「そうじゃねぇだよ。ほら右手を出しなよ。おれみてぇに小指と小指を絡ませて、閻魔様、閻魔様。指切り~げんまん、嘘つくと~針千本のませるぞ!って、約束するんだよ」
「おお、それは~面白いですねぇ~。わたしもこの指を~出すのですねぇ~」
二人は、小指と小指を絡ませて、何度も指切りげんまんをするのだった。
気が付くと、いつの間にか月が海の上の方まで登っていた。
「あれ、遅くなるとおっかぁに怒られてしまうだよ。早う帰るべぇよ」
白い砂浜は、月明かりで昼のようであった。
二人は、指切りげんまんの時のように小指と小指を絡ませて、家路についた。
家に着くと、おっかさんが、月明りの中で海老をとる網を繕っていて
「にしらぁは、どこへ行ってただよう。遅いじゃねぇか」
と、注意した。
「わたしが~たえさんを~浜辺に誘いました~。ごめんなさぁい」
「若いもんが、夜遅くまで遊びあるお手いちゃぁよくねぇから気をつけっだよ」
二人は、口々に
「ごめんなせぇ」
と、謝って部屋へ上がった。
「おお、それは~面白いですねぇ~。わたしもこの指を~出すのですねぇ~」
二人は、小指と小指を絡ませて、何度も指切りげんまんをするのだった。
気が付くと、いつの間にか月が海の上の方まで登っていた。
「あれ、遅くなるとおっかぁに怒られてしまうだよ。早う帰るべぇよ」
白い砂浜は、月明かりで昼のようであった。
二人は、指切りげんまんの時のように小指と小指を絡ませて、家路についた。
家に着くと、おっかさんが、月明りの中で海老をとる網を繕っていて
「にしらぁは、どこへ行ってただよう。遅いじゃねぇか」
と、注意した。
「わたしが~たえさんを~浜辺に誘いました~。ごめんなさぁい」
「若いもんが、夜遅くまで遊びあるお手いちゃぁよくねぇから気をつけっだよ」
二人は、口々に
「ごめんなせぇ」
と、謝って部屋へ上がった。