゲン写真では診断不可能であったごく小さい肺癌も肺のCT検査で発見できる時代になりました。
早期発見すれば肺癌も怖くありません。
それには人間ドックの利用が最も効果的です。
40歳以上で喫煙される方は必ず毎年、そうでない方も最低2年に1回は肺のCT検査を受けることをお勧めします。
 禁煙成功のための10カ条
1.禁煙の動機をはっきりさせる
2.実際に禁煙行動に移す
3.一日単位で考えて禁煙を実行する
4.日常の行動パターンを変える
5.タバコから逃げる
6.タバコの代わりに他のことをする
7.喫煙はニコチン依存症だと受け入れる
8.禁煙の効果を確認する
9.ちょっと1本は絶対にダメ
10.決して諦めず、何回もチャレンジ
<ハチドリの独り言>
本日の記事は院長先生が社内向けに発信したものを掲載しました。
前回の記事にもあるとおり喫煙はニコチン依存症です。
喫煙習慣のない人から見ると喫煙をする人は不思議な人なのですが。
今からでも遅くはありません。 タバコを止めて蔵を建てましょう。

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