第1回「幻の伊藤若冲」
江戸時代、18世紀の京都で活躍した画家・伊藤若冲の幻の名画「松樹番鶏図」を100年ぶりに発見し、若冲展を企画していた向井美術館に盗難予告の葉書が来た。
内覧会当日、京都府警三条署の刑事・白石亜子(南野陽子)たちが警戒を強めているところに、「贋作が飾られています」とのメモが寄せられる。
メモの送り主は浦沢右(財前直見)。大学の非常勤講師で、美術品を扱う事件で警察に協力 . . . 本文を読む
NHKBS 世界一番紀行 「世界で一番北の町~ノルウェー」
北極点に近いスバールバルSvalbard諸島。ここに世界で一番北の町がある。ビザなしでも自由に働け、住むことができるフリーゾーン。ノルウェーの首都オスロから北へ約2000kmのスバールバル諸島に、ロングイヤービエンLongyearbyenという町がある。北緯78度13分、定住人口をもつ町としては世界最北である。ノルウェー領だが、192 . . . 本文を読む
『火の魚』は室生犀星の原作をもとに2009年にNHK広島放送局が制作したドラマ。平成21年度(第64回)文化庁芸術祭大賞(テレビ部門・ドラマの部)受賞。
瀬戸内の島に住む老作家・村田省三のもとに、東京の出版社から女性編集者・折見とち子が通ってくる。村田はかつて都会に住み、ベストセラーを連発した流行作家だが、現在は故郷の島に戻り、独り暮らしをしながら小説を書き続けている。東京からやって来た編集者・ . . . 本文を読む
大学を卒業し、ジャーナリストをめざしてニューヨークにやってきたアンディ。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性たちが死ぬほど憧れる仕事を手にしてしまった!それは一流ファッション誌"RUNWAY"のカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント。しかし、それは今まで何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった!ミランダの要求は、悪魔的にハイレベル。朝から晩まで鳴り続けるケイタイと横暴な命令の . . . 本文を読む
近代国家として生まれ変わった明治の日本。混沌としたなかでも、人々は子どものような純粋さで明るい未来を信じ、力強く生きていた。そして、そんな時代を駆け抜けた、四国は伊予(現在の愛媛県)出身の若者たちがいた。
日露戦争の日本海海戦を圧倒的勝利へと導いた秋山真之。その兄で、のちに「日本騎兵の父」と呼ばれることになる秋山好古。閉塞的な歌壇・俳壇に風穴を開け、日本文学に新たな地平を見出した正岡子規。若くし . . . 本文を読む
幕末の江戸へタイムスリップしてしまった脳外科医・南方仁が、満足な医療器具も薬もない環境で人々の命を救っていき、その医術を通して坂本龍馬・勝海舟・緒方洪庵ら幕末の英雄たちと交流を深め、いつしか自らも歴史の渦の中に巻き込まれていくという、壮大なストーリーとなっている。 ”誰一人自分を知る者がいない”という孤独な状況下で、知恵と情熱をもって患者たちを救う仁の姿は、「人を救うのは人である」ということを見る . . . 本文を読む
シベリアで11年間、過酷な労働を課せられた壹岐正(唐沢)は、帰国して大阪の近畿商事に入社。大本営参謀時代の作戦力などを期待されてのことだった。軍事とかかわりのある仕事を断っていた壹岐だったが、戦闘機納入を巡る商社間の争いに巻き込まれていく。
今回は「不毛地帯」を経営学的に読み解いてみよう。ここでは、商戦や競争に着目し幾つかの観点で考えたい。
競争とは、同じ目的に向かって勝ち負けや優劣を競い合う . . . 本文を読む
遺体を棺に納める“納棺師”という職業を通して、様々な死と向き合い人生をみつめるヒューマンドラマ。偶然、納棺師の見習いとなった元チェリストの大悟は、妻の美香には冠婚葬祭の仕事とごまかして働いていた。日々とまどいながらも様々な死と出会い成長していく大悟と、それを見守る美香を本木雅弘と広末涼子が好演。“納棺師”が死に化粧と納棺の儀式を行う。死に装束の着物の衣ずれの音までが響くように、指先まで神経が行き届 . . . 本文を読む
NHKドラマ 白洲次郎 第2回「1945年のクリスマス」
鶴川の家・武相荘で、正子と子供たちと疎開暮らしをする次郎。敗戦と同時に吉田茂は「我々の見据える着地点はただひとつ。誇りある日本の再生」として次郎を終戦連絡事務局次長に抜擢、GHQと対決する最前線に送り込む。流暢なクイーンズイングリッシュを武器に占領軍と堂々と渡り合う次郎は“従順ならざる唯一の日本人”と呼ばれるようになる。昭和天皇からダグラ . . . 本文を読む
沸騰都市 第7回 シンガポール 世界の頭脳を呼び寄せろ
東京23区程度の面積に480万人が住む都市国家シンガポール。最新の統計では、一人あたりのGDPは3万5千ドルを超え、日本を抜いてアジアで最も豊かな国となった。日本以上に狭く資源もないこの国の急成長を支えているのは、独自の人材確保政策。政府は『向こう20年間に200万人の高度専門人材の移民を受け入れる』という大胆な方針を発表した。世界的な金融 . . . 本文を読む
沸騰都市 第6回 サンパウロ 富豪は空を飛ぶ
BRICsの一角を担い、新興国パワーの象徴でもあるブラジル。世界的な金融危機の荒波はブラジルをも襲っている。その試練をブラジルは、圧倒的な農業力と豊富な資源で乗り切ろうとしている。経済の中心地であるサンパウロには、「空飛ぶ富豪」と呼ばれる人たちがいる。日常の移動手段はヘリコプター。自宅からビル屋上のヘリポートに上がり、オフィスや商談へと、まるでタクシ . . . 本文を読む
初々しい2人のリアルな恋を描き、1995年のベルリン映画祭銀熊賞を受賞した恋愛映画『恋人までの距離(ディスタンス)/原題:Before Sunrise』の続編が届けられた。現実と同じく劇中でも時は流れ、9年後となる2004年の2人の姿を描く。旅の途中で恋に落ちたアメリカ人青年ジェシーとソルボンヌ大の学生セリーヌ。半年後にウィーンでの再会を約束し、別れた2人は――? 前作と同様、とてもアメリカ映画と . . . 本文を読む
沸騰都市 第4回 イスタンブール 激突 ヨーロッパかイスラムか
アジアとヨーロッパの境界線、イスタンブールのボスポラス海峡。原油を満載したタンカーが、昼夜絶え間なく航行し続ける。東西の十字路に位置する歴史的なこの都市は、好調なヨーロッパ向けの製品輸出を受け、多数の外国企業が進出を果たし、この数年で急速な経済成長を遂げた。ファッション、音楽、若者がひしめく街の様子は西洋の都市となんら変わりが . . . 本文を読む
世界最貧国のひとつに数えられてきたバングラデシュが、目覚しい経済成長を遂げている。年5パーセントを超える経済成長を持続し、BRICsに続く有力新興国「NEXT11」にも選ばれた。政府は十分に機能せず、輸出できるような天然資源もなく、外資にもほとんど頼れないこの国が、なぜここまで急速な発展を遂げたのか。
その原動力となっているのは、貧困層の劇的な所得の向上である。この10年で全人口に占める . . . 本文を読む
NHKスペシャル「シリーズ沸騰都市」。第2回はロンドンである。今ロンドンが、「世界の首都」の地位をニューヨークから奪い返しつつある。数年前まで多国籍企業は、NY証券取引所で上場するのが常だったが、今や多くの企業がロンドンに押し寄せる。外国為替や外国株式の取引量もロンドンがNYを抜き去った。
ロンドン復活の大きな要因は、インド、ロシア、中国、中東など新興国との結びつきを深めたことにある。同 . . . 本文を読む