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COMBAT PHOTOGRAPHER

まだまだ銀塩写真機に使い続けるブログ

Dienst-Brille

2006年02月04日 00時32分37秒 | ミリタリー
今日は久しぶりにレコレクショヌールさんに行ってきました。
思わず長居をしてしまい、ご迷惑をおかけしてしまいましたが、楽しんでまいりました。
さて、それでは早速本日入手した【Dienst-Brille】をご紹介致します。



こちらがドイツの軍用メガネ【Dienst-Brille】です。
視力矯正が必要な兵士に軍が支給したメガネで、ご覧のような缶ケースに入れられています。



ケースを開けたところです。
メガネはこのように収納されています。



ケースのみの写真。
ご覧のような青い中敷があります。
本来、この下に着用者の視力等を記入したカルテ入っているのですが、残念ながら今回入手品には入っていませんでした。



缶ケースの側面に【D6462】と印刷されていました。



メガネのみの写真。
フレームは金属製でレンズの直径は37mm。
ツルは細くて弾力がある作りになっています。



フレームを広げたところ。
ちょっと固くなっています。
フレームの細さも相まって、折れそうで怖いです。


ドイツ軍の軍用メガネと言いますと、これの他に【Masken-Brille】があります。
ガスマスクの中でも掛けられるようにツルが紐になっているメガネ(キテレツみたいなメガネ)です。
【Masken-Brille】は現存数も多く、良く見かける事が出来ますが、【Dienst-Brille】は意外と見つけるのが困難です。

以前頂いた物

2006年01月30日 18時01分45秒 | ミリタリー
掃除していたら以前、会社の先輩から頂いたライターが出てきました。(外装のみですが)
何でも、先輩の知り合いの方が自衛官だとか。



G.S.D.F ASAKAと書かれています。
おみやげ物なのか、それとも何か記念の品なのかは分かりませんが、今度こそ大事にしたいと思います。(二度と行方不明にならないようにしないと・・・)

ローカルメイド 迷彩ブーニーハット

2006年01月30日 03時08分59秒 | ミリタリー
今日はローカルメイドの迷彩ブーニーハットをご紹介致します。
と言いましても、軍正式品ではないローカルメイド品なので「ブーニーハット風」というのが正しいのでしょうが、ここでは【ローカルメイド 迷彩ブーニーハット】と呼称します。



こちらが現地ベトナムで作られた【ローカルメイド 迷彩ブーニーハット】です。
ヨレヨレというか、チープな感じがする帽子です。
リーフ迷彩のリップストップ生地を使用。
鍔は米兵好みな短めで、正面のVIET-NAMのパッチが縫い付けられています。
顎紐もちゃんと縫い付けられていますが、偽装ループは有りません。



裏面から見たところです。
裏生地は無し。
当然、ラベルなども有りません。
顎紐は折り返しの内側に縫い付けられています。
至ってシンプルな作りです。

さて、この帽子ですが、実はリーフ迷彩の野戦服をばらして現地で帽子にリメイクした物なのです。
野戦服だった名残りが多く残されています。



まずは、この写真をご覧下さい。
写真中央付近にポツンと4つ穴があるのが見えるかと思いますが、これはボタンの縫いつけ跡です。
この帽子は上着の前あわせ部分を使用したらしく、等間隔にこのボタン跡が存在します。



こちらがその等間隔のボタン跡です。
右端と左端に跡があるのが見えるかと思います。
この帽子には4つのボタン跡が存在します。



こちらは上着だった時のミシンの縫い跡を光に当てた写真です。
このようなミシン跡が何箇所か存在します。

ギリシャ空軍将校用制帽

2006年01月29日 17時01分54秒 | ミリタリー
今日はギリシャ空軍の将校用制帽をご紹介します。
まずは、写真をご覧頂きます。



こちらがギリシャ空軍の将校用制帽です。
実は某所にてイギリス空軍将校用制帽として売られていた物です。
入手後数年ほど正体不明のままでしたが、レコレクショヌールさんで教えて頂き、今日に至ります。

話を帽子の解説に戻しますと、写真のように鍔に1列のオークリーフ刺繍がされているのが佐官用。
2列の物が将官用。
刺繍なしは尉官用となっていたようです。
この帽子は英国で作られた物のようで、生地やパーツが英軍の物と同じ物が使われています。



帽章のアップです。
英空軍の物と構成は似ていますが鷲の向きが逆です。



内側です。
メ-カー名が入っています。


さて、それでは第二次大戦中のギリシャ空軍について、軽く触れておきたいと思います。

ギリシャ空軍は将校250名、下士官兵3000名のあまり大きな組織ではありませんでしたが、パイロットの多くはイギリス本国で訓練を受けており、その実力はあなどれないものでした。
この制帽もイギリスに訓練に赴いた将校によって仕立てられた物かもしれませんね。

護国刀???

2006年01月22日 11時06分25秒 | ミリタリー
某所にて使用しようとしましたが、真贋不明なので取りやめた画像があるのですが、話のネタが無いので家で使う事にします。
よって、今回のお話は写真は参考程度として下さい。

さて、今回ご紹介するのは日本海軍の回天搭乗員に渡されたと言われる護国刀です。
護国刀は回天の出陣式の際に司令長官から伝達される短刀の事です。
並木書房の【日本海軍軍装図鑑】によりますと、唐花唐草模様の人絹織物の袋(茶色か紫色)に入った白鞘の短刀との事ですが、当方所有の物は革張りになっています。


<参考画像その1>

当方所有の護国刀(と言われた物)です。
護国刀の横にあるのは大きさ比較用のZIPPOもどきです。
柄と鞘の隙間から覗くように中身は白鞘の短刀(刀身模造)です。


<参考画像その2>

裏面です。
何故かベルトループのような物があります。

並木書房の【日本海軍軍装図鑑】の記述とは大分印象が違います。
よって、真贋不明と判断しました。
作りは凝った作りになっているのは確かなんですけどねぇ・・・。

<追加情報>

写真が掲載されているサイトを見つけました。(旧日本帝国陸海軍軍刀 HP)
http://www.h4.dion.ne.jp/~t-ohmura/gunto_052.htm

確認したところ茎と白鞘に識別記号が無いので写真の短刀は特攻隊用短刀ではない事が分かりました。
調べてみるものですねぇ。
とすると、コレの正体は一体???

ご興味のある方はご一読を

2006年01月12日 23時09分37秒 | ミリタリー
ブックマークさせて頂いている「レコレクショヌール」さんのHPが更新されていました。
興味深い記事は「WW2アメリカ軍ミュゼットバックが欲しい!というお問い合わせとアメリカ製レプリカに対する意見」と「第2次大戦ドイツ軍被服コレクションに関する現状のご報告、まずはご自身で探してみては?」が掲載されています。
特にミュゼットバックの記事で書かれている

>必要量を一気に作って、支給しきっているのでおもったほど生産量がない
>第2次大戦中に突然出てきて子孫を残さず、消えています

といったところが面白いですね。
お時間の有る方は一読されてはいかがでしょうか。

2006’新春ブラックホール

2006年01月08日 03時26分46秒 | ミリタリー
ブラックホ-ルに行ってきました。
今日は予測していなかった物が入手出来ました。

・フィンランド軍将校用M36船型略帽



第2次大戦頃の物と思われます。
形状はごらんのとおり船型略帽にチンストラップが付いたような形をしています。



耳釦のアップです。
ライオンの紋章が描かれています。



生地の質感はこんな感じです。



裏地はこんな感じ。
米軍のクラッシュキャップのような生地が使われています。



ドイツ軍の略帽でいうとコッカードの位置にフィンランドの国家章が、アドラーの位置にライオンを象った将校用記章が付けられます。
ただし、残念ながら、今回の入手品は将校用記章が欠品しており、代用品がつけられていました。(戦後の物でしょう)

それでもフィンランド軍の装備は入手が困難なのでかなり運が良かったと思います。
(余談: 馴染みの店のオーナー氏曰く「海外に買い付けに行った時にフィンランドの業者さんに会うと、こちらが何も言っていないのに「大戦中のフィンランド軍の物は持ってないよ」と言われます。それだけ色々な人から聞かれるのでしょうね」との事)



・ドイツ軍折畳み式スプーン&フォーク(鉄製)



ドイツ軍で使用された折畳み式の食器(スプーン&フォーク)で俗に後期型と言われた物です。
写真は折畳んだ状態。



展開するとこんな感じに。
携帯時には半分の長さになっている事が分かります。

大戦中の米国ではアルミの節減の為に代用素材を使用した装備が作られていますが(鉄製水筒やメスナイフの柄をベークライトに変更等)ドイツにおいても同様の事が行われました。
その中の1つが今回入手した鉄製の折畳みスプーンです。

持った感じ、アルミ製の初期型に比べてずしりとした感じがします。
この食器が便利だったのか、大戦中にこれを入手した米兵にも使われており、米軍コレクターからも収集対象とされています。

尚、余談ですがこの他のドイツ軍鉄製装備は飯盒と水筒が確認されています。
中でも飯盒はなかなかお目に掛かれないようです。
水筒は探せばお目に掛かれるそうです。
色は内部は赤色、外部は赤色及び緑色。
この赤色は錆び止め塗装の色だそうです。
外部はカバーを被せるので緑色を塗ったり塗らなかったりするそうです。
内部はどうせ見えないから赤いままなのだそうです・・・って錆び止め塗装って体に悪そうに思うんですけど・・・どうなんでしょう?



・「A SOLDIER’S GUIDE.....」シリーズ(三冊)

シシリーとローマ、あとYANK別冊でCBIを紹介した冊子も入手。



チラっと立ち読みしたんですが、ローマは建造物や石像について延々と説明されている風でした。(現在、のんびりと翻訳中)



シシーリは「メッシナ」や「パレルモ」など「パットン大戦車軍団」で聞いたような地名が写真で掲載されていました。



CBIの冊子は一風変わっていて、写真にキャプションがついて、中国・ビルマ・インドの人々の生活を紹介している(っぽい)冊子です。



以下入手見送り品(写真は無し)


・ドイツ空軍初期型アルミ製ベルトバックル(ダウンテイル)

第2次大戦時のドイツ空軍のアルミ製ベルトバックルで、初期型と言われた物です。
違いは鷲の図案がハーケンクロイツに留まっているように尾が下がっているのです。



・「ジャーマン・ベルト・バックルズ」(洋書:本当はタイトルは英文)

ソ連のパルチザンが使用していたというドイツ製のベルトバックルを所有しているのですが、元のバックルの正体が分からないままなので、購入を考えましたが残念ながら予算が・・・。

一生に一度は見てみたい

2006年01月04日 02時32分10秒 | ミリタリー
「COMBAT!」のエピソード「EVASION(敵中横断)」を見ていて思いました。
一生に一度はアルバニア軍の将校制服を見てみたいと。
「ボタンが違う」というのはどのように違うんだろう・・・。
それ以前にTV衣装のそれと似ているのだろうか。

以前にアメリカのTV会社で使用された(「COMBAT!」とは限りません)ドイツ軍制服の衣装の見せて頂いた事があるのですが、良く作っているとは思うけど何処か違うといった雰囲気だったので・・・。

日本海軍水兵帽前章(ペンネント)

2005年12月07日 03時03分14秒 | ミリタリー
今日は日本海軍の水兵帽前章(以降ペンネント)をご紹介致します。
ペンネントとは水兵の被っている帽子に巻かれているリボンの事です。
まずは写真をご覧下さい。



こちらがペンネントです。
上から「海軍砲術学校」「大日本軍艦八雲」「大日本帝国海軍」のものです。
昭和17年以前は配属・所属の軍艦・学校・海兵団などが書かれていましたが、昭和17年以降は防諜上の理由から軍艦名のペンネントは廃止され、全て「大日本帝国海軍」で統一されます。



「海軍砲術学校」のペンネントをアップにしました。
素材は絹。
昭和17年以前はペンネントの文字は箔押しで描かれています。



「大日本帝国海軍」のペンネントのアップです。
こちらも素材は絹。
ペンネントの文字は織り出しで描かれています。



箔押し、織り出し共に裏返してみました。
文字の描き方の違いが良く分かると思います。



まず、箔押しの裏面です。
圧着した際の文字が薄っすらと浮かんでいます。



そしてこちらは織り出しの裏面です。
裏糸で文字がしっかりと見えています。

<追加>

ペンネントですが、細かい物を合わせますと、5回ほど変更がされています。


まず、明治期のペンネントですが、2種類の物が使用されていました。
金糸刺繍の礼装用のペンネントと、金箔押しの平時用のペンネントです。
長さは三尺三寸。
平時の物は上で紹介した物と同じようなデザインですが、帽子から垂れる部分が長めになっています。
礼装用の物は軍艦・屯営(海兵団)名が、縁にはロープと錨の刺繍がされています。(靖国神社の遊就館で見る事が出来ます。)


明治44年に長さを三尺に縮めます。
目的は経費の節減で、これにより2万円(当時)の節減がされたとの事です。(現在詳しく調査中、参考程度の話として下さい。)


大正3年に礼装用のペンネントを廃止、平時用のペンネントのみとなりますが、これも尺を縮めます。
長さは二尺六寸二分になりました。


しかし、サイズが大きい帽子への配慮がされていなかったようで、昭和4年には2つのサイズの物が作成されました。
長さは二尺六寸八分と二尺六寸二分の2種類となります。


そして、昭和14年にはそれまで金箔押しだった文字が真鍮箔に変わりました。
これは、金の使用が全面禁止されたため、真鍮を代用する事になった為です。


昭和17年には上でご紹介した織り出しの「大日本帝国海軍」の物に変更され、終戦を迎えます。