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経営システム雑考

企業に在籍する経営学博士の雑考

投資回収の表出

2007-09-16 12:02:36 | 周期運動
  今回は、久々に周期運動の記事を書こうと思う。興味がある方は、日本経営システム学会の講演論文集No.36 2006、学会誌Vol.24 No.2 2008(★)、または、本ブログの周期運動のカテゴリーの関連記事も一読願いたい。 ★;「周期的アトラクタを用いた投資回収モデル」   本ブログでは、一貫して「組織の基本運動は投資回収である」との視点に立って、いろいろな経営現象を読み解いている。言い換 . . . 本文を読む

自己組織化(2)

2005-01-04 15:35:54 | 周期運動
先人たちは、社会現象の多くのパターンを膨大な文字情報として残している。しかし、読者は、いつ起こるともわからない稀な事例としてしか理解できない。これらは明らかに法則性とは言えず、当事者は非常に限られた経験という不確かな情報によって将来に向けた意思決定をせざるを得ない。 このような知の限界を認識したうえで、自己組織化という視点から、現存する社会現象を「モデル化する」という研究作業には、無意識であるに . . . 本文を読む

リミットサイクル(経営)

2004-07-18 09:39:12 | 周期運動
経営システムへのシナジェティクスの適用では、経営システムの状態を示す巨視的変数が一般化していないため、質的特性の設定と、運動の数学的モデルが並行して研究されている。ここでは、この2つの観点から従来研究を概説する。 Weidlich & Haagは、社会システムの巨視的変数について、集団を構成するメンバーが採り得るa個の態度ベクトル(attitude vector)からなる態度空間(attitud . . . 本文を読む

リミットサイクル(経済)

2004-07-04 18:11:23 | 周期運動
非線形性やカオス理論を導入した研究のスタートは、1967年にGoodwinが成長率循環をリミットサイクルで示したことに始まる。しかし、本格化するのは1980年代に入ってからである。シナジェティクスの適用の全体像については、Zhangがその概要を示している。以下では、経済学における代表的なシナジェティクス研究を調べることにする。 Goodwinは、経済の成長理論と循環理論を組合せることで、成長率循 . . . 本文を読む

自己組織化

2004-06-27 10:24:55 | 周期運動
自己組織化の過程においては、均一・未分化で静止した状態から、不均一で高度な秩序をもった状態への移行、あるいは、多くの部分系から構成される系が、巨視的スケールで新しい秩序をもった状態へ移行する過程などが観察される。このような秩序状態においては、単一の振動数もった振動や、複数の振動数をもつ様々な準周期運動(ストレンジアトラクタ)、あるいは、ランダムな運動(カオス)などが現れる。 したがって、自己組織 . . . 本文を読む