ぼんじょるの銅版画制作工程 その02

2008-03-05 10:36:07 | 銅版画
案の定、アホなコメントありがとうございます・・・(ー’`ー;)

それでは前回描いた下絵はまず置いといて。
次に銅板の下ごしらえをします。



今回の材料は以下の通り。
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銅板 ・・・・・・・・・ × 1(12×18cm 5mm厚)
マスキングシート ・・・ 適当
ハードグランド ・・・・ 大さじ1ぐらいかな
ピカール金属磨 ・・・・ 必要に応じて
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それではまず用意した銅板の裏側にマスキングシートを
びしぃ~~~~~~~~~~~~~~~~~っと空気が入らないように貼ります。
霧吹きで面を濡らしてから貼ると綺麗に仕上がります。
何故マスキングシートを裏面に貼るのかはまた後ほど。


次に表面ですが、もし表面に傷があるようでしたらピカール金属磨を使ってビカビカに輝くように磨き上げます。
今回は予め磨き上げられた銅板を使用したので磨きの工程は省きます。

そしてここからが下ごしらえの本番。
グランドという防蝕膜を銅板の表面に塗ります。

(この真っ黒い液体がハードグランドを液状にしたもの)

このグランドを塗られた銅板をニードルで引っ掻いて線を引くのですが、グランドはその線の部分だけ剥がれて銅板が露出します。
そしてこの版を腐食液という薬品の中にいれると、グランドの剥がれた線の部分だけが腐食され溝ができるのです。
そのために裏面には腐食されないようにマスキングシートを貼っておきます。
ちょっと解りづらいと思いますが、順に工程を紹介していきます。

グランドにはハードグランド、ソフトグランドとありますが今回使用するのはハードグランドです。
本当はハードグランドというのは固形の状態で熱した銅板で溶かしながらローラーで延ばして塗るようなのですが、私の場合はハードグランドを有機溶剤のリグロンで溶かして液状にしたものを使用してます。

それでは銅板にグランドを塗ります。


銅板にオタマでグランドを適量を垂らし、銅板を傾けながら全体にグランドを行き渡らせ、余分なグランドはもとの瓶へと垂らして戻します。
あとは新聞紙の上などに置いて、鼻でもほじりながら乾くのを待ちます。


乾いたらこんな感じです。

つづく。

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