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一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

季節の変わり目は

2015年09月29日 | ファゴット
昨夜、C高のYさんからメール。
うまく音が出ないらしく、症状を聞くと、何やら楽器がおかしい様子。
既に夜中ながら、顧問のN先生にお伺いを立て、今日の放課後に急遽お邪魔する事に
楽器が調子悪いと、練習しても仕方ないもんね

楽器を見てみると、夏のコンクールで頑張った結果、コルクが取れたりしたうえに、
更に最近修理を請け負った某所が、色々と考慮に入れてない調整を施したようで、
全体の音色や音程のバランスが、かなり崩れてしまっていました。
という訳で全部引っぺがして修正
やり直したら、きちんと音が並ぶようになりましたよ
そしてコンクールで頑張ったリードを、新品に変えて完璧(笑)。
楽器やリードの状態が悪いと、無理に音を出そうとして、悪い癖が付くからね。
でもこれで大丈夫


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忙しくなる前に

2015年08月10日 | ファゴット
これからいろいろ行事があるので、その前に楽器の手入れを
オイルもバッチリ注して
キーの緑青は響きを止めてるんでしょうね。
きれいに拭き取ると音が良くなるようです

今日は秋吉台セミナー前の、最後の伴奏合わせ

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図解で一目瞭然

2015年05月15日 | ファゴット
本屋さんで見つけた本が、レッスンで役立ってます。
『医師と声楽家が解き明かす発声のメカニズム』荻野仁志、後野仁彦共著、音楽之友社。
最近重版がかかったのか、どこの本屋さんでも見かけるので一つ購入。

声帯の仕組みを説明する為に、第一章の1ページめから、
「オーボエが音を出す場合」と、ダブルリードの説明から始める所も好ましい

口や喉の形や仕組みを、言葉で説明してもなかなか分かり辛いけど、
この本にはいろいろと図が載っているので、見せながら説明しています
正しい理解は上達への第一歩


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という事は・・・の続き

2015年04月11日 | ファゴット
超音波洗浄器で、リードの削り屑や汚れが取れる事は分かりましたが、ヤスリもきれいになりました。
まあこういう方が本来の使い方なんでしょうが、金属表面の油や、微細な汚れも取れるという事。
そこでファゴット吹きなら、即考えますよね。
「これってボーカル洗えるんじゃないの?
という訳で、餬餠@廓然さんはとっくに試しているんでしょうが(笑)早速実験です

洗浄槽は小さいので、ボーカル全体をそのまま浸すわけにはいきませんが、
幸いボーカルにも独特のカーブがあるので、手で角度調節しつつ、先端とコルクがある方と、
ほぼ全体を2回に分けて、それぞれ1分ずつ洗ってみました。

ボーカルはちょっとゴミが溜まると、すぐに高音域が出し辛くなるので、
僕はいつも月2回位ブラシを突っ込んで洗っていますが、
コルク側を洗って洗浄槽から取り出したら、ボーカルの中から白っぽい水が出てきましたよ

早速吹いてみたら反応が良くなって、響きが増え、
洗う前より音がまとまっている気がします。
リードと同様に、素直で自然な振動になっているような?
プラシーボ効果かなあ?(またか?
でも水は最初よりも濁っているので、何らかの汚れが取れているようです。

その昔、東京で学生だった頃に、「メガネの汚れがよく取れる魔法の布」という触れ込みで、
極細繊維の、キメの細かい布が発売されました。
当時管楽器専門誌のパイパーズか、バンドジャーナルか忘れてしまいましたが、
この布で楽器を拭くと汚れがよく取れて、楽器の響きが良くなったという話が載っていて、
自分も買ってみたのを思い出しました。
「トレシー」とかいう商品名だった気がするけど、今もあるのかな?
そしてその記事の中で、ボストン響ファゴットのローランド・スモール氏が、
「これでボーカルの中を拭いたら、よく振動するようになった。」とも言っていました。
当時それは試しませんでしたが、超音波洗浄器で洗うのは、結局これと同じ話かも。
つまり「洗ったらもっと良いボーカルに変化する」訳じゃなく、汚れが溜まって振るえなくなっているものを、
「洗って本来の状態に戻す」という事かなあと思います。
興味が湧いた方は、ぜひお試しあれ

*追記
餬餠@廓然さんから「コルク側はやり過ぎるとコルクが剥がれるよ」というコメントをもらいました。
試す時は洗い過ぎに注意です

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また荷物開封~

2015年03月24日 | ファゴット
先週Y中のファゴットを選定する時に、興味があって試し吹きに来たOさん。
めでたく楽器を買う事になりました
というわけで、昨日の荷物は、再び東京から届いたアマティJDR。
今回のケースはギグバッグタイプです。

オーボエを買いたいという人に、日本ダブルリードから楽器を調達した事は、
今まで何度もあったけど、ファゴットを調達したのは実は初めて
下関でここ最近ファゴット買った人っているのかな?
僕にとっても記念すべき一本です。

今回はY中のために選定した楽器と、同じ傾向の二本を送ってもらったので、感触は割りと僅差。
それでも吹くとやっぱり個体差があるんですよ

吟味の末、お互いの感想が一致した方に決定。
よく響く良い楽器です

良い楽器に出会えて喜ぶ人を見ると、こっちもうれしいもんです。
Oさん、おめでとう

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荷物開封~

2015年03月18日 | ファゴット
Y中吹奏楽部で、新しいファゴットを一本買う事になり、
先日顧問のO先生から、楽器の選定を依頼されました
昨日の荷物は、日本ダブルリードから届いた、二本のアマティJDRです

JDRライトケースって思ったより軽い
最近の楽器は、ひと昔前のピカピカのニスじゃなくて、
つや消しのマットな塗りなんですよね。
でもこの方が音も良いみたい

昔はこのクラスの楽器だと、写真上側の五つのキーの一番左、
ハイD用のオクターブキーが付いてない物も多かったですが、これにはちゃんと付いています。

4月から、めでたく大学生になるOさんが「すごく興味あります」と言うので、
今日は一緒に試奏する事にしました。
もう一人吹く人がいると、客観的に聴けるので良いですね

日本ダブルリードの担当の方からは「もし気に入らなければ、どちらも送り返して頂いて結構ですよ。
すぐ次の二本を送りますので。」と言われていたのですが、一本が良い楽器だったのでこれに決定。
同じシリーズの楽器でも、個体差はハッキリ出るものですね。
でもこのクオリティなら個人の楽器としても充分です。

最後は、選んだ楽器の製造番号を選定証に書き込んで署名。
責任を感じます

さてY中のHさん、良い楽器が行くよ
上手く育ててね。

別にJDRの回し者じゃないんですが(笑)
円安等の影響で、4月1日になったらアマティJDRはすごく値上がりしますよ


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筆はやはり選ぶでしょ

2015年02月05日 | ファゴット
楽器のホコリを払って、きれいに掃除するための筆。
今使っている筆は・・・これまた大学生の頃に買ったんじゃなかろうか?

長年使って、毛先もボロボロ
最近は自分の楽器だけじゃなく、学校の楽器もたくさん掃除したなあ。

先日良さそうなのを見つけたので、ついに交換。
毛の束の厚みが有り過ぎると、キーの間が上手く掃除出来ないし、
高い筆は動物の毛を使ってるけど、ちょっと軟らかいんですよね
ナイロンの安いので十分

絵筆はそのままだと、柄がちょっと長過ぎるので、
リード工具入れに入るように、鋸で短く切りました

さあ気分も一新

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久々に新調

2014年12月16日 | ファゴット
僕はシートストラップ派なんですが、時々立って演奏する時は、
やはりネックストラップを使います。
で、昔買った、ユポンのネックストラップを長年使っていましたが・・・。

楽器の重さが一番かかる部分が、ついに破れました。
シンプルで使い易かったんだけど

本番も近いので、使い慣れた同じユポンのストラップを、また買おうとしたら、どうやらもう売ってない?
ユポンは知らぬ間に、木管アクセサリーから手を引いてしまった?ようです
そこでBG Franck Bichonという、フランスのアクセサリーメーカーのネックストラップ購入。

僕はネックストラップは首に掛けず、左肩に掛けるんですが、
コットン生地が重さを程よく分散して、ペラッと一枚革のユポンのストラップより軽く感じます。
楽器が軽くなるわけじゃないけど、重さの掛かり方が違うのね
時が経つと、いろいろ良い製品が出てくるもんだなあ。
何せ前のは大学生の頃に買ったから、既に二十・・・ゴホンゴホン

日曜の演奏会で早速使ってみます。

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秋の大掃除

2014年11月07日 | ファゴット
しばらく手入れもせず使いっぱなしで、油が切れてキーがガチャガチャ
何せこの夏のすごい湿度のせいで、キーに緑青が出ているので、
今のうちに大掃除。

オイルだけじゃなくグリスも入れます。
こういう事は秋吉台セミナーでも教えた方が良いと思うけど・・・

緑青はティッシュでゴシゴシ

油汚れは綿棒で。

外したネジは向きが分かるように。

こういう所、随分ホコリが溜まるんですよね。

一度に大量にキーを外すと、どれだか判らなくなるので、2~3個ずつ。

きれいに磨くと音が良くなりますよ。
いやいや気のせいじゃなくて


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たぶん世界最大の

2014年10月27日 | ファゴット
この大きな百科事典みたいな本は何でしょう?
大きさ比較に腕時計を載っけてみました。

書名は「Essentials of Bassoon Technique」。
著者はLewis Cooper氏とHoward Toplansky氏。

タイトルからすると、奏法等の小難しい文章が書いてあるのかなと思いますが、
実はこれ、丸々一冊ファゴットの運指表です。
その他の事は、ほとんど書いてありません。
しかも1ページにドーンと一つの指使いだけ(笑)。

しかも裏面は全ページ白紙

いろんな替え指が載っていて、便利は便利です
最高音はG。

日本じゃこんな仕様の本は出ないだろうなあ。
ハードカバーだけじゃなくソフトカバーの本もあるみたい。
いろんな意味でアメリカ的な本なのでご紹介

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消しゴムハンコの妙技

2014年10月03日 | ファゴット
「レッスンで替え指を教える時に、ポストイットみたいな付せん紙に、
ファゴットのキー配置が書いてあるようなものがあったら便利だよなあ
とつぶやいたら、器用なHP管理人氏が作ってみてくれました。
消しゴムハンコだそうです。
この手があったとは

*追記
この写真を見たHP管理人氏から「キーが抜け落ちてるのに気が付いたから完全版作るわ
と連絡が来たので、追々改良版が出来るようです。
抜けてるキーを書き足して使っても十分なんだけどね




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久々にリードケース購入

2014年09月19日 | ファゴット
またまたアメリカからの小包。

実は先日の「下関チェンバーアンサンブルコンサート」の本番当日リハの最中に、
長年愛用していたリードケースの金具が壊れてしまいました。
なにせそのケースは、僕が東京で大学生やっていた時から使い始めたので・・・
まあ結構な期間、使っていたんですよ
というわけで新しいリードケース。

リードケースって3本、5本、10本入りその他いろいろあるけど、
僕は舞台に持って上がる用は3本入りのケースにしています。
5本入りケースはちょっと大きいし、常に本番で使えるリードを5本維持するって結構大変。
大きいケースは「これどうかなあ?」みたいなリードを入れるうちに、
気づいたら「リードの墓場」になっている事も
なので3本入り。

リードの糸も無くなってきていたので、ついでに購入。
秋の新色

もう一つついでに、プラークも買ってみました。
これも大学生の頃から使っていたんですが、最近両サイドのエッジが欠けてきていたので。
僕は結構物持ちが良いんですよ
右が今まで使っていたやつ。左が新しいプラーク。
エッジがストレートじゃないやつにしました。
この方がサイドが削りやすいかな?
まあ試してみます。


ポチッとしてね。こっちも
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湿度対策その2

2014年08月05日 | ファゴット
梅雨は明けても日本の夏は高温多湿
ファゴットで一番湿気にやられやすい所は、やはりブーツジョイントのU字管側の木の部分。
学校の楽器等は手入れが悪いとカビが生えたり、ひどい時には腐っちゃう事も
だから楽器を吹いたら、テナージョイントだけでなく、必ずブーツジョイントも水を抜いて、
中をスワブできれいに拭く訳ですが・・・。
そこでいつも思うのは、腐りやすい部分近くのAsのトーンホールが、いつも開いていれば湿気も逃げるのに、ここはいつもは閉じてるのが普通の状態なんですよね
右手小指外側のキーで動く、楽器の一番下の、銀のキャップに近いこのトーンホールです。

というわけで、ちょっと工作の時間
割り箸を適当な大きさに切ります。あまり先端部分だとちょっと小さいかな。

で、練習が終わって楽器をケースにしまう時に、この位置にその割り箸を差し込んで、
Asのキーが上がったままにしておきます
これだと換気出来るので、湿気がちゃんと逃げてくれます。

ただ学校の楽器のような、ニスがピカピカで固い楽器ならいいけど、
ニスが軟らかい楽器は、しばらく使ってると割り箸の跡がはっきり付いてしまいます
そこで僕は「これ」を使ってます。
これ・・・何でしょうね?カーテンレールか、何か家具の部品なんだと思いますが、
家に転がっていました

これをAsキーとFisキーの間に差し込んで、ケースの中ではAsキーを開けたままにしてます。
日本の湿気は強力なので、僕は夏だけじゃなく、年中付けてケースにしまっています。

吹く時には外すの忘れないように。
そのまま吹くとえらい事に

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ボザとビッチ襲来!

2014年07月15日 | ファゴット
またまたアメリカから航空便

キム先生から小難しいエチュードをさらう事を勧められて、ずっと練習したのがこれ。
ジャンコートの「26のメロディックスタディーズ」。

なかなか手強いですが、とても良い練習になります
中身はこんな感じ
NY暮らしの時に、部屋に遊びに来た友達が、譜面台の上のこの本を見て、
「これバスーンの譜面?ヴァイオリンかと思ったよ」と言ってました。
それくらい譜面が「黒い」です

が・・・何年も吹いて、さすがにちょっと飽きてきました
といって、完璧に吹けるようになった訳じゃないんですが
で、先日アメリカの某サイトをのぞいたら、
「ボザのエチュードとビッチのエチュードは更に手強い。」と書いてあるじゃないですか
そう言われると興味が出てくるもんで、アメリカの楽譜屋さんから早速取り寄せました。
ボザのQuinze Etudes Journalieres。15 Daily Studiesという意味です。

いかにもボザらしく、臨時記号がいっぱい付いた、調性の危うい音階がいっぱい

そしてビッチのVingt Etudes。20 Etudesという意味です。

これまたいかにもビッチらしく、跳躍した先がいきなり高いミだったりします

さすがボザもビッチも、ファゴットに容赦なく難しいソロ曲を書くだけの事はありますな。
楽器の事がよく分かっているのかいないのか
これから時間かけてボチボチさらっていきます
なんだか推理小説を読み解いていくような、パズルを解いていくような感じがするんですよね

そしてオマケにもう一つ。パレストリーナ。

秋吉台で試すかな

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音階練習パターン完成

2014年07月11日 | ファゴット
台風の影響で湿度の高い日々が続きますねえ
こんなんじゃなかなかやる気も出ないし、でもその先はまたいろいろ忙しそうなので、
頑張ってリード粗削りまくりです

さてやっと音階練習完成・・・と言ってもまずは学生用だけなんですが
なんとか音階練習パターン書いてみました。
とりあえずレッスンに来た人から配布してみようと思います。
でも・・・みんなこんなの欲しいかなあ?


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