便利なんだろうな

上司が体調不良で休みがちなせいもあって、上司をすっ飛ばしてエライさんから仕事の指示が来る事が増えてきました。それは仕方が無い事だし構わないのですが、コピーを頼むといった便利使いまで回ってくるのです。誤解が無いように先に断るのですが、コピーみたいな作業を俺に頼むなと言っているのではなくて、コピーを頼むというのは象徴的なだけであって、「あ」と言えば「うん」の呼吸でサッサと動く私が便利なあまり、何でもかんでも頼まれるようになるのです。
自分を誉めるのですが（笑）、私も自分が部下だったら便利だろうなと思うのです。目上の人に「コピーを２０部頼む。」と言われれば、それまでしていた仕事をほっぽり出して直ぐにコピーに行って、言われなくても表裏コピー＆左上をホッチキスで留めて並べておく、我ながら気を使いすぎて嫌になります（笑）。今日なんて、上司が休まれたもんで歯止めが利かなくなって、あれもこれも指示が出まくりなのです。こうやって自らが磁石の様に仕事が集めるから、しんどくなって病気になったんだと、前の職場の先輩に良く忠告されたんですが、これが私と言う人間の芯の部分なんでしょうね、これだけは変りません。
書いてて思い出したのですが、この性分を強化したのが、いま隣の席に座っている元上司でして、
（その１）
「コピーしてくれ。」とかワシが頼んだら直ぐにやれ。直ぐに出来ん理由がある時は、いま手が離せないので、終わったら直ぐにやりますとか断りを入れろ。そうせんと、ワシは席に座って、お前を見ながら「あいつは何でコピーせえ言うたのに、コピーしやがらんのか。」とイライラするじゃろ。自分より偉い人間が頼む言う事は、いくら優しく頼んどっても、すぐせえと言う命令と思え。
（その２）
馬鹿には、コピー一つとっても、手取り足取り指示するんじゃ。表裏にコピーした後、左上をホッチキスで留めて、ここに並べて置いとけって感じでな。出来る奴には、「会議をセットせえ。」くらいしか言わんのよ。そしたら、会議には誰を呼んで、資料は何が必要で、何部コピーして、と言わんでも全部考えてやるもんよ。相手を見て指示を変えとると言うことを気付け。優しい上司じゃと思うなよ、馬鹿じゃと思われとるんど。

コピーをキーワードにしても、すぐに２つ思い出しました。したがって、エライさんに呼ばれたら、じっとしていられないのは、隣に座っている元上司のおかげ（せい）です（笑）。結婚式の仲人もしてもらったのですが、披露宴の最中の雛壇で、挨拶に来た目上の人に対する言葉遣いが間違ってると怒られた事もあったな。キリが無いので、ここら辺にしておきますが、おかげで当たり前の大人になれたと感謝しているのです（本当）。
しかし、こうして考えてみると性分じゃなくて、１０年間ですり込まれたもんですね。