goo blog サービス終了のお知らせ 

経営システム雑考

企業に在籍する経営学博士の雑考

フローの単位(3)

2005-09-23 15:41:55 | ストック&フロー
投資・回収の正弦波運動は、投資を下方への振幅X、回収を上方への振幅Xとし、組織速度ωで進行する周期運動と考えてよい。一般に、周期運動の記述としては、最大振幅Xと等しい大きさをもち、周期速度ωの角速度で、反時計方向に回転するベクトルXとして記述されることが多い。ベクトルXのx軸となす角度をωtとすれば、x、y軸への振幅Xの正射影は、 x = X cosωt、 y = X sinωt  (1) . . . 本文を読む

フローの単位(2)

2005-03-19 13:04:42 | ストック&フロー
フローは、様々な異なったフローから構成される。 フローは、投資回収が定義され、実行され、計測可能となる。 組織活動は複数の異なった活動が連鎖したシステムである。これを価値連鎖(Value Chain)と呼ぶ。ここでは、資源管理、財務、研究開発、生産、販売を価値連鎖として想定する。これらは、コアコンピタンスから派生し、位相をもつ。 フローは、これらの属性、すなわち、投資回収、派生、位相を表現し . . . 本文を読む

フローの単位(1)

2005-01-22 09:42:11 | ストック&フロー
「どのようなフローも等質である」という仮定は、単純化しすぎである。モデルを構築していくうえで捨象は不可欠であるが、本質を切り落としてはモデルの意味が無くなる。 会計においては、金=フローの種類を峻別し仕分けしている。給与と経費を混同して使うマネージャーはいないだろう。 一方、経済学における「所得=消費+貯蓄」や、会計学における「資産=負債+資本金」は、一見すると、公理、すなわち、真であることを . . . 本文を読む

フローの多様性

2004-07-25 17:44:23 | ストック&フロー
ここでは、利益、資金、貨幣の概念について経済学と会計学における定義を調査し、フローの多様性を議論する。 経済学における利益は、利益の発生源泉や帰属関係を主な問題として、期首と期末の純財産を比較しその増加額を利益とする。一方、会計学では、企業の現実を適正に表現するものとして、一定期間の収益から費用を差し引いたものを利益としている。会計理論の多くはこの利益概念を中心に展開され、利益に対する見方として . . . 本文を読む