先週の土曜日(4/23)に、独立行政法人理化学研究所(埼玉県和光市)の一般公開に行ってきました。
当日は断続的な強い雨に見舞われましたが、予想以上の人出でちょっとびっくりしました。
(わたしは初めての訪問でしたが、毎年こんなにたくさんの人が訪れる人気スポットなら、
事業仕訳も楽々クリアでしょうね)
しかも、老若男女、ベビーカーを押した若い夫婦や小学生とおぼしき親子連れなど
「理化学研究」というやや硬派のイメージとの不一致感が逆に新鮮でもありました。
特に嬉しい発見だったのが、学校帰りの女子高校生が友達と連れ立って楽しそうに
見学していることでした。
もちろん、制服姿の男子高校生もたくさん来ていましたが、
元気いっぱいの女子高校生が新時代の理系女子として、
科学分野で活躍していこうとする姿がとっても眩しかったのです。
真剣な眼差しと物おじしない態度、そして明るさ!
理研(理化学研究所)の一般公開は年に1度、1日だけだそうですが、
広い敷地に専門領域の研究施設が配置されており、とても1日では見切れません。
わたしは見学先を脳科学センターのみに絞っていましたが、それでも約2.0時間を要しました。
内容的には、小学生でも体験できるようなものばかりでしたが、
ひとたび説明を求めると担当の研究員さんが、それはそれは丁寧に
(難しいことも易しく)解説してくださいました。
日常的に最先端の研究に携わっている研究者から直接話が聞けるのは何とも贅沢な話です。
多額の税金を投じて研究を推進している機関ですから、国民への説明責任があるのはもちろんですが、
特に若い世代に科学への興味・関心を醸成するうえで、とても意味のある活動だと思います。
それにしても、わたし自身ここまでの人生はバリバリの文系でした。
父が流体力学の専門家であったのに、わたしには理系のセンスはまったくなし…。
高校での物理や化学は苦痛でしかなく、できることなら一生関わりたくない、
と思っていたほどです。
しかし人生も後半となり、
これまで「食べず嫌い」でいたものをひとつひとつ試してみようと思うようになりました。
まず手始めに「理系」への接近をはじめてみたわけです。
もし、わたしが子どもの時にこのようなイベントに出会って触発されていたら、
今頃は違う職業に就いていたかもしれません。
強い雨のあとで初夏を思わせる陽が差し込んだこの日、頼もしき理系女子たちの笑顔が印象的でした。