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バスターミナルなブログ

全国のバスターミナルやバス旅の紹介(※ブログ内のデータは原則として撮影時のものです)

福住

2025年08月04日 | 関西


兵庫県丹波篠山市に位置する、福住です。

ウイング神姫、京阪京都交通が発着します。



福住には、かつて鉄道が通っていました。

1972年に廃止となった国鉄篠山線がそれで、福住駅は篠山線の終点でした。国鉄篠山線は、篠山口駅(福知山線)〜園部駅(山陰本線)間を結ぶことを目指していましたが、実際には篠山口駅〜福住駅間が開業したところで建設は終了。盲腸線のまま、志半ばで使命を終えました。

残念ながら、篠山口〜園部間は鉄道では繋がりませんでしたが、この区間には並行して国鉄バス「園篠線」が運行されており、篠山口〜本篠山〜福住〜園部を本線として、いくつもの支線を有していました。そのため、福住はバスの拠点にもなりました。



福住駅の跡地に今も残るJRバス時代の車庫。

私が訪問したときは、留置車両はいませんでしたが、車庫機能は現存していて滞泊する車両があるそうです。

また、福住に到着したバスが折り返すときには、一旦車庫の中に入ります。



福住の停留所



整備がされ、きちんと手入れされている待合所です。

失礼ながら、地方の集落によくある、ありふれた停留所に、ここまで手が加えられていたことに驚きを隠せませんでした。



その理由は、貼られていた掲示物で判明しました。

地元のまちづくり協議会、高校、大学が一体となって、竹を使った待合室を作り上げたそうです。当初は機能一辺倒のトタン板を用いた待合所でしたが、放置竹林の間伐材を活用し、2017年から順次、町並みに合うように改修。2023年には外壁を焼杉板に更新しました。



バス停は、集落にとって玄関口と言える重要なランドマークですから、大切に扱う、このような取り組みは素晴らしいと感じました。



さて、現在の福住には、ウイング神姫と京阪京都交通の2事業者が発着します。

かつて、運行していた西日本JRバスの「園篠線」は2002年に撤退。その際、路線維持のために使える手段はなんでも活用しました。地場の路線バスへの引き継ぎ、自治体による貸切バス事業者に委託、スクールバスへの混乗、支線の乗合タクシー化などの施策がとられました。

兵庫県側は神姫バス(現在のウイング神姫)に引き継がれましたが、県境をどうするかは課題となったそうで、結果的に県境を挟んで京都府側は、京都交通(現在の京阪京都交通)に貸切委託をしました。いわゆる21条バスです。路線が分断されたため、園篠線と同じルートを現在のバス路線で乗車しようとすると、この福住で両路線を乗り継ぐルートが一般的となります。



2023年11月現在
ウイング神姫の時刻表



2023年11月現在
京阪京阪交通の時刻表



ウイング神姫便

丹波篠山市のスクールバス一般混乗車両で運行していました。



京阪京都交通

以前は貸切委託(21条バス)でしたが、今は制度が改正され、いわゆる通常の乗合バスとして運行しています。



福住を含めたこの地域は、鉄道が廃止され、その後、代替となるJRバスすらも廃止された経緯を持ちます。

しかし、様々な代替手段を活用し、かろうじてバス路線の維持は叶いました。



そんな過疎地域ですが、実際に現地を訪れ、地元の方々によるバス停を大切にする姿勢に、頭の下がる思いがしました。

この先も路線が維持されることを願うばかりです。



<撮影2023年11月>
 

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近鉄上本町バスターミナル

2025年04月09日 | 関西


大阪府大阪市天王寺区に位置する、近鉄上本町バスターミナルです。

かつては近鉄高速バスをはじめとする都市間バスが発着したターミナルですが、近年は伊丹空港リムジジンバスののりばとして活躍してきました。しかし、2025年4月から開催される大阪・関西万博のアクセスバスターミナルに決まり、ターミナルのリニューアルを行いました。



まず、紹介するのは近鉄線のプラットホーム。

今回の整備では、鉄道の3番線を廃止し、バスターミナルへの通路としました。



新たに設けられた、バスターミナル改札口。

左へ行くと、関西空港へのリムジンバス、あべのハルカス行きのバスのりば、右へ行くと、今回紹介する、近鉄上本町バスターミナルです。



それでは、改札を出て、近鉄上本町バスターミナルへ向かいましょう。

この通路は、かつて3番線だった場所です。



鉄道のホームとは、大きなガラスで隔てられています。

エスカレータを上るとバスターミナルのある2階です。



最初に1階の様子を紹介します。

1階には、コインロッカーを設置。荷物のホテル配送機能が付いているのが特徴です。



1階には化粧室、それから奥には近鉄バスの窓口があります。



続いて、バスターミナルのある2階に上がります。

柱に埋め込まれたデジタルサイネージが目をひきました。

サイネージには、バスの出発案内も表示されます。



近鉄上本町バスターミナルに到着しました。

かつては、駐車場のワンスペースという雰囲気でしたが、今回のリニューアルでは、照明がデザインされ、明るい場所になりました。



広々とした待合室。

待合室の中には、リムジンバスの券売機を設置しています。

(バスの運行時間外に訪問したので照明は落とされていました)



のりばは、島が2つで、3つののりばを有します。

1番のりばが伊丹空港リムジンバス、2・3番のりばが大阪・関西万博会場行きです。



伊丹空港行きが発着する1番のりば。



のりばには、出発案内のサイネージを設置しました。



発車時刻と運行会社が表示される模様です。



下部には、時刻表と各種案内です。



最後に、大阪・関西万博会場行きの2・3番のりば。

「ミャクミャク」「こみゃく」でデザインしています。2台停車出来るので、もしかしたら増車等の使い方も出来るかもしれません。



上本町駅は、鉄道を介して伊勢・志摩・奈良といった各観光地へのアクセスも良好です。

そんな近鉄沿線と、万博会場とを結節する、近鉄上本町バスターミナルを紹介しました。万博会場へのシャトルバスは4月13日から運行を開始します。



<撮影2025年3月>
 

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マルビル 大阪・関西万博バスターミナル

2025年03月30日 | 関西


大阪府大阪市北区に位置する、マルビル 大阪・関西万博バスターミナルです。

ここは、2025年4月13日から夢洲で開催される「EXPO25 大阪・関西万博」のアクセスバスターミナルです。

大阪駅の周辺では、北側と南側の2か所にバスターミナルを設けました。その南側が、今回紹介する「マルビル 大阪・関西万博バスターミナル」となります。



大阪駅の中央南口。



そこから、すぐの場所に「マルビル 大阪・関西万博バスターミナル」があります。

マルビルの建て替え計画に伴い、大阪マルビルと大和ハウス工業は、万博期間中、その敷地をバスターミナルに無償提供しました。



ターミナルの案内図

のりばは2つ、バスの待機パースは8つの構成です。ターミナル内には、待合室やトイレ、地下へのエレベータを整備しました。



バスのりばの入口。



1番と2番のりば(おりば)



出発案内の表示板でしょうか(?)

各のりばには、デジタルサイネージらしき設備が見られます。



バス待機スペース。

8台のバスが駐車出来ます。



そのうち3か所は、EV用の充電器を設置しています。

運用方はわかりませんが、休憩等の待機中に充電を行うのでしょうか。



敷地内には、旧マルビル時代の外壁を展示していました。



新ビルの竣工は、2030年とのこと。

ここにバスターミナルが存在するのは、万博開催の期間限定です。



最後に、このバスターミナルを発着する事業者は、京阪バスが主体です。

京阪バス、明星観光バス、中央交通バスが運行し、車両のタイプは、観光バスタイプ、路線バスタイプ、自動運転バス(路線タイプ)と多彩な顔ぶれとなる予定です。



<撮影2025年3月>
 

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本篠山

2025年01月08日 | 関西


兵庫県、丹波篠山市に位置する、本篠山です。

神姫バスのグループ会社である、ウイング神姫が発着します。



黒豆で有名な、丹波篠山。

鉄道の最寄駅はJR福知山線の篠山口駅で、そこから距離にして約5km離れた場所に位置します。

街の中心部から外れた場所にあるのが、今回紹介する本篠山の停留所。なかでも、篠山口方面の乗り場は、まるで鉄道のプラットホームのような様相です。それもそのはず、本篠山は、かつて国鉄(省営)の自動車駅でした。上記画像では、プラットホームの奥に空き地がありますが、ここに駅舎があり、営業所がありました。



駅舎が解体されてしまったので、残る自動車駅時代の名残は、このプラットホームです。

かつては、園篠線(えんじょうせん)と呼ばれ、園部~篠山口間を結ぶ本線を主軸に、多くの支線を持っていました。



現在のプラットホームには、ウイング神姫のポールと、ベンチが置かれています。



篠山営業所方面のバス停は、反対車線です。

こちらにはプラットホームはなく、バスポールが置かれているだけです。



私が訪問した2023年11月現在の時刻表(篠山営業所方面)

ウイング神姫・篠山営業所のメイン系統だけあって、便数は多いです。

主に、JR福知山線の篠山口駅と篠山の市街地を結ぶ役割を担っています。



続いてプラットホーム側。

ウイング神姫の篠山口駅行きが出発しました。



2023年11月現在の時刻表(篠山口駅方面)



かつての駅舎(営業所)跡。

最後は福知山営業所篠山支所という扱いでした。



「園篠線発祥之地」の石碑

園篠線の歴史は古く、国鉄が鉄道省だった時代です。1934年(昭和9年)に篠山(現在の篠山口駅)~原山口間が開業。その後、山陰本線の園部まで延伸し、その名前のとおり、園部駅と篠山口駅を結ぶ園篠線の形態が完成しました。



その後、多くの支線を有し、本篠山はその基地として機能します。

園篠線は、省営バスの4原則「先行・短絡・代行・培養」によるところの(福知山線と山陰本線の)「短絡」に当たりますが、1944年(昭和19年)に開業した国鉄篠山線の「先行」にも該当します。国鉄篠山線は、篠山口~園部間を結ぶ鉄道を目指しましたが、結果的に篠山口~篠山・福住間が開業したところで、打ち止めとなり、盲腸線で終わった篠山線は、1972年(昭和47年)に全線廃止となりました。もともと国鉄バス園篠線の走っていた区間ということもあり、鉄道代替の役割も担うことになりました。

その後、国鉄の分割民営化を経て、園篠線は西日本JRバスに引き継がれましたが、不採算路線として2002年(平成14年)に撤退をしました。

撤退後に路線は分割され、篠山口側は神姫バス(現ウイング神姫)に転換、園部側は園部市が京都交通(現京阪京都交通)に委託、その他、スクールバスへの混乗、乗合タクシーに委託が行われ、現在、本篠山を発着しているのは、神姫バス(現ウイング神姫)に転換した路線です。



<撮影2023年11月>
 

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桧山

2024年03月24日 | 関西


京都府船井郡京丹波町に位置する、桧山(ひのきやま)です。

西日本JRバス、京丹波町営バスが発着します。



桧山は、山陰本線の園部駅~福知山駅間を結ぶ、西日本JRバス「園福線」の拠点となる停留所です。

1939年に路線開設し、鉄道省の省営バス、国鉄バス、JRバスと歴史を重ねてきた「園福線」は、2024年3月31日をもって廃止が決まりました。桧山は、かつての自動車駅で、広大な敷地に、鉄道のようなプラットホーム、数多くの発着場、営業所を有します。

自動車駅について、簡単に説明すると、鉄道の無い駅です。国鉄の旅客列車のかわりにバスが、貨物列車のかわりにトラックが発着しました。鉄道の周遊券等を持っていれば、そのままバスに乗車することも出来ましたし、駅によっては、小荷物の取り扱いもしていました。例えば、東京都内の駅から桧山駅宛で小荷物を送れば、桧山駅で受け取ることも出来たはずです。



ここには、西日本JRバスの京丹波営業所が存在します。

「園福線」の車両基地であり、バス運行の中枢となる場所です。路線廃止に伴い、京丹波営業所の廃止も決まりました。



それでは、桧山停留所を見ていきましょう。

何よりも、自動車駅の印象を深く植え付けるのが、「西日本JRバス 桧山駅」と表記された駅名看板です。



それから、鉄道の駅を連想させる、プラットホーム。

線路を引けば、列車がきそうな雰囲気です。



プラットホーム中央には、待合室があります。

そして郵便ポスト。



待合室の内部。

ベンチが並びます。



「園福線」の路線図。

桧山は、園部駅へ約30分、福知山駅へ約60分の場所に位置します。



2023年11月現在の「園福線」時刻表。

園部駅方面へ8便、福知山駅方面へ5便を運行しています。園部駅~福知山駅間を直通する便もありますが、その大半は桧山で系統を分離しています。



こちらは、京丹波町営バスの路線図。

その多くは「園福線」と同様に、かつては西日本JRバスが運行していた路線です。路線廃止により、自治体運行のバスに代替しました。

路線図を見ると、かつて桧山は、JRバスが集まる拠点であったのがよくわかります。



2023年11月現在の町営バス時刻表。



他に、プラットホーム上には、飲料の自動販売機や、お手洗いがありました。



出発を待つ、町営バス。



ワンボックスタイプの車両もいます。



さて、午後の福知山駅行きが営業所を出庫してきました。

近隣の学校の下校時刻に合わせて、便を設定しているようです。



福知山駅行きのバスが到着すると、大勢の小学生がバスに乗車しました。



のりばには、町営バスも据え付けられました。下校ラッシュです。

おそらく昔は、つばめのバス達が並んた光景が見られたのでしょう。

そして、最後まで残った「園福線」もまもなく姿を消すことになります。



最後になりますが、西日本JRバス「園福線」が廃止される4月1日以降は、園部駅側が中京交通、福知山駅側が京都交通に引き継がれます。但し、その分離点は桧山ではなく、桧山より福知山側に位置する菟原~丹波大身間が事業者の境目となります。



<撮影2023年11月>
 

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園部大橋

2024年01月05日 | 関西


京都府南丹市園部町に位置する、園部大橋です。

京阪京都交通、中京交通、西日本JRバスが発着します。



園部大橋は、国道9号線上の停留所です。(※国道477号線との重複区間)

国道脇に小さなロータリーがあり、そこに待合所を設置しています。歴史が感じられる待合所で、ここには、かつて京都市内~京都府の北西部を結んでいた(旧)京都交通が発着していました。



(旧)京都交通は、モータリゼーションの普及等によって経営が行き詰まり、2004年に会社更生法の適用を受けます。

その後、バスの営業エリアは二分化され、現在は、南側が京阪バスの支援を受けた京阪京都交通に、北側が日本交通の支援を受けた京都交通になりました。これにより、この園部大橋は京阪京都交通に引き継がれています。かつては、京都市内行きの国道本線が1時間あたり4便発着していた時代もあった園部大橋ですが、現在は京都市内への路線はありません。



京阪京都交通時刻表 ※2023年11月現在

京阪京都交通は、(旧)京都交通の路線を引き継ぎました。かつての国道本線の運行はありませんが、西側をぐるりと回って亀岡~園部を結ぶ八田線、西日本JRバスから引き継いだ園篠線等が発着しています。



中京交通「ぐるりんバス」時刻表 ※2023年11月現在

(旧)京都交通の路線のうち、園部町(※現在は南丹市)の地域内路線に関しては、コミュニティバス化され、中京交通が「ぐるりんバス」として引き継ぎました。



令和元年に運行開始した中京交通「ぐるりんバス」新光悦村線時刻表。

今では、(旧)京都交通の廃止代替路線だけではなく、新規コミュニティ路線も運行するようになりました。



西日本JRバス「園福線」時刻表 ※2023年11月現在

園部~福知山を結ぶ国鉄時代からの路線です。全線を通して運行する便は少なく、途中の桧山で系統分離している便が多いです。

2022年に京都府へ対し、運行を維持することは困難であることを申し出ており、現在は代替交通手段の準備が進んでいます。園福線を引き継ぐのは、南丹市側が中京交通、福知山市側が京都交通になる予定で、2024年3月をもって西日本JRバスの路線としては廃止となる見込みです。



待合所には(旧)京都交通時代の名残が残っています。

文字がかすれていますが「快適さを安心に乗せて」「京都交通株式会社」と書いてあるようです。



「天の橋立方面行のりば」の表記も確認出来ました。

かつて、一般道を使い、京都市内~天橋立間を結ぶ系統があった痕跡です。



待合所のベンチ。



待合所の構造にビックリ。

驚く事に、水路の上に待合所が建築されていました。



さて、停留所に中京交通の口司行きがやってきました。

南丹市のコミュニティバス「ぐるりんバス」です。



京阪京都バスに引き継がれなかった、(旧)京都交通の園部市内(※現在の南丹市)地域内路線を担当しています。



こちらは西日本JRバスの「園福線」

2024年3月をもって、西日本JRバスは園福線からの撤退を表明しています。園部側を引き継ぐのは「ぐるりんバス」を運行している、中京交通になる予定です。



かつて、この停留所の主だったのは、(旧)京都交通と国鉄バス(西日本JRバス)でした。その後、(旧)京都交通が姿を消し、まもなくJRバスも姿を消します。歴史を知るものは、この待合所だけになりそうです。 



<撮影2023年11月>
 

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新神戸駅(ハイウェイバスのりば)

2023年11月03日 | 関西


兵庫県神戸市に位置する、新神戸駅です。

六甲山のふもと、JR山陽新幹線の高架下に設置したバスターミナルで、西日本JRバス、本四海峡バス、神姫バス、JR四国バス等が発着します。



新神戸駅には、いくつかのバス停留所がありますが、今回紹介するのはハイウェイバスのりばです。

ここには、2つののりば(1番・2番)と、バスの駐車場を有します。



まずは、1番のりばの紹介です。

スイッチバックして入線する1番のりばには「本四・淡路高速線」が発着します。

徳島へ「阿波エクスプレス神戸号」
淡路島・洲本方面へ「かけはし号」
淡路島・東浦方面へ「大磯号」

…が出発します。



2023年5月現在の時刻表。

どの系統も、便数は多いです。山陽新幹線や北神地域と、徳島や淡路島間とを連絡する役割を担います。



本四海峡バスが1番のりばに据え付けらるところです。

のりばへはバックをして進入します。



淡路島・東浦バスターミナル行きの「大磯号」

この後、三宮バスターミナル、高速舞子で乗客を集め、明石海峡大橋を渡り、淡路島へと渡ります。

本四海峡バスは、明石海峡大橋が開通することで影響を受けた、船舶事業者の離職者再雇用を目的に設立されました。



続いて、2番のりば。

高松へ「高松エクスプレス神戸号」
有馬温泉へ「有馬エクスプレス」
神戸空港へ「阿波エクスプレス神戸号」

…が出発します。



2023年5月現在の時刻表。

こちらも高松、有馬温泉、神戸空港との連絡の役割を担います。

特記すべき点として、本来は神戸~徳島間を結ぶ「阿波エクスプレス神戸号」の、新神戸駅~神戸空港間を区間利用できる点があります。



2番のりばは、生田川の橋の上にあります。

こちらは、スイッチバック進入ではありません。



1番のりばと2番のりばの間の高架下には、バス駐車場があります。

ここで折り返しのバスが待機をしています。



「JR高速バス きっぷ売場」

駅構内にあり、バス乗車券の券売機を設置しています。



生田川

新神戸駅の中央を流れ、六甲山地から神戸港へと高低差を下っていきます。



山に囲まれた新神戸駅は、新幹線の高架下に川が流れ、その脇にハイウェイバスのターミナルが配置されます。

地形的条件から、狭い土地に色々と詰め込まれていて、なかなか興味深い場所です。



新神戸駅にハイウェイバスのバスターミナルが出来たのは、比較的最近のことです。1998年の明石海峡大橋開通によって、関西~淡路島~四国が地続きになり、そこには高速バスの新たな需要が生まれました。西日本JRバス、本四海峡バス、JR四国(※当時はJR四国の直営)は「Blueネットワーク」を構築。共同運行する3社のバスには、共通のステッカーを貼付するなど、高速バスの発展に力を注ぎました。神戸側の発着地には、繁華街の三宮に加え、山陽新新幹線の新神戸駅を発着することで、長距離を走る鉄道と高速バスとが繋がりました。淡路島・四国への玄関口になった新神戸駅は、広域な結節点として機能しています。

さて、そんな新神戸駅ですが、1972年の開業から50年以上が経過し、神戸市では、駅前広場の再整備を行う方針を決めました。再整備では、利便性や魅力の向上を図り、駅前広場を人と公共交通優先の空間とする方針です。

バス関係に目を向けると、公共交通(バス・タクシー)を改札階である2階に集約し、乗換えの利便性を向上します。まだ正式な発表はありませんが、これにより、ハイウェイバスのターミナルは、高架下から2階へと移転することとなり、必然的に、新幹線高架下のバスターミナルは、廃止されるものと思われます。

高速バスが、高架下のターミナルを発着する姿は、いつまで見られるのでしょうか。



<撮影2023年5月>
 

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西ノ京駅

2023年10月24日 | 関西


奈良県奈良市に位置する、西ノ京駅です。

奈良交通、エヌシーバスが発着します。



ここは近鉄橿原線の西ノ京駅。

薬師寺、唐招提寺の最寄り駅で、時間帯によっては特急列車も停車します。



西ノ京駅のバスのりばは、1番と2番の2か所にわかれます。

駅前から離れた1番のりばは、西方面の系統が発着。構内には折り返し場を有し、バスの待機にも使われます。2番のりばは、春日大社殿、県庁前といった奈良市中心部への系統が発着します。



まずは1番のりばから見ていきましょう。

折り返し場を有する1番のりば。

乗客は、屋根付きのプラットホームでバスを待ちます。



敷地内では、路線バスの他に、病院の送迎バスが発着していました。



屋根付きのプラットホーム。

ベンチを設置しています。系統図、時刻表などは、壁面に掲示していました。



運行系統図と運賃案内



2023年8月現在の時刻表(西方面)

系統が複数ありますが、奈良県総合医療センターへの路線が多く、複数系統合わせて日中でも1時間あたり4便を運行しています。

そのうち1時間あたり2便が奈良市中心部へ直通する系統なので、その半分が、ここで折り返す運行形態です。



奈良市中心部から、奈良県総合医療センター行きが到着しました。



折り返し場の奥には入らず、乗降を行いました。



続いて、2番のりばへ移動します。

まもなく近鉄橿原線の踏切を渡る、春日大社殿行き。

この周辺は、道路が狭く、かつ見通しも悪い区間です。無線機を携行した誘導員さんが連携をとってバスの運行を確保しています。



踏切を渡って、西ノ京駅の1番のりばに到着します。



バスが停留場に着くと、電車へと乗り継ぐ乗客がバスから降りて来ました。



2023年8月現在の時刻表(東方面)

概ね1時間あたり2便を運行しています。

近鉄電車で奈良市中心部へ向かうには、大和西大寺駅で橿原線から奈良線に乗り継ぐ必要がありますが、バスならば乗り継ぎがありません。かつ、JR奈良駅や奈良公園、県庁前といった場所にも向かう事が出来ます。バスを使うメリットです。



春日大社殿行きのバスが発車しました。

狭隘路を進んでいきます。それなりに交通量もある県道ですが、歴史あるお寺が多い土地柄、道路の拡幅は難しいのかもしれません。



<撮影2023年8月> 
 

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(旧)京都交通 祇園

2021年01月08日 | 関西


京都府京都市東山、祇園四条に位置する京都交通の祇園です。

ここは過去のバスターミナルです。2004年に経営破綻した、(旧)京都交通の祇園営業所が設けられ、ホテルの一角にバスの車庫がありました。



ホテル(当時は祇園ホテル)の駐車場。ここがかつての祇園車庫です。

私は、バスの車庫だった当時は撮影していません。

「京都交通」「祇園車庫」で画像検索をかけると、先人の趣味人の方々が撮られた当時の姿を見る事が出来るので、興味ある方は参考になさって下さい。



ここから舞鶴や天橋立、亀岡方面へのバスが出発していました。

祇園営業所が廃止になったのが1996年。まもなく25年が経過しますが、今も当時の面影を残しています。



駐車場の奥をのぞくと、駐車スペースもないのに、黒く煤けた壁が見えました。



壁には、開口部が設けられています。(敷地外から撮影)

推測ですが、この開口部は、バスの排気ガスを外へ抜く、換気口ではないでしょうか。黒い煤は、当時のバスのものかもしれません。



ここは、京都の繁華街「祇園四条」に位置するので、立地は良いです。

ただし、都市間をまたぐ中長距離バスのターミナルとして考えると、アクセスに難があったかもしれません。結節点としての優位性は、京都駅のようにはいきません。



(旧)京都交通の経営破綻により、亀岡・京都地区は京阪京都交通に引き継がれましたが、祇園への路線はありません。

手元にある、1977年の時刻表を紐解くと、祇園では、概ね15分間隔で路線バスが発着していた記載があります。特に京都~舞鶴間は、約3時間かけて一般道を走るバスが1時間間隔で運行されていました。当時は(旧)京都交通の国道本線と競合する山陰本線の普通列車は、1時間に1本程度のディーゼル・客車列車しかなかったので、バスに優位性がありました。しかし、山陰本線は路線改良や電化、増発を行い、速達性も利便性も向上。現在(※2021年1月)では快速・普通列車が毎時5本走る地域路線にまで成長しています。

モータリゼーションの普及や、沿線人口の減少、鉄道の近代化、地域輸送への注力もあり、やがて(旧)京都交通は経営破綻への道をたどります。1996年の祇園営業所廃止後も、鴨川を渡った四条河原町を起終点に運行を続けてきましたが、2004年の経営破綻をきっかけに、市バスや京阪バスへの代替輸送が可能な四条河原町は廃止。京都駅前発着へと改められました。



現在、日本交通グループとなった京都交通が運行している、京都駅~舞鶴間の高速バス「~海の京都~舞鶴赤れんがエクスプレス号」は、かつて祇園~舞鶴間を運行していた、国道本線の現在の姿です。

もしも、祇園営業所が今も残っていたら、あの車庫を発着するエアロエースの姿が見られたかもしれません。(HD車は無理かな?(^^))

参考:2019年5月乗車 西日本JRバス ~海の京都~ 舞鶴赤れんがエクスプレス




<撮影2020年12月>

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西舞鶴駅前

2019年11月20日 | 関西


京都府舞鶴市に位置する「西舞鶴駅前」です。

京都交通と共同運行事業者等が発着します。



近代的な西舞鶴駅。



JR舞鶴線や・・・



京都丹後鉄道、宮舞線が集まる交通の拠点です。



その西口ロータリーの一角に、京都交通の西舞鶴駅前案内所があります。



バスのりばと駅前案内所。



案内所の中に入ると、ベンチが並ぶ待合室となっています。



窓口が設置され、乗車券類を購入する事が出来ます。



案内所からバスのりばを望みました。歴史を感じる待合室という印象です。



2019年4月現在の時刻表。

主力となる路線は、西舞鶴と東舞鶴を循環する「東西循環線」です。左回りと右回りがあり、どちらも日中は基本30分間隔なので使いやすい系統です。高速バスもコンスタントに京都、大阪、神戸への便が発着します。当時は東京(品川)への夜行路線「シルフィード号」もありました。



停車しているのは「東西循環線」左回り。



こちらは京都丹後鉄道、宮福線が発着する大江駅前行き。福知山市へと越境する路線です。



日本交通の高速バスが到着しました。



建物はレトロですが、それなりにバスの発着があり、乗車券も購入できる、そんな使い勝手のよい西舞鶴駅前でした。



<撮影2019年4月>
コメント (2)
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