文 美 禄 ( bunbiroku )

美禄にはいままで一切縁が無かった。かといって、決して大酒飲みでもないし美酒を求めてきたこともない。忘備録になればと。

岡潔の言葉 ( その3 ) 

2016年11月01日 14時13分49秒 | 岡潔

風蘭 (角川ソフィア文庫)

風蘭 (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 岡 潔
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
  • 発売日: 2016/02/25
  • メディア: 文庫


 幼稚園の子どもの中にも、まれに花の美しさのわかる子がいるのです。
 その子にだけなぜわかるかというと、その子はほかの子どもよりも花に注意を集めることができる。 心を花のところに集めることができる。
 そこだけがちがっているのです。   「風蘭」 ( 情緒と日本人 「 情緒 」 147頁)

 するとその尼さんはすぐにわかって、次のようなおもしろい例を聞かせてくださった。 幼稚園の子供たちにはまだ花の美しいことはわからない。 しかし、一人だけわかる子がいる。 その子はよく私になついていて、私が花を植えるとそれを手伝う。 花がつぼみをつけて少し色が見えてくると、すぐに見つけ、大騒ぎをして知らせにくる。 花が美しいこともよくわかっているのである。 しかし、ここへはときどき娘さんたちがお花を習いにくるが、その人たちには花の美しさはわからない。  「夜雨の声」 やうのせい 12頁 角川文庫
      ( 尼さん : 真言宗の園長さん・本尊は観音さま ) ※文美禄注釈



「 千住家の教育白書 」

2016年11月01日 07時58分19秒 | 読んだ本

千住家の教育白書 (新潮文庫)

千住家の教育白書 (新潮文庫)

  • 作者: 千住 文子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/09/28
  • メディア: ホーム&キッチン


 「 千住真理子 」 については何度か書いたが、 この本を初めて読んだとき、まさに 「心をおどらせて」 読んだ記憶がある。 以前から 「教育 」 ということに関心が強く、特に母親の重要性を思っていた。 全ての人がそうあってほしいとは言わないが、「 千住文子 」 のような母親が、多くあることを願っている。