私たちは今、宇宙時代に生きています。宇宙時代とは、人類が宇宙をどう理解しているのか認識できる時代だという意味です。まだ完全ではありませんが、私たちは宇宙の始まりやどんな過程を経て今の姿になったのかを既に説明できます。これは私たちが自分の今いる場所を宇宙的な視野で見ることのできる知的かつ技術的な成就を遂げたことを意味します。しかし、意識が観念に閉じ込められ、私たちに与えられている宇宙的な認識を人生にまともに適用できてはいません。人類が個人的な枠組みを超えて宇宙的な大きな視野で自分の実体を見ることができるとき、ようやく私たちはこの宇宙の創造の法則を活用できるようになるでしょう。そうすれば、今ある物質文明の問題を解決するために政治、経済、教育、文化、宗教、医学などの全てをひとつに融合でき、それらが融合したときのみ人類の精神文明時代が開かれるのです。
アインシュタインの相対性理論から量子力学の理論・ビッグバンの理論へと発展してきた物理学は、物質の存在の法則に始まり宇宙創造の科学的原理を明らかにしてきました。相対性理論は観察者によって時間と空間が相対的であるという新たな理解をもたらしました。また、量子力学はあらゆる物質の最小単位である粒子が観察者によって粒子にも波動にもなり得るという理論によって、物理的な現象に観察者の意識が関与することを明らかにしました。
量子力学で発見された観察者効果は、人間の存在と物理的な世界が分離しているのではなく、人間の意識が物理的な現象に関与するという驚くべき結果を示しました。これは体と心の関係、意識と現象の関係、さらには人間と世界・宇宙との関係に対する新たな認識の転換を提供しました。分離しているように見える現象の裏ではひとつに繋がっていて、相互に作用する世界が存在するという認識は新しい融合的なアプローチを可能にしました。これは人間の意識の新たな発見であり、人間の脳が持つ創造性がどのような原理で物質世界に作用するのかを知らせてくれました。
ビッグバン理論は宇宙創造の原理を明らかにしました。現存する宇宙は200億年前の宇宙の大爆発とともに膨張し、膨張する過程で大爆発の時の熱が冷め、まず水素とヘリウムができ、様々な元素が生成されました。昔から物質の最小単位は原子だと言われてきました。原子は、核を中心にして、物質の種類によって一つ、あるいはそれ以上の電子が核の周りを振動する形を帯びているが、現代科学によって、原子レベル以下の粒子も発見されており、このような探索と発見は今も続いています。
これらの運動は、精妙な法則と物理的な値に基づいて起こっており、この全ての物理的な値と法則はビッグバンの瞬間に、その完全な混沌の中で同時に形成されました。宇宙の歴史に対するこのような科学的理解は宇宙を神の創造物とする宗教的な認識に終止符を打ちました。
仙道における天地人思想は、このような点でビッグバン理論と相通ずる素晴らしい原理です。天と地と人は原子の次元、電子の次元では「ひとつ」です。私たちは今、宇宙時代、電子時代に生きています。宇宙の年齢が分かり、宇宙の中での地球の位置を分かっていて、電子を通じて情報をやりとりし、電子を活用する時代に生きています。しかし、今も人間は自分の実体を認識する水準が、地球は平らだと信じていた時代、宗教的な原理が科学を支配していた時代から、それほど離れられずにいます。
「私は誰なのか」、「私はなぜ生まれてきたのか」は、もはや創造主のみぞ知る秘密ではありません。万物を構成する基本元素である水素やヘリウムは神が作ったのではなく、宇宙の大爆発によって作られたのです。そして、宇宙を動かしている全ての法則、宇宙を構成する根本的な構成要素が私たち自身の中にあるのです。言い換えると、神が私たちの中に存在しています。これを古代の書物である『三一神誥』では、「降在以脳神」と説明しています。人間の脳には、すでにオルが宿っています。オルはライフ・パーティクルです。ビッグバン理論は人間の脳に神性があるという『三一神誥』の教えを証明しています。
神性が作動するためには、つまり神気発動するためには、脳がゼロ点を回復する必要があります。人間の脳が持つ創造性は、無我の状態、ゼロ点を回復した状態で現れます。ゼロ点を回復し、バランスが整えば、人間は脳の主人、意識の主人になれます。その時、観察者意識が働き、観察者意識で物質現象と世界に変化を与えることができます。これは欲望に歪んだ物質世界をどう変化させるのか、精神文明時代をいかに切り開いていくのかについての糸口を提供します。
宇宙万物と人間を構成しているライフ・パーティクルを通じて、人間は観察者意識と出会えます。ライフ・パーティクルの道理が分かり、自分の望む世界を作れるようになります。観察者意識になれば、無限に創造することができます。観察者意識だけがライフ・パーティクルを活用できる意識です。その意識を知るのが悟りであり、その意識を知る人が創造の主体です。
記事参考:ilchi.jp
<ドキュメンタリー映画「CHANGE」上映会>
内容:CHANGE上映会(ヨガ体験会を含む)
日時:2013年11月11日(月) 14:00~16:00
場所:まなびの館ローズコム 4F 中会議室
(広島県福山市霞町一丁目10番1号 )
参加費:1000円(予約制です。チケットの販売はありません)
持ち物:動きやすい服装でお越しください
お問い合わせ・ご予約:084-922-8292 福山スタジオ
または090-7139-2919 責任者:松尾
(電話に出られないときは、お手数ですが、留守番電話にお名前をお願いします)
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