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おぼろ男=おぼろ夜のおぼろ男は朧なり 三佐夫 

小説・エッセー。編著書100余冊、歴史小説『命燃ゆー養珠院お万の方と家康公』(幻冬舎ルネッサンス)好評!重版書店販売。

近海物の初鰹で岩の井クラブ-13日

2015-04-30 19:20:04 | 酒と肴
生酛仕込みの「錦星」(山田錦)と、「雄星」(雄町)の2種の純米酒を中心に緑豊かな岩の井別邸で利き酒します。
なかなか行ける貴重な酒ですから楽しめること間違いありません。
肴は、やっと獲れだした近海物の初鰹です。今の季節には、なんと言っても
 目には青葉 山ほととぎす 初鰹          山口素堂

 お申し込みは、0470-62-5995
      10日までに(会費2,500円)

魚の試食

2015-03-15 13:41:24 | 酒と肴
 妻をリハビリセンターへ送り出して、ソフアーでのんびり海を眺めていると、電話が鳴った。
「漁協の畑中です。今、組合で目鯛と、サワラの試食をしていますからお出でになりませんか」
 そう言えば、御宿漁協がブランド物を手掛けていて、昨年は「沖づけスルメ」を売り出したという記事は読んでいて、スーパーで買ってきて食べたことを思い出した。その延長らしいので出かけることにした。
 車が迎えに来てくれて、数分の所へ行く。
 中では、炭火で目ダイの切り身を焼いている。この魚は、金目鯛と共に釣られて魚店にも出ているが、食べたことはない。
「金目の3分の1ぐらいの価格だそうだから漁師さんにとってもありがたくはない獲物である。金目と違って油がない白身魚で淡白だそうだ」
 獲れたての酒粕・味噌漬けの2品を賞味すると、確かに油っ気がない。
 次にサワラの粕漬けと、味噌漬けをいただく。この方は、今が旬で油ものっているので文句なしに旨い。そこで、アルコールを少々戴きながらじっくりと味わう。県の水産試験場とタイアップした事業だそうで、このような試食会などを経て商品化をするという。
 ブランド物は、高級志向の方がよいのではないか。そのためには酒粕なども普通酒よりも吟醸酒の方が味も香りも良いからと推奨しておいた。それに包装紙には、釣り人の顔写真や、組合長のコメントなどもプリントした方がよいのではないかと、ごちそうのついでにお礼の提言した。 
 帰りに起き漬けのするめを土産にいただいた。スルメを船の上で墨を抜いて、直ちに醤油漬けにしたものだそうで、冷凍保存をすれば長持ちをするという。これは、なかなか行ける!
 得難い体験をして、ほろ酔い加減で帰宅したのだった。

酒あれこれ

2015-03-08 18:04:52 | 酒と肴
 友人から千葉日報紙のコラム「忙人寸語」に『千葉に地酒とうまい肴』が引用されているというメールが来たので覗いてみた。
忙人寸語  2015年3月8日

▼酒に肴さかなはつきもの。「肴=酒菜、魚」を意味するという。つまみにすることが多かったので魚をさすようになったとの説も。酒と肴はともに和食文化の重要な役割を担ってきた
▼御宿町在住の歴史民俗研究家、安藤三佐夫さんの著書『千葉の地酒とうまい肴』(彩流社)を開いた。日本酒と和食探訪の旅が趣味の安藤さんが、県内の酒蔵と郷土料理、肴の数々を紹介している
▼大都市・江戸の消費を支えた歴史を振り返り、<房総の地酒は安価で質もよく、江戸の庶民に喜ばれた。まさに房総は、酒と食の宝庫といえる土地柄であった>と言い切る。新鮮な魚介類と農産物の産地であり、酒蔵が多いのはいまも変わらない
▼<規模こそ小さいが個性豊かな40軒もの酒蔵>。どこの地方にも引けを取らないが、難を言えばあまり知られていない上、手に入れにくいこと。そのはがゆさは安藤さんならずとも酒好きは同じ思いだろう
▼もっと地酒を知ってもらいたいと、新たな動きも出てきた。蔵元と飲食店らによる「千葉県日本酒活性化プロジェクト」だ。地産地消をコンセプトに千葉の酒造好適米「総の舞」を使った地酒を造り、消費拡大を目指している
▼ユネスコの無形文化遺産になった「和食」は、国内ではコメの消費量が減るなど存在感が薄れつつある。蔵ごとの地酒の個性とうまい肴が和食文化に興を添えそうだ。

 
 この本は、もうほとんど品切れ状態だが、マスコミが紹介してくれると、出版社も増刷する気になるかもしれない。ただ、内容に少し古いものもあるので改定が必要だ。
 昨日は、岩瀬酒造にNHKカルチャーセンターの依頼で顔を出した。女性が8人、男性が4人とは、わが国も女性の方が元気がよいのかもしれない。杜氏なども女性が進出すれば、日本酒のブームも再来するかもしれない。
 そんなことを考えていると、オーストリアのワイナリー オーナーのマリー・コリスさんが、酒蔵を視察にお出でになった。オーストラリアでは、オーナーもいると言うのだから日本の女性にも期待したいものだ。

岩の井クラブ大盛会

2015-03-02 17:55:41 | 酒と肴
 35名の酒マニアが勢ぞろい。何しろ、食べ物が多くて嬉しい悲鳴でした。
 先ず、シカ刺しと馬刺しをニンニク醤油で、次は、ヒラメとかつおの刺身、さらには、太東沖の地だこと、サヨリの刺身、背黒イワシの甘酢しめ。それに岩の井の奥様お手製のイワシのすり身汁。これだけあれば、鬼に金棒。10種類の岩の井の名酒を飲み放題ですが、公称は「利き酒会」。
 千葉組が帰った後は、地元組は岩の井が誇る30年古酒秘蔵酒を飲み交わしながら御宿町の活性化を語り合ったのでした。

 美酒の香や たちまち 肉 魚 取り込めり

岩の井クラブバス参加者

2015-02-17 19:03:58 | 酒と肴

参加者=藪田夫妻・和田・藤井・曽田・樋口 ・林・小川・平井・高橋夫妻・加藤・城戸・竹松・清田・布施・橋詰・木下・大川・尾崎・矢吹・星野・石井・伊藤・今村・笠井・萩原の諸氏

 いずれも美酒の愛好者ですから楽しいバスツアーに今年もなるでしょう。
 この精鋭に加えて、当日会場へ直行する仲間も10人弱いますからいやがうえにも利き酒会は盛り上がること請け合いです。
 メインの美酒は、生酛(山おろし)の寒仕込みを考えていますので、山廃仕込みとどう異なるかも利き酒会としては、楽しみです。
 この酒のネームは、山田錦の酒米70%精白、純米酒「瑞光錦星」、雄町の酒米60%精白、吟醸酒「瑞光雄星」と、それぞれ名付けて、米の味と香りを大事にしました。名前と揮毫を小生がお引き受けしましたが、さてはて評価はいかがか?
 酒の肴は、活きのよさで定評のある西忠さんのサヨリと、アジの刺身ですから御宿海岸の早春のムウドが漂っています

御宿町の酒蔵探訪 

2015-02-12 10:33:10 | 酒と肴
  房総の酒蔵を訪ねる ~岩の井(御宿)~
【講座日時】   2015年3月7日(土)14:00~16:00
【定員】      20名
【募集〆切】   2月 25 日(水)
【講座予定】 13:40 JR御宿駅集合   NHK文化センター担当者が同行
        14:00~14:40 (約40分) 
安藤三佐夫先生のお話 (海女の群像ギャラリー広間)
          14:40~15:00 (約20分) 酒蔵見学
(岩瀬社長、杜氏による案内とお話。安藤先生には適宜説明を加えていただく。)
           15:00~16:00 (約60分) 試飲 (ギャラリー広間)
安藤先生、岩瀬社長による説明
   ※(商品の購入や写真館見学もこの間で行なう)  
           16:00 終了解散 
 ※交通のめやす
(行き)12:10千葉発→13:37御宿着 JR外房線 安房鴨川行
(帰り) 16:29普通千葉行 18:03
17:10  特急わかしお 20号 蘇我で外房線に乗換
17:33   普通 千葉 行き  18:59

主催
NHK文化センター千葉支社 中山直美
〒260-0015千葉市中央区富士見2-3-1塚本千葉ビルディング8階
℡043-202-7231/Fax043-224-6150 E-mail nakayama-naomi@nhkcul.co.jp

 お勧めの名酒
山おろし(きもと仕込み)
 純米酒   瑞光錦星
  (酒米山田錦 精米歩合=70%)1500円
 純米吟醸酒 瑞光雄星
  (酒米雄町  精米歩合=60%)2000円
   ※コメの本来のうまみを引き出すには、
     あまり精白にしない方がよいのです。
古酒
 秘蔵酒 25年 
 7500円

ぜひこの機会にご参加すると良いでしょう。お待ちしています

目刺しは海の色

2015-01-26 17:31:19 | 酒と肴
 昨日は、「傘寿」(昨日のブログ「おぼろ男」は卒寿となっていますが、これはミスです)と言う馬齢を加えた私にも誕生日の嬉しい贈り物がありました。
 その一つは、土産物店の店頭でバッタリお会いしたリゾートハウス・オータニのオーナー大谷さんから思いがけなく手作りの背黒イワシの目刺しを3連も戴いたことです。
 これは、私の大の好物なのです。しかも美しいのです。あたかも美しい網代湾で泳いでいるような姿と彩なのですぞ!
 焼いて食べると、ほろ苦い乙な味が酒欲を刺激してくれるのです。ほかほかの炊き立てご飯のおかずも食欲を掻き立ててくれます。
 さらに奈良に住む息子からは、「菩提酛づくり」の酒が贈られて来たことです。説明によると「菩提山正暦寺」から菩提酛をいただいた酒蔵だけが一斉に仕込むことができると言うのです。
 そのキャッチフレーズは「奈良大和は日本酒発祥の地」ですから恐れ入ってしまうのです。
 房総とは、歴史の深さが異なりますからやむを得ませんが。

 噛みしめて海の色なる目刺しかな  三佐夫

入魂の生酛仕込み=「山おろし」とは?

2015-01-15 13:57:07 | 酒と肴
昔の酒造りは、大変な苦労だった。出稼ぎの蔵人たちは、冬の季節は、泊まり込みで厳しい酒造りに立ち向かった。
 何しろ1日4~5回は、櫂を入れて、蒸し米を酒造り唄に合わせて摺るのである。それを「元摺り」と言う。
 岩瀬酒造の藤波杜氏に「何時からはじめるのですか?」
 と、お訊ねすると、
「夜の7時ごろから始めます。1回が2時間ぐらいですからその次は夜中になります。まぁ徹夜ですね」と、平然とおっしゃる。
 こうして2日間「元摺り」をする。
 それでもって、空中浮遊の酵母菌も程よく取り込めるのであろう。だから労力が大変だから山おろしを廃止しても酒の味の変わらない方法を工夫したのが「山廃しこみ」だが、果たして本当に同じ味わいになるのかは、出来上がってみないとわからない。言ってみれば、自然を相手の醸造だからギャンブルのようなところがある。だから興味深いのだ。
 岩瀬社長と話していたら
「山おろしと言うのは、蒸し米を半切り桶に山に盛って、麹を乗せて、櫂で崩して行くので言うのです」
 と教えて下さる。
 昔の素朴な酒造りだから「山おろし」と言うのではないかと思っていたが、そうではないのであった。
 私は、社長に「銘柄の名を考えて、ラベル揮毫をしましょう」と申し出て、第1案を提出した。それを紹介する。


  新銘柄名(案)
生酛仕込み大吟醸酒山田錦と吟醸酒雄町
入魂生酛仕込 岩の井(岩瀬酒造)

瑞光 にしき星 
瑞光 錦星 (きんせい)

瑞光 おとこ星 
瑞光 雄星 (ゆうせい)

瑞星 錦寿 (きんじゅ)
瑞星 雄寿 (ゆうじゅ

岩の井クラブ案内

2015-01-10 18:03:16 | 酒と肴
   岩の井倶楽部・酒と魚菜クラブ
               合同会の案内
 
3月1日(日曜)12時~3時 岩の井別邸(海女の群像ギャラリー)
       酒蔵見学と新酒の利き酒など。
        特に珍しい杜氏入魂の生酛仕込み(山おろし)をじっくりと味わいます。
生酛仕込み(山おろし)については、ブログ「おぼろ男」に掲載しましたのでお目通しください。
旬の魚を肴にしたいのですが、獲れるかどうか?)
会費 2,500円 定員35名 (つまみ1品と、弁当持参のこと)
申し込み締切り 2月13日 (ふるさと文化大受講生は講座で受付・ほかの方は、メール
・電話・ハガキなどを利用ください)

コース (バスを出しますので利用できます。)
※千葉駅NTT前よりバス 8時15分集合、30分出発。市原IC-大多喜―勝浦朝市(買い物)・
ビッグひな祭りー御宿町岩の井11時45分着~3時出発―Ⅰ宮町鮮魚店魚平(買い物)―外房有料―東金―千葉5時半ごろ着 バス代3,500円(申し込むこと、先着順 定員25名)

呉春と岩の井

2015-01-07 18:32:54 | 酒と肴
 先日、奈良に住む息子が、大阪の池田の路地裏の小さな酒店で見つけたと言って、幻の名酒、呉春の大吟醸酒を1本送ってくれた。米は赤磐雄町で、少しは普通酒は入手できるのだが、大吟醸酒はなかなか難しい。
 そこで岩の井社長に話すと、「昭和22年にうちが全国1位で、呉春は2位でした」と言う。
 これには、恐れ入ったので、杜氏と社長に小分けして持参した。
 私は、息子が帰って来たので、2人で賞味した。確かに雄町の大吟醸酒の飲み口である。だが、岩の井の雄町の山廃原酒吟醸の方が、雄町の深みを持っているように感じた。
 いずれにしても戦後すぐから日本酒の鑑定会があり、そこで灘と房総の地酒が肩を並べていたということは、まぎれもない朗報だ!
 今度は、生酛づくりで全国の名だたる酒蔵と勝負をしてほしいものだ。ほとんど消えてしまった仕込み方であるから。
 そこで昔ながらの酒造りを見学しようと日時を杜氏に尋ねると、今月の16・17日の5時半から8時に仕込む予定だそうで、寝坊の私は時間を聞いただけで恐れ入ってしまったのである。マスコミ、特にテレビ会社で、こういう貴重な映像を記録するところはないであろうか、と思っている