クラムとジジイの泣き笑い

一人暮らしのジジイが、Mシュナを飼う事にになった。小型犬故、寿命は、20年か?私は90歳まで長生きしなければいけない。

居る者が居ないと、気になる。

2013-03-23 08:33:05 | 日記
いつもウヲキングで通る遊歩公園の脇は常に数十台のトラックや乗用車が仮眠をとっている。そんな中に盆暮れ、正月関係なく十年一日の如く“本眠”を取っている乗用車があった。初年度登録は30年を遥かに超えた代物で、時々トランクの蓋が半開きなって停車していたが、ひと頃一世を風靡した車である。ホームレスの範疇に入れるのだろうか疑問だが、そんな車が昨日、今日とみあたらない。どうしたのだろう。車検切れになったのだろうか。もしそうだとしたら車検費用を捻出できるのだろうか。気になる。
帰郷して5年、この道をウヲキングしていていると仮眠の常駐車が判ってくる。ここを仮の住所と決め込んでいる車が7台あったが、車検切れ、病気入院等からか、次々に消息を絶った。そのうちの一台だった。そこで、その理由を物語風に考えて見る。
『老人性解離』
前方に駐車していた大型トラックが、いつの間にか活魚運搬車に入れ変わっていた。異常に高いエンジン音で目覚めたら、午前4時である。定時に到着した四国航路のフェリーから下船した車だろう。「煩い!」とモンクを付けたところで、お互い様である。均は諦めてまた眼を瞑った。明るくなるまで二度寝するつもりだったが、一度目覚めると、次には猛烈な尿意が襲ってきた。ここからトイレまで距離は50m程ある。均は、幼い時から羞恥心が先だって、立ち小便ができなかった。成長すると、罪悪感も伴ってマスマス立小便できなくなっていた。厳しい寒さと戦わなくてはならない。二度寝どころではなくなった。「いつまで、こんな事しているのだろう。」均は一昨年の夏から、足掛け2年ここで寝泊まりしてた。我家が無いわけではない。築45年ではあるが、敷地75坪のマイホームを所有していた。今、その家は娘一家が占拠している。娘と言っても血の繋がりは無い。8年前事故死した妻の連れ子である。         つづく。