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COMBAT PHOTOGRAPHER

まだまだ銀塩写真機に使い続けるブログ

Class "B" Pass

2005年11月28日 19時24分38秒 | ミリタリー
今日はベルリン駐留米軍の身分証明書をご紹介します。



こちらがベルリン駐留米軍の身分証明書です。
当時のベルリンは現地ドイツ語を含め、4ヶ国語が飛び交っていたのでしょう。
この身分証も4ヶ国語表記になっています。
写真は英語表記の面です。
所属や姓名、上官名などの必要事項は手書きで書かれています。
このPassの前所有者は第325グライダー歩兵所属の技術軍曹だったようです。



こちらはドイツ語表記の面です。
太字で【Klasse "B" Pass】と書かれています。
手書き部分は英語面と同じです。



こちらは仏語表記の面です。
太字で【Laisser Passer, Categorie >>B<<】と書かれています。
手書き部分は同様です。



こちらはロシア語表記の面です。
4枚も手書きで書くのは面倒だったでしょうね。
よく見ると所々殴り書きになっている箇所もあります。



全部開いたところ。
こちらは表面。



こちらは裏面。
書かれている内容は以下の地域で活動する軍人に本証を発行するといった事のようです。(機械翻訳による)



英語面の裏面のアップ。
以下の赴任地が手書きでBERLINと書かれています。

日本海軍下士官兵用脚絆

2005年11月27日 04時20分34秒 | ミリタリー
今日は日本海軍の下士官兵用脚絆をご紹介します。



こちらが下士官兵用脚絆です。
陸戦時などに兵下士官が使用しました。
第1次上海事変の記録写真などで使用を確認する事が出来ます。

さて、写真の脚絆ですが、残念な事に両方とも右足用です。(足に巻いた際、合わせ目が内側に来ます)
まぁ、資料としての価値は変わる事はありませんので話を続けます。
脚絆の素材は厚地の麻の平織でドック1号と呼ばれたズック生地です。
着用法はズボンの上から足に巻きつけて、鞐(こはぜ)という金具7個とボタンで留めます。
最後に上端の紐を結わえます。



脚絆を開いたところです。(裏面です)
左縁に7つ並んでいるのが鞐(こはぜ)です。
右縁には糸でループが作られており、そこに鞐(こはぜ)を引っ掛けて固定します。



鞐(こはぜ)の拡大写真。
糸で縫いつけてあります。



裏面に貼られている標記です。
横須賀軍需部で昭和9年に交付された事が分かります。


今回ご紹介した下士官兵用脚絆ですが、野戦においては白色が目立った為、のちに緑色に染められています。
そのため、白色の状態で残っているものは少なくなっています。

英軍ホイッスル

2005年11月25日 04時25分36秒 | ミリタリー
今日は英軍で使用されたホイッスルをご紹介します。



こちらが英軍使用のホイッスルで1953年製です。
写真下側が吹き口で上側はランヤードを通せるように輪の形状をしています。
側面には空気の噴出し口が2つ開いています。

刻印は
J.HUDSON&Co
BIRMINGHAM
CN1986

1953

音はかなりうるさいです。
思い切り吹くと、吹いている人間も耳が痛くなります。
戦闘中でも合図を送る事が出来ます。

尚、英軍では第2次大戦中も同様のホイッスルが使用されており、記録映画「DESERT VICTORY」の中でも登場しています。(音声のみですが)

英国WWⅠ戦勝メダル

2005年11月22日 22時27分27秒 | ミリタリー
今日は英国の第一次世界大戦戦勝メダルをご紹介します。



こちらが第一次世界大戦戦勝メダルです。
第一次世界大戦の戦勝を記念して、従軍した将兵等に与えられたメダルです。



ちょっと見づらいですけど、騎乗の兵士がドイツ帝国を表す鷲の旗を踏みつけています。
また、馬の足元にはドクロが転がっています。
ドイツ帝国を打倒した事を示す図案となっています。



裏面はキングジョージⅤ世の横顔がモチーフです。


おまけという訳ではありませんが、今日はもう1つご紹介します。



英海軍のボランティアリザーブの従軍徽章です。
あまり詳しくはないのですが、ボランティアリザーブは有志による海軍予備兵の
事のようです。



徽章前面の拡大です。
本来はこのような色合いではないそうで、塗装が剥げて地の色になってしまったそうです。



裏面の写真です。
読みにくいですが、R.N.V.R(ロイヤル・ネイビー・ボランティア・リザーブ)と刻印されています。


さて、この2つの徽章ですが、出所は日本からだそうです。
どのような経緯で日本に来たのかと言いますと、第一次大戦当時、日本海軍は地中海に海軍艦艇を派遣しています。
その派遣された艦艇乗り組みの将兵にイギリスから上記2つのメダルが与えられたそうなのです。
イギリスの従軍徽章なのに日本にも関係があるというのも面白い話ですねぇ。

OFFICIAL U.S.ARMY PHOTOGRAPHER

2005年11月19日 23時26分31秒 | ミリタリー
昨日の買い物の時に米軍の従軍カメラマンのパッチも購入していました。(複製ですけど)



このパッチを着用するのは軍人で、民間のカメラマンの物とは違います。
着用位置は左袖で部隊章の縫いつけ位置と同じです。
この他にもライターなどがあるそうですが、デザインは異なるそうです。
M41かタンカースにコレを付ければ、気分は従軍カメラマン?(でも、そうするとカメラは大判かバルナック型じゃないと・・・)

どう見てもルガーです。本当にありがとうございました

2005年11月15日 01時23分29秒 | ミリタリー
そう言えば、1つ話題を書き忘れました。
昨日行ったお店でスイス軍のハンドガンのマニュアルを見つけたので、手に取って見てみたのですが、7.65mm拳銃としてルガーP-08にそっくりな拳銃が掲載されていました。
ただ、細部をみるとルガーとは少し違うように見えました。
マニュアルの発行年を確認したところ1962年になっていました。
この銃の正体は一体・・・。

<追加>

調べたら出てきました。
1900年に完成した「モデル1900」という銃があって、スイス・ブルガリア・ノルウェー・ルクセンブルグ・オランダ・ブラジル・ポルトガル・チリが正式採用していたそうです。
恐らく、この「モデル1900」が1962年当時もまだ現役だったのでしょうね。

WHY YOU ARE FIGHTING GERMANY

2005年11月14日 18時51分04秒 | ミリタリー
今日は久しぶりにミリタリー系のお店に行ってきました。
その際に気になった物を入手しました。



「POCKET GUIDE TO Germany」という小冊子です。
発行はU.S.GOVERNMENT PRINTING OFFICEで1944年製です。

本の内容は「YOUR JOB IN GERMANY」についての説明から、ドイツが戦争に至るまでの経緯、ナチ党とは?またその他の組織とは?について、更には「WHY YOU ARE FIGHTING GERMANY」などについて書かれています。(英文なんでまだ殆ど読んでいませんけど・・・)
最後の「WHY YOU ARE FIGHTING GERMANY」については当時のアメリカ兵も説明されないと戦争目的がピンと来なかったんでしょうね。

冊子後半部は実践的な資料になっていて、簡単なドイツ語講座などが書かれています。
その中で面白かったのが、通貨の説明部分と単位の換算説明の部分です。

通貨に関して、下記の記述がみられました。(以下「」内機械翻訳文)
「ドイツの通貨の部隊はライヒスマルクです。
ちょうどアメリカのドルが100セントに分割されるようにライヒスマルクは100のペニッヒに分割されます。
しかしながら、戦前のライヒスマルクは値においてドルと等しくはありませんでした。
ドイツの政府によって任意に設定されて、厳しい通貨管理で維持された値はアメリカのお金の.40ドルでした。(原文は$.40と表記)
しかしながら、それ全くこの今日のように価値がありません。」
この文章のあとは硬貨の種類と材質が説明されています。

単位の換算の部分ですが、距離、重さ、質量、面積などの単位を馴染みのある単位に直せるように説明されています。

キロ → マイル
メーター → インチ・フィート

など、基本的な物から

1 hectoliter → 26.418 U.S.gallons
1 liter → 1.0567 liquid quarts

などと言ったものまで紹介されています。
コレさえあれば、10hectoliterが何U.S.gallonsなのかがすぐに分かります・・・ってどっちも知らんからピンと来ないよ・・・。

米軍パラシュート章(パッチ)

2005年10月16日 01時14分25秒 | ミリタリー
今日は第2次大戦時の米軍パラシュート章(パッチ)をご紹介致します。



このパッチはギャリソンキャップに縫い付けて着用されました。
歩兵科のライトブルーの台布に開傘した落下傘が刺繍されています。
砲兵科・工兵はスカーレットの台布になります。

写真のパッチは初期の物で、米軍がイギリスに発注した物で、米国製の物とライトブルーの色が違います。
これは、発注当時、イギリスには米軍の兵科色であるライトブルーに似た染料が無かった為、代わりにこの色合いの染料を使用したそうです。
そのお陰で独特な色合いのパッチに仕上がっています。

トレンチミラー

2005年10月14日 00時49分47秒 | ミリタリー
今日は第1次大戦時の米軍のトレンチミラー(塹壕鏡?)をご紹介します。
トレンチミラーはどんな物かというのは、例によってまずは写真をご覧下さい。



こちらがトレンチミラーです。
左は大きさ比較用のジッポーモドキです。
やや大きめの長方形のミラーです。
外箱は鉄製でOD色に塗装されています。



前面は蓋になっていて、このように開くと鏡が現れます。
鏡はしっかりと鉄の枠に収まっています。
蓋の裏面もしっかりとOD色に塗装されています。



裏面にはこのような金具が取り付けられています。
上下に90度くらい、左右には45度くらい可動します。
2枚の鉄板を挟んだ金具の中央部はO字型に加工されています。



使い方はO字型の部分に銃剣を差し込み、持ち手にします。



あとはこれを出来るだけ遠くにかざして敵陣を覗き込めば良いのです。

映画「プライベートライアン」の冒頭オマハビーチでミラー大尉が手鏡をガムで銃剣に付けて見ていましたが、30年も前に同じ用途の物が正式採用されていたんですねぇ。
尚、このトレンチミラー、第1次大戦中あまり使用されなかったそうです。

ドイツ軍衛生兵腕章

2005年10月11日 23時07分29秒 | ミリタリー
さくらやおもちゃ館で、DRAGONの1/6アクションフィギュアのドイツ軍衛生兵を見ていて思い出しました。
家に帰って探して見たところ、ソレはケースの底に眠っていました。



ドイツ軍の衛生兵腕章です。
表面に光沢のある柔らかい生地に赤い糸で十字の刺繍が施されています。



赤十字部分のアップです。
太めの糸で隙間無く刺繍されている事が分かります。



裏面はこのようになっています。

腕章はピン留めなどではなくて、ただ袖に通すだけです。
実際に袖に通してみましたが、結構ズレ落ちたりしないものですね。
ウールの上着であれば、摩擦でそう簡単にはズレないと思います。