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見ル前ニ跳ベ

バイきんぐ小峠の日記

授業参観

2009-09-25 17:26:57 | ショート・ストーリー
「僕のお父さん」 2年3組山下雄太


僕のお父さんは俳優のピストン荒木です

僕はまだ観たことないのですが、たくさんの作品に出ているそうです

お母さんも引退してしまいましたが、桜木ルミという女優だったそうです

お父さんとお母さんは現場で出会って、僕はその時に出来た子だと言っていました

お父さんが俳優だというと、みんなは嘘だと言います

証拠を見せろと言われたので、家の近くのレンタルビデオ屋さんにお父さんの作品を探しにいった事があります

店員さんに「ピストン荒木が出ている作品を探しているんですけど」と訊くと、店員さんは困った顔で店の隅っこを指さしました

そこにはピンクのカーテンがぶら下がっていて、18という数字が書かれていました

僕は嬉しくてそこに走って行ったのですが、あと少しというところで店員さんに全力で止められてしまいました

僕はどうして諦めきれず今度はお父さんの部屋にこっそりと入って探してみました

本棚の奥にDVDがありました

そこには裸のお母さんが載っていて、とてもびっくりしました

裏を見ると小さく「ピストン荒木」と書いていたので、僕はとても嬉しくなりました

ほらみろ、やっぱりお父さんは俳優なんだ

僕を嘘つき呼ばわりした佐藤くんに証拠として持っていきました

佐藤くんはなかなかそのDVDを返してくれません



お父さんに仲の良い俳優さんの名前を教えてといったら


「ローター秋山」

「ゴールドフィンガー69安達」

「高速対面座位マモル」

「ヘビーローテーションローション西岡」

「ノーコンドームノーライフ岡部」

「ちょこっとボール向井」

「ポルノ昇」

「コンニャク船越」

「バックトゥーザフューチャー緒方」

「バックストリートボーイズ村山」

「ドリンキングピル弥生」

「東京パイプカットブラザーズ」

「早漏戦士ハヤインジャー」

「遅漏戦隊シンドインジャー」

「黒船たけし」

「アナル番長」

「スカトリアン幸田」

「糞食系男子横田」

「バター土佐犬ポチ」

「キンタマ袋とじ卵とじ大介」


と全員聞いた事ない人たちでした

「この人たち有名なの?」

と訊くと

「ある世界では死ぬほど有名な人たちだ」

と遠くを見ながらつぶやいていました



この間家が突然停電になりました

お父さんは驚いて「灯り!灯り!」と慌てていると、お母さんが見たこともない大きさのぶっとい派手なローソクに火を付けてやってきました

お父さんは「さすが!」と言ってとても喜んでいました


その夜、お父さんとお母さんの寝室で何かを叩く音と「痛い!痛い!」という声が聞こえてきました

お父さんがお母さんを殴っている

お父さんはお酒に酔うと時々、おかあさんに暴力を振るいます

僕はそっと部屋の中を覗きました

殴られているのはお父さんでした

お母さんは蝶々のようなメガネをしてさっきのぶっといローソクを持ち、お父さんはロープにグルグル巻きにされてひざまづきヨダレをたらしていました



そんなお父さんももうすぐ引退をすると言っていました

お母さんに「ムスコがいうことをきかない・・・」と言っていたのを偶然ききました

僕のせいだ

僕がもう少ししっかりしなきゃ

絶対いい子になるから


お父さん

僕、頑張るよ


濱田さん

2009-07-21 17:57:24 | ショート・ストーリー
どうもみなさんこんにちは、フルチンでフルスイングです

最近先輩のメインストリート濱田さんに2回ご馳走なりました

ありがたい事です

その2回の呑みで

「お前のブログに俺の名前が出てきた事がない!」

「今の話、ブログに書け!」

と、どう少なく見積もっても30回くらい言われました

なので、今日は濱田さんのことを書きたいと思います



濱田さんはスイスの山奥で生まれ、ドイツの孤児院で育ちました

常に愛情と血に飢えていた濱田さんは、毎日喧嘩に明け暮れ、周りからは「冷めたナイフ」と言われ大変恐れられていました

性欲の方も尋常ではなく、ケモノとも平気で性交を繰り返しました

「オオカミと正常位でやった男」

と知られ、周りからは常に一目置かれる存在だったのです



15歳のある日、濱田さんは自由を求め孤児院を抜け出し、韓国を経由して日本にやってきました

濱田さんの第二の故郷、秋田です

のどかな土地、純朴な人々

濱田さんは今まで味わったことのないのんびりとした時間を過ごしました



しかし悲劇は突然訪れます

祭りで賑わっている神社のトイレの中で、なまはげに犯されてしまいました

喉元に包丁を突き付けられ、「泣ぐ子は居ねーがー!」と罵倒され続けました

ひとりのなまはげが終わると、次のなまはげが入ってくる

濱田さんは秋田中のなまはげに犯され続けました

この「なまはげレイプ事件」は3週間にも及び、濱田さんの身体ははまはげの精液と衣装のわらにまみれて、心身ともに衰弱しきってしまいました


町の人からは

「なまはげとバックでやった男」

と不潔がられ、呼び名も

「冷めたナイフ」から「なまはげ包丁」へと変わり、誰にも相手にされなくなりました



完全に居場所を失った濱田さん

”スイスに帰ろう・・・”

そう思っていた時、偶然見たお笑い番組でついふき出してしまいました


”笑いって素晴らしいな”

俺もこの華やかな世界に足を踏み入れたい

濱田さんは、そう強く願い、笑いの門を叩いたのでした



元来ボケ気質の濱田さん

どうしてツッコミなのか、この間の呑みの時にお聞きしました

濱田さんはゆっくりとした口調でこう話してくれました

「昔、散々なまはげに突っ込まれたからな・・・今度は俺がつっこむ番やと思って・・・」

ハイボールを片手に遠くを見据えている濱田さんの目は、何だかとても穏やかに見えました





告知


7月23日(木)
「巌流島」 ~6つのシチュエーションでコント対決~
出演:バイきんぐ キラッキラーズ
場所: 千川 Beach V
時間: 19:00開場 19:30開演
チケット: 前売1000 当日1200

キラッキラーズと新ネタを6本つづやるライブ

明後日です

お時間ある方是非いらしてください

チケットはHPトップから予約、またはここに書き込んで頂ければ大丈夫です

どうぞ宜しくお願いします



追伸:濱田さんホンマにすみません!また呑み連れて行ってください!絶対!




植物の成長

2009-04-03 18:05:35 | ショート・ストーリー
桜乱れる昼下がり

俺は短くはない勤めを終え、今日出所する

クラブのトイレで注射を打ち過ぎ、俺とキリストと聖母マリアで近親相姦3Pをやっている幻覚を見ている時、通報を受けた警官がトイレのドアを蹴破って中に入ってきた

俺は週末の混雑しているクラブのトイレの中で、3時間意味不明な言葉を叫びながら発狂していたらしい

そのまま御用となった



それから数カ月、ガタイのいいホモに肛門を犯されながら今日という日を待った

逮捕時に所持していた持ち物を役人に一つづつチェックされ受け取る


携帯電話

財布

タバコ

ライター

ipod

名刺

サングラス

ガム

そして鉢植え


捕まった当日売人に「おまけ」と言って貰ったもので、その時は眼も出ていなかったそれが、今は凛々しく葉をひろげていた

嫌でも時間の経過を窺うこととなる

全ての持ち物を受け取ると、角刈りの役人が無愛想に言う

「もう戻ってくるなよ」

俺は深く頭を下げこの無機質な部屋を出る

とりあえず今日から自由だ


一服しようと急ぎ足で外に出ようとすると、後ろから別の役人が追いかけてきた

「一応と思って検査していた結果が今でた」

俺は何の事を言っているんだろうと首を傾げる

役人は俺の右手の鉢植えを指差しながらこう続けた

「その植物、マリファナだな」


そのまま手錠を掛けられ、さっき歩いてきた廊下を歩かされる

部屋のドアを開けると、僕に持ち物を渡した角刈りの役人が無表情で立っていた

そして先ほどと全く同じトーンで相変わらず無愛想にこう言った

「おかえり」



タンクトップ

2009-03-17 18:07:08 | ショート・ストーリー
どうもみなさんこんにちは、離婚の理由はジェネレーションギャップです

今日は暖かいですね

さっきタンクトップ一枚で歩いている奴がいました

狂ってると思いました

暑いからシャツを脱いだとかではありません

手ぶらだったので家からタンクトップのみで外にでてきたのです

きっと彼はタンクトップが好きなんでしょう

早くタンクトップを着て街を闊歩したい

肩と首筋をむき出しにして風を感じたい

ずっとそう願っていたのだと思います

きっと正月くらいからタンクトップの事ばかり考えていたのでしょう

冬物セールでやれ50%引きだ70%引きだと世間が騒いでいる中、そんな事など目もくれず彼は定価でタンクトップを購入していたのです

「俺はお前らとは違う!お前らは流行の先取りかもしれないけど、こっちは季節の先取りだ!」

そう思いまながらタンクトップ一枚で歩ける陽気な日を待ち望んでいました

彼は待ちました

ひたすら待ちました

いつ来るかもわからない

タンクトップ一枚で歩ける「Xデー」を夢みて・・・



その日は突然やってきました

朝起きて明らかに昨日までとは違うこの陽気

テレビをつけるとニュースキャスターが5月下旬の暖かさだと告げる

彼の好きな言葉は「異常気象」

ついにこの日がきたと太陽の神に祈りを捧げた

迷っている暇などない

今すぐに

今すぐに街へ飛び出すんだ

この極上のタンクトップを着て



玄関で靴を履いていると母親が驚いた顔でこう言ってきた

「あんた!そんな恰好でどこ行くの!?」

彼は後ろを振り返らず、正面を見据えて静かにこうつぶやいた

「かあさん、夢の向こう側へ行って行ってくるよ」

そう言ってドアを開け家を飛び出した



街には自分と同じ境遇の奴で溢れ返っていると思いきや、どんなに目を凝らしても一番薄着でロンT

信じられない事に一番薄着でロンT

世間の目は冷たく、明らかに好奇な目で犯される

そんなはずはない

今日タンクトップ着なくていつ着るというんだ!

発狂しそうなった

タンクトップを着たまま発狂しそうになった

路頭に迷い始めたその時、前から知人がやってきた

そしてこちらに近づいてきて声高らかにこう叫んだ


「まだ3月だよ」






体育祭

2008-09-24 13:55:03 | ショート・ストーリー
どうもみなさんこんにちは、オクラホマミキサーの振り付けをした者です

すっかり秋めいてまいりましたね

秋といえば体育祭があります

全国には実に多種多様な体育祭があるかと思われますが、みなさんはこの体育祭をご存じでしょうか

山形県の奥地にあるのどかな田園地帯

この土地に古くから伝わる独創かつハレンチな体育祭

「キンタマ体育祭」

この辺りの小学校のほとんどはこのキンタマ体育祭を行っております


まず演目として最初に行われるのは

「綱引き」

小学生=包茎

という概念をうまく取り入れ、お互いの余りに余った皮を結び引っ張り合うというもの

競技終了後は当然皮が伸びきり、もう一生自分を亀頭を拝むことが出来ない者が続出する


「棒倒し」

まず「投稿写真」「デラベッピン」などの成人男性本を配布し勃起させる

ピーっという笛の合図とともに、相手のペニスをつかみ取り上下させる

先に相手を射精させ、ペニスを萎えさした方(倒した方)が勝ちとなる


「大玉ころがし」

学級委員のキンタマにキンタマが50倍に膨れ上がるワクチンを注射しクラス全員で転がし競い合う


「クラス対抗リレー」

学級委員のペニスを切断し、バトンの代わりとする以外は普通のリレー


「組み体操」

キンタマを使った組み体操

特に男子生徒全員による、キンタマの皮を伸ばしての「一人扇」は圧巻で、見るものを凌駕し、もはやそれをキンタマとしてみる父兄は誰ひとりとしていない


「借り物競走」

言うまでもなく借りてくる物はほとんど「キンタマ」

「おとうさんのキンタマ」「校長のキンタマ」「中国人のキンタマ」「有害なキンタマ」「クオリティーの高いキンタマ」「正面から見るとシャネルのマークのように見えるキンタマ」「松方弘樹のキンタマ」

と細かく指示があり、その判定は”小学校の体育祭”という垣根を越えとてもシビアに行われる


「玉入れ」

自分のキンタマを引きちぎりカゴに入れる

キンタマがカゴに入るかどうかの前に、自分のキンタマを引きちぎることが出来るのかどうかの「勇気」が問われる


そして体育祭終了後、血とキンタマと涙で覆い尽くされた運動場は


修羅と化す





「キンタマ取扱い説明書」

2008-08-06 14:20:47 | ショート・ストーリー
~キンタマ取扱い説明書~

・手を触れる時はバイ菌などが入らぬよう、石鹸などで綺麗に洗った手でやさしくおさわりください

・必ずしも左右対照とは限りませんので予めご了承ください

・触ったり性的興奮の要素となりますヴィジョンを脳裏に描いたりすると、通常の2~5倍くらいに大さになります。

・幼児がチュッパチャプスと間違えて口に含んだりいたしますと大変なことになりますので、手の届かない所へ保管ください

・入浴後垂れ下がりますが、時間が経つと元の位置に戻りますのでご安心ください。

・上下に動かすとそのうち「あんかけチャーハン」の「あん」のようなものが先端から勢いよく飛び出します。初めての方はびっくりなさらないようお願いします。なお顔を近づけ過ぎますと目に入る恐れがありますのでご注意ください。万が一目に入った場合はすぐに水でお流しください。失明する恐れがあります

・皮が余り過ぎておりますとそこに恥垢が溜まり、そのうち悪臭を放ちだしますので、ご注意ください。

・外出する時などは必ず布や綿で出来た下着で覆ってください。直に出して歩くと職務質問の対象となります。

・紐で縛ったり、潤滑油的な働きをするローションオイルなどをご使用いたしますと故障の原因となりますのでお控えくださいますようお願いします。

・年齢を重ねるごとに大きくなりにくくなってきますが、故障などでは御座いませんの予めご了承ください。

・万が一タマが3つ付いている場合は下記のお客様センターにお問い合わせください。すぐに新品とご交換させて頂きます。


以上のことをしっかりと理解し、お客様のより良いキンタマライフのお役に立てて頂ければと思います。


キンタマリスペクトフォーエバー社 代表取締役 佐野元春




買い物

2008-03-10 14:13:55 | ショート・ストーリー
どうもみなさんこんにちは、名もなきおやじです。

昨日腹へったんで”国民の台所”いなげやに行ったんです。

何食おうかなと食品売り場へ行き夕食の献立を考えました。

昨日は”ぶったぎりフィッシュ”刺身を食べたので今日は何にしようかと。

”集団焼きリンチ”焼肉を食べたいけど金がない。

”イタリア製おしゃれ泥棒”ピザにしようか。

”中国生まれの四角形”マーボー豆腐”もいい。

”脂番長”とんかつも捨てがたいし

”ガンジーのうんこ”カレーも食べたい。

”グルメな肥溜”鍋でもいい。

悩んだ結果、今日の夕食は”ナチス最終性器”ウィンナーと”ケネディーの尿”バドワイザーで軽く済ませることにした。

そして酒飲みのくせに甘いモノ好きの俺はお菓子へ足を運ぶ。

たくさんのお菓子がならんでいる。

”カブトムシの幼虫”カール

”赤いひじき”カラムーチョ

”アメリカの植民地”カントリーマーム

”70代の皮膚”ブルボン・ルマンド

”小人用サーフーボード”ハッピーターン

”困った時のコンドーム代用品”トンガリコーン

”老婆のエクスタシー”おばあちゃんのぽたぽた焼

俺は散々悩んだ結果”細い黒人”ポッキーを持って”そろばんの最終進化”レジへ向かった。

アルバイ店員が”リアップ効かず”バーコードを読み取り、俺はお金を渡し店を出る。

あ、そうだ。

俺は買い忘れたモノを思い出しまたすぐに店内に戻る。

息子に頼まれていたんだ

”幼児のスカトロ”カレーの王子様を



むかし話~キンタマデスティニースーパーペイン~

2008-01-09 18:10:39 | ショート・ストーリー
むかしむかしある所におじいさんとおばあさんがいました。

おじいさんは山へ芝刈りに行かず、おばあさんと一緒に川へ行ってキンタマを洗っていました。

おじいさんが丹念にキンタマを洗っていると、川上から大きなキンタマがどんぶらこどんぶらこと流れてきました。

家に持ち帰ってキンタマを割ると、中からかわいい男の子が出てきました。

「キンタマから産まれてきたのだから、名前は”キンタマ太郎”にしよう」


キンタマ太郎はすくすくと成長し、あっという間に大きくなりました。

ある日の事、キンタマ太郎はおじいさんおばあさんにこう言いました。

「鬼ケ島へ行って悪い鬼を退治してきます!」

おじいさんおばあさんは大変びっくりしましたが、キンタマ太郎の勇気ある発言に心を打たれ、その申し立てを快く受け入れました。


出発当日。

おばあさんはキンタマ太郎に「これを持っていきなさい」と言って袋を渡しました。

開けて中を覗いて見ると、たくさんのキンタマが入っていました。

「おばあさん、これどうしたの?」

”村人から引っこ抜いたんじゃよ”

キンタマ太郎は礼を言って家を後にしました。


旅の途中、犬・猿・キジに遭遇したので、キンタマを分けて仲間になってくれと懇願したのですが

”いらない”

”きたない”

”意味が分からない”

と、ないないないの三点尽くしで断られ、結局一人で鬼ケ島に辿り着きました。

「やい!悪さをする鬼よ!出て来い!」

すると岩陰からおおきなおおきな赤鬼が出てきました。

「お前を退治にしに来たぞ!」

”俺様を退治?おもしろい事をいうガキだ・・・・・ん?その腰に付けている袋はなんだ。何が入っておる?」

キンタマ太郎は袋の中身を赤鬼に見せてやりました。

”何だこれは?”

「キンタマだ」

”誰のキンタマだ”

「村人、おばあさんが引っこ抜いた」

”ひっ、ひっ、引っこ抜いた!?”

そしてキンタマが引っこ抜かれるのを想像して、その激しい痛みに目眩がし、雄叫びに近い声で天に向かってこう叫びました。

”キンタマデスティニースーパーペイン!!!”

そしてあまりのショックに真っ青になった鬼はその場にへたり込んでしまいました。

完全に戦意喪失になった鬼を見て、もう悪さはしないだろうとキンタマ太郎は鬼ケ島を後にしました。


キンタマ太郎が帰った後も、鬼はショックでしばらくその場を動く事が出来ませんでした。

”キンタマを引っこ抜くなんて・・・そんな・・・”

すると仲間の赤鬼達がやってきました。

「あれ!?どうしたお前!!!」

”いや、ちょっとショックな事があってな・・・”

「そんな事より、何だそのお前の身体の色!」

”・・・えっ?”

そうです、あまりのショックに真っ青になったのは顔だけではなく、全身真っ青になっていたのです。

その姿はもう赤鬼ではなく、完全に青鬼でした。

「何だその弱弱しい肌の色は?アッハッハッハッ!!!青だとよ!オイみんな、見てみろよ!こいつもう俺たちの仲間じゃねぇぜ!だって肌の色が違うからな!!!」

それからというもの青鬼は肌の色が違うという理由で周りから無視され、食べ物を取り上げられ、住む場所を限定され完全に隔離されてしまいました。


水面に映る自分の姿を見ながら、青鬼は呟きました。

”畜生、肌の色が違うっていうだけでどうしてこんな扱いを受けなければならないんだ。同じ鬼なのに・・・”

それから先、青鬼はなるべく誰とも会わないように

細々と暮らしてゆきましたとさ



これが一番最初におこなわれた

差別です



黄金の器

2007-10-04 13:29:14 | ショート・ストーリー
渋谷は丸山町にあるホテル街。

わたしはSM専門のデリヘル穣を呼びつけ、今まさに行為の最中。

女王様というのは名ばかりで、大抵は年増の肥満体型が多いのだが、今わたしに鞭を振りかざしている彼女は端正な顔立ちに抜群のプロポーション、そのうえ若いときている。

白い肌に黒のレザーのボンテージルックがとてもよく似合っている。


先ほど聖水を顔にかけてもらったので、次はいよいよ黄金を頂く番だ。

ついさっき女王様の中に大量の浣腸をぶち込んだので、そろそろ波が押し寄せてくる頃だろう。

女王様はわたしの顔にツバを吐きかけ「汚い目で私を見るんじゃないよ!このブタ野郎!」と罵りながらガーターベルトを外し、局部を露わにする。

わたしは仁王立ちになっている女王様の足の間に頭を滑り込ませ、ダムの崩壊を今か今かと待ち望む。

「私の汚物が欲しいんだろ?この変態マザーファッカー!」

見上げると女王様は本当に汚いモノを見るような目でわたしを蔑み、真っ赤なエナメルのハイヒールで顔を踏み潰してきた。

その瞬間わたしは発狂しそうなくらい欲情し、信じられないほどに勃起する。

するとわたしの顔の上にある女王様の腰が少し震えてきた。

遂にくる。

わたしはその瞬間を目に焼き付けようと女王様の局部を凝視する。

次の瞬間”ボトッ”と音を立ててわたしの顔に何かが落ちてきた。

一本糞・・・・・

それは見事な一本糞だった。

私は愕然とし勃起力も一瞬にして低下したが、一本糞が顔の上に転がっている現実を素直に受け入れた。

・・・・・馬鹿にしている。

わたしが欲しているのは軟糞。

肥溜にひしゃくをつっこみそれを肥料として畑にぶちまけるように、わたしの顔面に水分をたっぷりと含んだびちゃびちゃの排泄物をぶちまけてほしいのだ。

わたしにとってそれはまさしく人生の肥やしとなるのだから。


女王様は排出の達成感の為か少し震えながら天井を見上げており、まさか浣腸をしたにも関わらず一本糞が出たという事を露ほどにも思っていない様子。

わたしはそのお粗末な仕事っぷりを彼女に教えてあげようと思ったが躊躇する。

もしここで一本糞を出したという事実を付き付けられると、彼女のプライドはズタズタに切り裂かれてもう二度とこの世界に戻ってこないという可能性も十分ありうる。

ノーマルな人間は理解しがたいかもしれないが、プレイの最中に軟糞を出すのと硬糞を出すのとでは全く意味が異なってくる。

軟糞を顔にぶちまけるのはスカトロプレイとして成立しているが、硬糞一本糞を顔に乗せるというのは、ただのイジメだ。

彼女にしてみれば便所で大便をしているところを覗かれたようなもの。

大変恥ずかしい行為なのだ。


せっかく若くて有望な女王様がこの世界に降臨してきたというのに、わたしの一言で喪失させる事など出来るはずもない。

でもどうする。この一本糞を?

まさかベッドの下に隠すという訳にはいかない。

「黄金が消えた!?」と大騒ぎになる。

まるでルパン三世の世界だ。

では食べるか。

いや、恥ずかしながらわたしの歪んだ性癖はまだその域まで達していない。

その時ふと閃いた。

これだ!

わたしはその一本糞をまるでUNOの洗顔フォームのように顔に伸ばして両手でゴシゴシと擦り始めた。

一本糞は見る見るうちに形を変えながらわたしの肌に馴染んでいく。

あとは水だ、適度な水分があればいける。

女王様に気付かれなぬよう、硬糞を軟糞へと変えるんだ。

手元にミネラルウォーターの入ったペットボトルがあるが、それを顔にかけるという行動はあまりにも不自然すぎる。

八方塞に思われた次の瞬間、信じられないことが起こった。

上から水が降ってきたのだ。

わたしは一瞬何が起こったのか解らなかったが、上を見上げて納得する。

女王様が聖水を出されたのだ。

それはまさに干ばつ地帯に降り注ぐスコールのよう。命の恵み。

そして水を得た農作物が鋭気を取り戻し再びそびえ立つように、わたしの下半身も勃起を取り戻しいきり立ってきた。

完全に理性を失ったわたしは、言葉にならないくらいの奇声をあげ、文字通り

狂った。

まさか自分が一本糞を産み落としたなどとは微塵も感じていない女王様が、満面の笑みをわたしに向けやさしくこう呟いた。

「おい貴様、私の黄金の味はどうだい?」

わたしはドロドロの排泄物まみれの顔で彼女を見据えゆっくりと返事をした。

「はい、女王様。あなたの黄金は最高です。もっと、もっとくださいませ」

そう言ってわたしは先程注入した二倍の量の浣腸液を、彼女の中へとぶちまけた。



ダイナマイトプッシーキャッツ

2007-08-06 13:43:43 | ショート・ストーリー
キンタマが痒くて痒くて仕方なかったので必死で掻きむしっておりましたら、玉袋が破れてしまい睾丸が落ちてまいりました。

僕はそれを踏み潰そうと試みたのですが、その日は真っ赤なハイヒールを履いていたので巧く踏み潰すことが出来ず、しょうがなく日曜大工用品店に向かい万力をローンで購入してまいりました。

万力の先っぽに己の睾丸を噛まし、身体の全筋肉を集中させ奇声を発しながら腕に力を込めました。

ブチブチブチと爽やかな音を立てた後、ちょうど巨峰の皮から実が出るような感じで睾丸の中から何かが出てまいりました。

はい、精巣です。

今から風俗に行ってこれを見せびらかしてこよう。

グチャグチャに潰れた性器に対して、彼女達はいつものように濃厚なリップサービスを行ってくれるのでしょうか?

時代遅れのウォークマンでブランキージェットシティの”Dynamite Pussy Cats ”を聴きながらふと考えた

ある休日の昼下がり




LAST DANCE

2007-06-15 14:32:14 | ショート・ストーリー
私は蝶

夜の蝶

音に合わせてステップを刻みながら服を脱ぎ股を開く

声すら聞いたことのないあかの他人に陰部を見せる

オトコ共の厭らしい視線が容赦なしに私の暗黒部位に注がれる

そこから止めどなく溢れ出す水分

そこに純粋な物質など微塵も入っていない

欲望と悲しみで構築された水分

私の涙は枯れ果てたのではなく

ここに全て注がれているからだろう

今日このステージが終わると私はこの世界から引退する

お腹の中にちいさな命が宿っているからだ

下腹部はぷっくりと丸みをおび、もういい加減隠せる段階ではなくなってきた

相手の顔は覚えていない

泥とペンキとコンクリートで汚れた作業着を着た老いぼれに

このステージの上で抱かれた

”まな板ショー”

ストリップの伝統的ショーで、客とじゃんけんをして最後まで残った者が舞台上で踊り子と性交をする

普通は当然コンドームをつけるのだが私の場合ナマでやる

中に入ってきたときのあのゴムの異物感がどうしても耐えられない

14歳のとき同級生のおにいちゃんにヴァージンを捧げて以来この20年間一度もつけていない

今まで100人以上と寝てその内の20人と付き合いそして8回中絶している

最後の堕胎手術のときお医者さんに”多分もうこの先妊娠することはない”と呆れ顔で告げられた

もともと子供が嫌いだった私は当時は若かったこともあり、これで大好きなセックスが思う存分出来ると歓喜したものだが、歳とともに肌が枯れていくにつれその行為自体が酷く滑稽に思えてきて、ある夜涙が止まらなくなり死にたいくらいに後悔した

だから今回の妊娠が判明した時たとえ相手が汚い老いぼれだとしても、たとえ舞台上で複数の好奇な視線に晒されながらの行為中に出来た子供だとしても、それは嬉しくてただ嬉しくて

こんな私にまだ母親になる権利があったのだと、生まれて初めて胸の前で十字を切った

あれから八ヶ月

今わたしはピンスポの当たるステージで数人の客相手にラストダンスを踊っている

身にまとっている最後の衣服のショーツをBGMのシンディーローパーに合わせて焦らしながら脱いでいると、客席の扉がゆっくりと開きオトコが一人入ってきた

くたびれたランニングシャツから真っ黒に土方焼けした二の腕を突き出しているそのオトコは席に座ろうとせず、白髪交じりの頭をポリポリ掻きながら扉付近の壁に寄りかかったままずっとこちらを凝視する

しかしそれは他の客の舐めまわすような厭らしいものではなく、どこか哀れむような寂しい視線

その視線は胸や性器に注がれるのではなくお腹一点を追い続けている

私がショーツを取りそれを指の先で弄んでいるとき、そのオトコと目が合った

オトコは明らかに動揺し、わざとらしく一度視線を外したあともう一度私の目を見据え申し訳なさそうに頭を下げた

私は何がなんだかさっぱりわからず、罰が悪そうな顔をしてすでに帰ろうとしているオトコの姿を目で追う

逃げるように扉に手をかけ背を向けたとき、ランニングシャツの肩口から龍の刺青が見えた

それはヤクザ崩れに多くみられる筋彫りというもので、鮮やかな色が入る前の下書きの段階で終わっているもの

そこにどんな個人的理由があるのか知りはしないが、私は筋彫りの段階で終わらせている人間が中途半端に思えて仕方がない

だからその筋彫り龍を見たとき記憶がフラッシュバックしてすぐに誰だか思いだした

この子の父親

そう八ヶ月前今私が踊っているステージの上で私を抱いたオトコ

おおむね私の中にザーメンを放出した事が気に掛かりその様子を見にきたというところだろう

オトコはもう一度こちらを振り返り深々と頭を下げ扉の向こうへ消えて行った


私は踊りを終え楽屋へ戻る

すると支配人が”長い間ごくろうさん。あとこれお客さんから預かってきたよ”と言って花束と茶封筒を渡してきた

いくら今日が最後といえども私にプレゼントをする物好きなどいるはずもなく、それが誰からのモノか大方見当はつく

さっきのオトコだ

封筒を開けると中には一万円札が十枚と手紙が入っていた

このお金が堕胎手術費用か慰謝料なのかは定かではないが、あの老いぼれが己の生活から十万円を工面する事はかなりの負担を強いられたことだろう

私はお財布の中にそのお金を入れ、花束と茶封筒の中に入っている手紙をそのままゴミ箱へ捨てた


挨拶もそこそこにお店を後にして私は山手線の高架下をくぐり抜ける

お腹を擦りながら男の子が産まれますようにと願をかける

女だと私のこの淫蕩な血を受け継いで堕ちていくにちがいないから

駅へ向かう細い路地を歩いていると前方に上半身裸でふらふらとよろめきながら歩く小汚い酔っ払いの姿があった

千鳥足のくせして右手にはしっかりとワンカップのお酒が握られており、その背中には見覚えのある非力な龍が居座っていた

あのオトコだ

私は距離を置きながらその後を追う

駅に着くとオトコはキップ売り場を通り過ぎそのまま駅の反対側にある小さな公園へ入っていった

外灯が一つだけ燈る薄暗い公園にはベンチがありオトコはそこに腰掛ける

次の瞬間オトコは泣き出した

それはみっともないくらいに嗚咽をもらし鼻をたらしながら

両手で顔を覆いその間から涙が溢れ出す

ワンカップの瓶を壁に投げ付けその砕け散った音に通行人が何事かと思い足を止める

それでも一向に泣き止む気配はなく崩れ落ちるようにベンチから離れ両手をついてひざまずく

私は大人の男がこんなに泣いているのを初めて見た

しばらくするとオトコは立ち上がり公園の奥の方へ歩きだす

そこにはダンボールで作った家があった

靴を脱ぎこの暗闇でもわかるくらいに真っ赤になった目で空を見上げると何かぶつぶつと呟いてそのダンボールの中へ入っていった

私は足音をたてぬよう近づいていくと泣き疲れたのか中からちいさな寝息が聞こえてきた

その寝息を聞いたときなんだかとても落ち着いて穏やかな気持ちになる

よくわからないのだが心の中がほっこりとあたたかくなった

私は財布から十万円を取り出しそれをそっと家の中へと滑り込ませて公園を出る

子供が産まれて少しして、それでもまだ今この気持ちが変わらないようであればまたここを訪れよう

空を見上げてそう告げた




インポ⑤ 完

2007-06-01 17:41:20 | ショート・ストーリー
「クララ頑張れ!絶対歩けるから!」

「うん・・・でもハイジやっぱり怖い」

「勇気を出して!頑張るんだよ!」

「・・・わかった、やってみる」

何とクララは車椅子から立ち上がりました。

「クララが!クララが立った!」

「ハイジ!わたし立てた!わたし・・・うわっ!」

久しぶりに立ったクララは転んでしまい、スカートがめくれてパンツが丸見え状態になってしまいました。

それを見たおじいさんも、久しぶりに勃った。



インポ③

2007-06-01 14:41:23 | ショート・ストーリー
むかしむかし砂浜で亀が子供達にいじめられておりました。

そこに村の釣り人が通りかかった。

釣り人「おい、子供達何をやっているんだ」

子供「亀をいじめているんだ」

釣り人「いじめては駄目だ。可哀想だろう」

子供「だってこのおじちゃんがお金をやるから俺の亀をいじめてくれって頼んできたんだよ」

そこにはズボンを下ろしチンコ丸出しの中年が横たわっていた。

釣り人「あんた何やっているんだ」

中年「インポなんだ。しょうがないだろ」

釣り人「いくらインポだからって、お金を払って子供達に自分の亀をいじめさせるのはよくない」

中年「じゃあアンタがどうかしてくれよ」

釣り人は仕方ないといった様子で自分の竿を置き、今度は露出した中年の竿を手に取った。

それからタマキンを持ち上げ、その裏筋を舐めてあげた。

すると今までフニャフニャだった中年の竿はみるみるうちに勃起してきた。

中年「ありがとう!インポが!インポが治った!あなたのお名前は?」

釣り人「裏筋太郎です」