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 6 FACES

ブランドコンサルティング会社@南青山の社長ブログ

「あの人は私が育てた」と言う人

2011-01-13 22:57:37 | 社長
仕事柄、社内研修の講師やインターナルブランディングのファシリテータをさせていただく機会があるのですが、
わたしはそのたびに、参加してくださった皆さんに「ご自身の強み、あるいはセールスポイントは何ですか?」と質問させていただくことにしています。

若い人の場合は、「一生懸命さ」「とにかく体力勝負!」「いろいろなことに挑戦するようにしている」
などの回答が多くでます。
一方、中高年の人の場合は、「豊富な経験」という回答が多くでます。

そう、好むと好まざるとに関らず、長く生きている=時間の経過 ということですから、経験が豊富になるのは当然ですね。
問題は、その「経験」をどう生かしたか、その「経験」を若い人にシェアしたか というではないでしょうか。
特に重要なのは「失敗の経験」です。

しかし、多くのおとなは(おとなの分別があるから?)自分の失敗をなかったことにしようとします。
その程度ならまだ可愛いのですが、失敗を他人のせいにしたりするようになると、なんだか悲しくなりますね。

逆に、誰かのプロジェクトが認められて受賞したり、昇進したりすると
「あいつは、俺が育てたんだ」とか「私の部下だったんですがね、いやーまだまだ未熟ですよ」とか
必ず、ひとこと言わずにいられない人、あなたの周りにもいますよね?

そう、こういう発言をする人は要注意です。
こんなこと自分から言わなくても、
「育ててもらった」と思う人から言ってもらえるようでなくちゃ。


豊富な経験を組織や人材育成に生かせたのかどうか、その真価が問われるポイントなのです。