文 美 禄 ( bunbiroku )

美禄にはいままで一切縁が無かった。かといって、決して大酒飲みでもないし美酒を求めてきたこともない。忘備録になればと。

渡部昇一の言葉(その22)

2019年02月04日 10時13分49秒 | 渡部昇一
『 順境と逆境② 』
 通俗的なことわざに「 転んでもただでは起きない 」というものがあるが、このような姿勢で世の中に処していかなければならないと新渡戸博士はいう。
 転ぶような不幸、逆境があっても、それを良い方向に利用するような心がけが大事なのである。何事もいいほうに活用していくことが処世の根本となるということであ。
( 渡部昇一 一日一言 1月30日 ) 



渡部昇一の言葉(その21)

2019年02月03日 14時27分45秒 | 渡部昇一
『 順境と逆境① 』
 「 禍福はあざなえる耩のごとし 」というように、常に互いに回転しているものである。修養を積んだ人は、「 順逆一視し、しかも欣戚ふたつながら忘るべし 」 ―― つまり順も逆もーつに見て、そして喜びも悲しみも二つながら忘れて、それらを超越して天を楽しみ、命に安んじていることができる。喜びも憂いとなり、憂いも喜びとなることを知れば、逆境にあるときはこれを善用するようになれば大いなる収容の材料となるし、しかも、それによって順境に到達することができる。
( 渡部昇一 一日一言 1月29日 ) 



渡部昇一の言葉(その20)

2019年02月02日 11時55分24秒 | 渡部昇一
『 仕事と安息 』
 「 正しく仕事を終えたあとの安息は楽しい。」 安息だけを楽しむのでは仕方がない。必ず退屈する。しっかりと仕事をしたあとで安らぐから楽しいのである。つまり、楽しい思いをしたいと思ったら、何よりもしっかりと仕事をすることが一番 ―― これは確かである。
( 渡部昇一 一日一言 1月28日 ) 



渡部昇一の言葉(その19)

2019年02月01日 13時45分37秒 | 渡部昇一
『 働き方、休み方 』
 小さな仕事でも、仕事を与えた人から見れば、重要な仕事である。実務上、つまらない仕事など一つもない。仮につまらないと見える仕事でも一所懸命やるような人でなければ、責任を持って仕事をする人とはいえない。ゆえにそういう人には重要な仕事が与えられないのだということを、青年はよく考えなければならない。
( 渡部昇一 一日一言 1月27日 ) 



渡部昇一の言葉(その18)

2019年01月31日 11時38分40秒 | 渡部昇一
『 男の歩み 』
 私の体験からも言えるが、男というのは、いろんな面で、非常にゆっくり成長するものだ。だから、同じ年頃で、女の子の方が利口だったり世間知があるからといつて、劣等感を持つ必要はまったくない。男は、仕事にもまれたりしているうちに、ゆっくりだけど着実に伸び続ける。男盛りと言って五十歳前後になってから、やっと男としての張りが出る。
( 渡部昇一 一日一言 1月20日 ) 



渡部昇一の言葉(その16)

2019年01月29日 07時41分42秒 | 渡部昇一
『 信念をもって留まる 』
 長い人生の間には、あれかこれかの選択をしなければならない時が必ずくる。そんな時、ただズルズルと選択を曖昧にしたままだとチャンスは訪れない。幸せはなかなかつかめない。
 どちらかに ” エイヤッ ” と断固として決める。以前の状態に留まるなら、留まると決意する。信念を持って留まれば、これは積極的な留まり方だ。
( 渡部昇一 一日一言 1月26日 )



渡部昇一の言葉(その15)

2019年01月28日 17時17分27秒 | 渡部昇一
『 断固として行う 』
 どこかで決然と、断固として始める。それが何をやるに当たつても大切なことだ。
 始めなければ何も始まらないのである。ただただ時間に流されていては、何かを成すことはできない。のつベらぼうの、それこそ会社と自宅を往復するだけの人生で終わつてしまう。
( 渡部昇一 一日一言 1月25日 ) 



渡部昇一の言葉(その14)

2019年01月27日 07時59分03秒 | 渡部昇一
『 日本人の偉業② 』
 二十世紀の初めには人種の不平等は当然であり、むしろ正義であると思われていた。しかし、二十一世紀の初めには国といえないような小国でも大国と平等に発言するようになっている。この変化をもたらした原動力が日露戦争の勝利と、敗れはしたがそれに続く大東亜戦争です。すなわち、日本人の血と涙と汗の結晶以外の何ものでもない。
( 渡部昇一 一日一言 1月24日 ) 



渡部昇一の言葉(その13)

2019年01月26日 08時35分10秒 | 渡部昇一
『 日本人の偉業① 』
 白人は別格だと、有色人種が迷信のように思い込んでいたものを、日本は戦前は軍事力で、戦後は経済力で突き崩して見せた。日本人が二十世紀においてやりとげたのは、人種の基本的平等の実証であった。これこそが来たる二十一世紀の世界を動かす公理である。
( 渡部昇一 一日一言 1月23日 ) 



渡部昇一の言葉(その12)

2019年01月25日 14時46分52秒 | 渡部昇一
『 臆病な理由 』
 引け目があると人間は臆病になります。だから、引け目のないような人間になっていることが重要なのです。なぜ自分がこんなにびくびくしているのかと考えて、その理由がわかったら、それが特に道徳的な理由にもとづく時は、いち早くそれを除去しなければならない。多くの人たちが臆病な理由は、本当は悪いことをしているからだという場合もかなり多いのです。
( 渡部昇一 一日一言 1月14日 )