ヘアセット

1年以上更新をしていなかった気がする。

しばらく就活のESや面接のために文章作りはしていたがそれも終わった。段々と文字を見たり書いたりすることも無くなってしまったのでブログを書こうと思った。

目標は2日に1回。　幸い1か月分くらいはネタがある気がする。

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先日、髪が伸びてきて生活に支障が出たので散髪に行った。

昔からトラディショナルな髪型に憧れがあったのでオールバックにしてもらった。

その後大学の部室で友人に会うと、「今日何かあるの？」と聞かれた。

彼が質問した理由はたぶん、普段ボサボサ髪の私が完璧なヘアセットをしていたからだろう。

「なんで見せる相手もいないのに美容院に行って髪を切るのか？」と問われているような気がした。

 

 

私が初めて髪の毛に関心を持ったのは高校3年の頃である。

コロナ禍においてやる事が無かった私は自分磨きをしたく――　モテたかったから初めて美容院に行った。姉が利用している美容院でカットが￥4,000だった。当時カット￥2,000の床屋に行っていたので大きな出費だと思ったが、行った後は自分が生まれ変わった気がした。美容院の鏡は自分をイケメンに錯覚させた。帰宅後、自宅の鏡で「あれ？」となり、翌日の朝には「なんだこいつ」というような顔面になっていたが、それでも学校に行くときに自身の頭髪を以前より誇らしいものと思えた。

結果、彼女はできなかった。問題は別のところにあったらしい。

あと、直毛で細い毛だからか（？）自分でヘアセットが出来ないことに気付き、ここから4年間ほど前髪長めのヘアセットいらずの髪型になった。

 

次に関心を持ったのは成人式のあたりである。この時もヘアセットはしていない。

再び髪の毛に関心を持った理由は、成人式で再開マジックによってモテたかったからである。高校時代の反省を活かさずにまた髪型だけでモテようとしてしまった。

成人式では地元の男友達とは話すことが出来たが、女子と話すことは一度もなかった。その後謎のLINEを送ってきた同級生と会う事になり、「もう一回遊びに行こう」となったので髪を切ったが、ドタキャンされて以降1年ほど髪型に無頓着になった。

 

直近で関心を持ったのは大学3年時の夏ごろ、就活開始時期である。

就活に備えてヘアセットをできるようになりたかったので、本格的にヘアセットのやり方を考えるようになった。

同期がベリーショートの髪型に変更し涼し気な印象だったこと、単発なら毛が軽くワックスもつけやすいだろうと思い、バッサリと切った。

今まで「異性にモテたい」という理由で髪を切っていたが、今度は「会社にモテたい」という理由でヘアセットを始めた。あまり変わっていない。人生で一度もヘアセットに成功したことのない自分はどうすればいいかわからなかった。毛を濡らしてドライヤーで癖をつけるなど、そんなやり方がある事も知らなかったし、それを自分が実行できるとも思わなかった。

しかし人間の適応能力というか、やらないと社会に取り残される行為に対しては私もやる気を出したようで、1か月くらい毎日ヘアセットをして学校に行ってると、初めはワックスでコテコテに固めて役員さんみたいなオッサンに見えた髪型が、だんだんとフレッシュマンらしい髪型になった。

 

 

最近またヘアセットのやり方を忘れてしまい、たまに髪の毛を立てる練習をしている。理由は特にない。

ヘアセットをする日は、何もない日にしている。

何もない日に髪の毛をいじって意味があるのかと思ったが、多分ない。意味がないから、その日何もしてこなかったからこそ、「ヘアセットの勉強をした」という結果を残すために、何もない日に髪をセットしている。失敗してもダメージが少ないしね。

 

何かあるからヘアセットをするんじゃない。何もない日だからヘアセットをするんだ。