クラムとジジイの泣き笑い

一人暮らしのジジイが、Mシュナを飼う事にになった。小型犬故、寿命は、20年か?私は90歳まで長生きしなければいけない。

老人性乖離(荒金均の場合)

2013-04-10 08:36:06 | 日記
クラムの主治医が紹介状を書いてくれないので、直接電話して見たCTの技術者が休みであった。そして、掛かり付けの所見やデータを持って診察を受けてくれとの事であった。なるほど、それも、そうだが。なにやら、鼻持ちならない。それに、あの、ひどい症状はおきていない。“喉元すぎれば”である。CT画像を撮るには、全身麻酔しなければいけない。大事だ。少し躊躇する。

老人性乖離
春菜は中学を卒業すると、大学進学を考慮に入れて、団地近くにある、女子大の付属高校に入学した。一旦、高校という関門を通過すれば、大学は無条件で入学できる。しかし、均の年収では、入学金や学費の捻出は厳しいものがあった。それでも、貯金を取り崩してでも、春菜の希望を叶えてやりたかった。はるなの青写真は、その時すでに刷り上がっていたのである。入学金を納めさえすれば、あとは、男の間を巧みに遊泳して卒業してみせる。現段階でも、均の稼ぎを上回っていそうだ。男なんてチョロイもんさ。父親なんていらないと、春菜は豪語するのだ。均が、組合集会に参加して、何時もより遅く正午に帰宅した。その時、同時に帰宅してきた、春菜と鉢合わせして息を呑んだ。高校生とは思えぬ厚化粧だ、二重の着け睫毛に真っ赤な唇。まるで夜のおんなだ。堪りかねた均は、「春ちゃん、君はチャーミングで綺麗だ。素のままの方がよほど、美人だよ。化粧して“女前”が落ちるのは春ちゃん位だぜ。」と恐る恐る具申すると「ウッセイッ!ジジイは黙ってろ!」
春菜にとって、修復の仕様がない、決定的な亀裂を生じさせてしまった。

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